2010.07.27 Tuesday

飴色のアテナインキ

          

アテナインキは丸善が大正5年(1916年)に世に送り出した万年筆用の傑作インキ。古き良き時代の丸善のベストセラー商品であり、確か昨年には創業140年記念として限定復刻版のセピア色も発売された。丸善のインキ壜についてはこのブログでも何度か紹介しているように、海岸からも時々出てくる。またネットオークションなどでもよく出てくる。その中で、アテナインキはというと、壜の首から肩にかけて段差のあるタイプ、前に紹介したこれのようなデザインの壜がほとんどだ。少し時代が新しいと思われるスクリューキャップの小壜も基本変わらないし、前述の復刻版もこのデザインを踏襲している。で、今回の壜。肩には「ATHENA INK」のエンボスが刻まれているから、アテナインキに間違いない。でも、首から肩にかけては段差がなく、壜の色も飴色をしている。また、壜底にある「M」の刻印も周りにザラザラした凸凹がつけられているのだ。このデザインの違いは製造年度の違いなのか、それとも昔の限定版だったのか…。ちょっと変わったアテナインキ。光に透かすと、その飴色が暖かみを感じさせてくれてる。


       
2009.11.28 Saturday

アイデア倒れ?

    

やや濃い目の緑色をした無名のインキ壜。直径は中途半端に58ミリ。高さも58ミリ。壜の形は円筒の胴に首がついているタイプで、肩の部分にはわずかな段差がある。最初これを拾ったときに「あぁ、大きな削げ欠けがあるな…」と思って悩んだのだけど、とりあえず持ち帰ってみた。家に帰って壜を洗い泥や汚れを落としてみると、削げ欠けだと思っていた部分はなんと加工された凹みだったのだ。壜の肩の部分に、縁からやや先細り、浅くなる溝状の凹み。これはもしかしたらペンを置くための凹みなのでは…と思って早速試してみたのだけど、滑ってしまってちゃんと置けない(笑) コルク栓だし、蓋を引っ掛けておくような形状でもない。ガラスには気泡があるし、壜の内底はガラスの厚みが違うし、まさかとは思うけど、実用になるか試していない雰囲気だけのデザイン? あるいは作ってみたけど失敗したってヤツかな?(笑) みなさんはどう思いますか〜?


    

前に紹介した丸善のちびインキ壜は、nanairoさんのおかげでアテナインキと判明しました。
2007.10.09 Tuesday

丸善インキ壜

  
海岸で拾う硝子壜の多くは、たとえ完品でも正体不明のものが多い。でも、わずかながら壜の形で正体がわかるものがある。インク壜もその1つだ。このインク壜、海岸からは結構出てくる。その中から、今回は壜底にMのマークと登録の文字。丸善インクだ。
「丸善」は、福沢諭吉の門下生で医者の早矢仕有的が明治2年(1869)に横浜で創業した丸屋商社が始まりで、書籍や薬、医療器具を輸入する会社だった。翌明治3年、日本橋に書店の丸屋善七商店を開業し(丸屋善七は架空の会社設立者)、これが略されて「丸善さん」と呼ばれるようになったのが、後の会社名の由来だという。会社は多角経営化を進めてさまざまなものを輸入販売するようになり、明治17年(1884)には日本で最初に万年筆を輸入販売したのは有名な話。そして翌18年には、万年筆に必要な丸善インキの製造販売を開始している(インキそのものは明治11年から製造している)。
写真の壜はコルク栓なので、戦前のものだろう。丸善では大正5年(1916)にアテナインキ、7年にオリオンインキを製造発売している。アテナインキは人気商品だったようだけど、写真で見るアテナインキ壜とはデザインが異なる。普通の丸善インキか、オリオンインキか、はたまたアテナインキの別タイプ壜か。海岸で出るのもこのタイプばかりなので普及品だと思うけど、丸善さんに聞いてみようかな(笑)
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