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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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いまさら鎌倉青磁を拾う1の2
       

そもそも鎌倉の青磁片とは、どういうものだろうか。青磁はもともと中国で生まれたものだ。日本へは平安時代末の日宋貿易によってもたらされ、それまで使われた白磁に変わって珍重されるようになったという。鎌倉へは12世紀後半、つまり鎌倉時代が始まる頃に伝わったようで、1232年に港湾施設である和賀江島が作られると、直接貿易船が鎌倉へ来航して多くの青磁の器をもたらしたと考えられている。その当時、青磁が多く作られていたのは、南宋の龍泉窯を中心とした窯業地。つまり鎌倉の青磁片は、龍泉窯青磁が主だと言える。その龍泉窯青磁を調べてみると、青みの強い青緑色の器が多い(とは言っても、その色合いは多種多様)、初期のものは篦線(ヘラで描いた線)文様が多く、次第に蓮弁(ハスの花びら)模様が多用されるようになる、という特徴があるようだ。
 しかしまあ、そう特徴がはっきりした欠片はそうは出ません。鎌倉の青磁片は戦前より陶磁器や考古学の専門家、研究者から注目されてきており、陶磁器や骨董の趣味人も加わってほとんど拾いつくされたとも言われている。さらに近年はそこにビーチコーマーが新たに加わったのだから、資源はとっくに枯渇してる可能性も高い。それでも今回は、前回記事の最初の写真中から選び出した、ちょっと怪しいんじゃない?という期待値大のもの。まず1枚目の写真は、怪しいけど小さすぎてよくわからないものだ。でもよく見るとハズレっぽいのも混ざっていたり…(汗)


         

2枚目写真のものは、これが篦線文様かな?というもの。色合い的には写真で見る龍泉窯青磁っぽくはないので、まったくハズレかもしれない(似たような色合いのものがないわけではないけど、少ない)。それに左側のは、青磁じゃなくて灰釉などの陶片ぽいな…。そういうのって、写真に撮ってまじまじと眺めていると、気がついてくるんだよね。


         

3枚目の写真は、龍泉窯の青磁は青みが強いということで、水色っぽい陶片。左の前後2つはけっこういい感じしてるのだ。後ろのは文様があるっぽい。中央前のも古そうでいい雰囲気なんだけど、ちょっと水色過ぎる感じもあるなぁ。見つけた時はドキッとしたんだけどね。その後ろは篦線文様っぽいけど、小さすぎ。右端のは青磁にしては色が淡すぎるかな?


         

そして最後、これは来たかも?という蓮弁もの。特に左端のは色合い、文様とも完璧でしょう!左端のもけっこういい感じだと思う。オリーブ色みが強いけれど、写真検索して見た限り、こういう色合いの龍泉窯系中国青磁もけっこうある。でも、これらの陶片はみな長辺でも25ミリ程度。もう少し大きい陶片が出ればな〜と思うけれど、なかなか難しいところだろうね。ただ今後も地道に歩いて、拾った陶片が溜まったところでまた紹介してみようと思う。



こちらもよろしく……海山日和
いまさら鎌倉青磁を拾う1の1
   

本当に今更である。なぜかと言うと、冬の間わが地元のような太平洋側は北風によって南方や沖からの寄りものが少ない。ガラス類も資源枯渇が著しく滅多に出物はない。貝は自分の選り好みが激しくて好みの種類はやはり少ない。つまり拾いたいものがないのだ。そこで鬼門とも言える青磁に手を出したのだけど、なぜ鬼門かって? だって、わからないんだもん。鎌倉の青磁は、鎌倉時代の中国青磁だって言われてるけど、あんなに小さな陶片で本当にそんなことわかるの? 江戸時代とか近代の国産じゃないの? 適当言ってるんじゃないのって端っから疑ってるんだもんね!(笑)
 青磁とは、粘土や釉薬に含まれる酸化第二鉄が高温による焼成で酸化第一鉄に変わることで発色する、透明感のある青緑色をした磁器。つまり拾うにあたっての最初の取っ掛かりポイントは「青緑色」だ。自分は陶磁器に関してはまったくの素人。陶磁器を拾うことで多少の知識は得たけれど、ものを見て時代や産地、詳細な技法を判別する力はない。なので、まず最初はとりあえず疑わしいのを片っ端から拾ってみた。それが最初の写真。一応、拾う時点で取捨選択はしていて、参考まで明らかに違うなと思ったものもいくつかサンプルとして拾っている。専門家に聞いてしまえば一発でわかるのだろうけれど、それもおもしろくない。なので、僕の遊び半分…いやほぼ遊びの青磁探求におつき合いいただければと思う。


        

まずはこちら。これらは近代〜現代物だろう。見分けのポイントは表面にほとんど貫入がないこと、断面の質感がとても緻密で均一、そして白っぽいことだ。模様については次回の記事で触れるけれど、典型的な古い中国青磁のものではないようだ。中には表面と断面の質感がまったく同じものも見られるのだけど、これはそもそも青磁ではないのだろう。


        

そして次が、表面に緑色の発色があるこちら。なんとなく古いっぽい雰囲気の漂う陶片だ。土の色は黄土色から灰褐色っぽく、断面はザラザラとした粗い感じ。でも、調べていくとこれも青磁ではないようだ。青磁以外にも、土や釉薬によっては緑色の発色をするものがあるらしく、これらはおそらく美濃や瀬戸あたりの灰釉か緑釉で緑色が出た器だと思われる。



        

どんどん行こう。こちらは寄せ集めな感じ。だいたい右端の灰色のは明らかに青磁じゃない。これは筋模様があったので、なんとな〜く拾ってきただけ(笑)それから上の2点、淡い水色っぽい色みがあるのだけど、これは白磁、いわゆる青白磁ってやつかな? で真ん中と左の2つが青磁だと思われる。でも、実はこれ裏返すと呉須による染付文様があるんだよね。青磁は青磁だけど、江戸時代に国内で作られたものだと思う。


        

最後、これは右と左2つの陶片で、上下でそれぞれ裏表になっている。左側は、これも青白磁かな。右側は青磁で合っているはず。最初は表面がツルッとしているし雰囲気から現代物だと思ったのだけど、断面を見ると均一ではあるけども少しザラザラした感じもある。現代というより近代、ちょっと古めという感じだろうか。

なんだか取り留めもなく紹介してきたけれど、今回はまあハズレの方。ただ、とにかく自分が何も知らないので、いろいろ調べる材料としては十分に役に立ったかも。次回の記事でもう少しそれっぽいものを出すのでお楽しみに(笑)

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