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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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いまさら鎌倉青磁3(4月分)
    

やっと一仕事終えました。もう次のことをしなくちゃいけないんだけど、正直ちょっと…いやかなり気が抜けて、何も手に付かない感じ。びーちこ、ブログ仲間皆さんのところにもコメント残せていませんが、まあボチボチ平常運転に戻そうと思ってます。という訳で、もう6月も終わりだけど、いまさら鎌倉青磁の4月分。まず最初の写真は第一週、月初めに拾ったもの。大当たりで、これ全部が一日で拾えたのだ。蓮弁がはっきりわかる青磁片がこんな一度に拾えたのは初めてのこと。右側下の3つなどは定型的な蓮弁茶碗の欠片だろう。左側のは龍泉窯ぽくない色合いの釉薬だけど、断面の特徴はほかと似ているし南宋か元時代くらいのものかと思う。はっきりとした濃淡のラインがあり、こちらも蓮弁のように見える。


     
          

2枚目集合写真とその下の高台部分の欠片(裏表)は、第2〜3週に拾ったもの。集合写真の方は正直微妙なものが多いかな? 青白磁ぽいのも拾えているけれど、どれも小さいものばかりだった。その分、高台部分のものはけっこういい線いっているかも。断面の感じや質感は江戸青磁とは違う感じがするし、これも中国青磁じゃないかと思う。まあ江戸青磁の陶片を見る機会はかなり少ないし、見ているのは片面が染付の膾皿ぽいのばかり。鎌倉だけに何が出るかわからないし、あくまで希望的観測ってやつだ(笑)見込みに文様があるようだけど、何が描かれているのかは判別できない。


              
     
          

最後の3枚は第4週に拾ったもの。この時はけっこう大物に出会えた。その1つが現場写真のもので、集合写真では右上にある。現代物かと思うくらい薄質の作りで、表面もツルピカ。篦線文様もはっきりとしている。そしてもう1つが集合写真中央上のもの(下の手に持っているのが、その裏側)。こちらも現代物のようなツルピカの質感を持っている。断面などは他の中国青磁に近いが、南宋と思われるものよりは少し白っぽい気がする。とは言え、江戸ものっぽくはないので、南宋や元からは多少時代が進んだ頃のものかもしれない。まあそれについてはほとんど見識がないので、勝手な想像だけどね。ただ嬉しいのはこの陶片、和賀江島の本体部分で拾ったものということ。和賀江島は陶片も少ないし、あっても近現代ものばかり。でも昔に宋銭を拾ったこともあるし、潮が特に引いた時には歩くようにしていたんだよね。ほとんどいつもハズレだったけど、今回は恵まれた…これが本当に中国青磁ならね(笑)。
いまさら鎌倉青磁2(3月分)
    

鎌倉青磁を拾うの2回目。3月に拾い集めた分を一挙公開しておこう。とりあえずハズレっぽいのとか、微妙過ぎるものは除けておいて、当たりっぽいのを(笑)まず1枚目は蓮弁系。はっきりと蓮弁とわかるものは少ないけれど、色の濃淡などでだいたいそれだろうというのは、わかってきた(右上のオリーブ色っぽいのだけ篦線文様だけどね)。だいたい、どれも南宋から元代くらいの龍泉窯系のものだと思う。て、まあ勝手にそう思っているだけで、根拠がある訳じゃないんだけどね。識別は青磁釉の色合いと、断面の様子。断面は土の部分が灰色(濡れていると少し暗めの灰色に見える)で、細かい気泡がある(肉眼ではザラザラした感じに見える)のが特徴かな。


        

2枚目は篦線文様のもの。色が淡くてそれっぽくは見えないけど、これも青磁らしい。裏側には釉薬がないので壺のようなものの欠片だろう。2102年に神奈川県立歴史博物館などで開催された「武家の古都・鎌倉展」の図録には、これらの欠片と文様がそっくりな酒会壺(鎌倉の御成小学校の場所にあった武家屋敷跡から出土)が載っている。それらは元代のものらしいが、拾った青磁片も同じ頃のものだろうか。


         

3枚目は大きめだけどちょっと微妙なもの3つ。左のは断面も前述した特徴とは違って、クリーム色かわずかに黄褐色みがある。あるいは近世日本のものかもしれないけど、よくわからない。右奥のは青磁釉の色は中国青磁風だけど、断面の土の色は暗い灰色だ。高台の一部が残っているので、かなり分厚い(底の厚みは1センチはある)。


         

最後のも微妙なもので、後ろの2点は青磁というより青白磁かなと思っている。青磁の色もいろいろなので左後ろは青磁かもしれないけど、断面がクリーム色っぽい感じで、3枚目の写真左のものと共通した特徴がある。そして問題は手前の1つ。青磁なのはたぶん間違いない。でも、中国青磁だと思っているものとは青磁釉の色合いが少し違い、象嵌っぽい文様もある。断面の土の色も比べると微妙に暗い灰色だ。これも鎌倉出土の似たものが前述「武家の古都・鎌倉展」図録に出ていて、それは13世紀の高麗青磁となっている。もしかしたら、これもそうだったりするかな?


いまさら鎌倉青磁を拾う1の2
       

そもそも鎌倉の青磁片とは、どういうものだろうか。青磁はもともと中国で生まれたものだ。日本へは平安時代末の日宋貿易によってもたらされ、それまで使われた白磁に変わって珍重されるようになったという。鎌倉へは12世紀後半、つまり鎌倉時代が始まる頃に伝わったようで、1232年に港湾施設である和賀江島が作られると、直接貿易船が鎌倉へ来航して多くの青磁の器をもたらしたと考えられている。その当時、青磁が多く作られていたのは、南宋の龍泉窯を中心とした窯業地。つまり鎌倉の青磁片は、龍泉窯青磁が主だと言える。その龍泉窯青磁を調べてみると、青みの強い青緑色の器が多い(とは言っても、その色合いは多種多様)、初期のものは篦線(ヘラで描いた線)文様が多く、次第に蓮弁(ハスの花びら)模様が多用されるようになる、という特徴があるようだ。
 しかしまあ、そう特徴がはっきりした欠片はそうは出ません。鎌倉の青磁片は戦前より陶磁器や考古学の専門家、研究者から注目されてきており、陶磁器や骨董の趣味人も加わってほとんど拾いつくされたとも言われている。さらに近年はそこにビーチコーマーが新たに加わったのだから、資源はとっくに枯渇してる可能性も高い。それでも今回は、前回記事の最初の写真中から選び出した、ちょっと怪しいんじゃない?という期待値大のもの。まず1枚目の写真は、怪しいけど小さすぎてよくわからないものだ。でもよく見るとハズレっぽいのも混ざっていたり…(汗)


         

2枚目写真のものは、これが篦線文様かな?というもの。色合い的には写真で見る龍泉窯青磁っぽくはないので、まったくハズレかもしれない(似たような色合いのものがないわけではないけど、少ない)。それに左側のは、青磁じゃなくて灰釉などの陶片ぽいな…。そういうのって、写真に撮ってまじまじと眺めていると、気がついてくるんだよね。


         

3枚目の写真は、龍泉窯の青磁は青みが強いということで、水色っぽい陶片。左の前後2つはけっこういい感じしてるのだ。後ろのは文様があるっぽい。中央前のも古そうでいい雰囲気なんだけど、ちょっと水色過ぎる感じもあるなぁ。見つけた時はドキッとしたんだけどね。その後ろは篦線文様っぽいけど、小さすぎ。右端のは青磁にしては色が淡すぎるかな?


         

そして最後、これは来たかも?という蓮弁もの。特に左端のは色合い、文様とも完璧でしょう!左端のもけっこういい感じだと思う。オリーブ色みが強いけれど、写真検索して見た限り、こういう色合いの龍泉窯系中国青磁もけっこうある。でも、これらの陶片はみな長辺でも25ミリ程度。もう少し大きい陶片が出ればな〜と思うけれど、なかなか難しいところだろうね。ただ今後も地道に歩いて、拾った陶片が溜まったところでまた紹介してみようと思う。



こちらもよろしく……海山日和
いまさら鎌倉青磁を拾う1の1
   

本当に今更である。なぜかと言うと、冬の間わが地元のような太平洋側は北風によって南方や沖からの寄りものが少ない。ガラス類も資源枯渇が著しく滅多に出物はない。貝は自分の選り好みが激しくて好みの種類はやはり少ない。つまり拾いたいものがないのだ。そこで鬼門とも言える青磁に手を出したのだけど、なぜ鬼門かって? だって、わからないんだもん。鎌倉の青磁は、鎌倉時代の中国青磁だって言われてるけど、あんなに小さな陶片で本当にそんなことわかるの? 江戸時代とか近代の国産じゃないの? 適当言ってるんじゃないのって端っから疑ってるんだもんね!(笑)
 青磁とは、粘土や釉薬に含まれる酸化第二鉄が高温による焼成で酸化第一鉄に変わることで発色する、透明感のある青緑色をした磁器。つまり拾うにあたっての最初の取っ掛かりポイントは「青緑色」だ。自分は陶磁器に関してはまったくの素人。陶磁器を拾うことで多少の知識は得たけれど、ものを見て時代や産地、詳細な技法を判別する力はない。なので、まず最初はとりあえず疑わしいのを片っ端から拾ってみた。それが最初の写真。一応、拾う時点で取捨選択はしていて、参考まで明らかに違うなと思ったものもいくつかサンプルとして拾っている。専門家に聞いてしまえば一発でわかるのだろうけれど、それもおもしろくない。なので、僕の遊び半分…いやほぼ遊びの青磁探求におつき合いいただければと思う。


        

まずはこちら。これらは近代〜現代物だろう。見分けのポイントは表面にほとんど貫入がないこと、断面の質感がとても緻密で均一、そして白っぽいことだ。模様については次回の記事で触れるけれど、典型的な古い中国青磁のものではないようだ。中には表面と断面の質感がまったく同じものも見られるのだけど、これはそもそも青磁ではないのだろう。


        

そして次が、表面に緑色の発色があるこちら。なんとなく古いっぽい雰囲気の漂う陶片だ。土の色は黄土色から灰褐色っぽく、断面はザラザラとした粗い感じ。でも、調べていくとこれも青磁ではないようだ。青磁以外にも、土や釉薬によっては緑色の発色をするものがあるらしく、これらはおそらく美濃や瀬戸あたりの灰釉か緑釉で緑色が出た器だと思われる。



        

どんどん行こう。こちらは寄せ集めな感じ。だいたい右端の灰色のは明らかに青磁じゃない。これは筋模様があったので、なんとな〜く拾ってきただけ(笑)それから上の2点、淡い水色っぽい色みがあるのだけど、これは白磁、いわゆる青白磁ってやつかな? で真ん中と左の2つが青磁だと思われる。でも、実はこれ裏返すと呉須による染付文様があるんだよね。青磁は青磁だけど、江戸時代に国内で作られたものだと思う。


        

最後、これは右と左2つの陶片で、上下でそれぞれ裏表になっている。左側は、これも青白磁かな。右側は青磁で合っているはず。最初は表面がツルッとしているし雰囲気から現代物だと思ったのだけど、断面を見ると均一ではあるけども少しザラザラした感じもある。現代というより近代、ちょっと古めという感じだろうか。

なんだか取り留めもなく紹介してきたけれど、今回はまあハズレの方。ただ、とにかく自分が何も知らないので、いろいろ調べる材料としては十分に役に立ったかも。次回の記事でもう少しそれっぽいものを出すのでお楽しみに(笑)

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