2017.06.06 Tuesday

ちびになり、ちびで終わる

    

4月の沖縄での拾いもの。マメウニ拾い、シラタマ拾いをしていれば、当然その他の小さな貝殻も目に付く。とは言え、こちらもボロボロのものが多かったので、拾った数はそれほどでもなかった。それらの中でも、特に良かったものをいくつか紹介しておこう。ちなみに、一般的な図鑑には載ってなさそうなものもあるし、名前はほとんど調べていないので悪しからず。むしろ、ご存知の方はどうかご教授お願いします!(笑)ちなみに、貝の大きさは1枚目上にあるハナゴウナ類がちょうど15ミリなので、その他はほぼ殻長、殻輻とも10ミリ未満だとおわかりいただけるだろう。以下、気になるものをいくつかピックアップ。拡大比率はバラバラなので念のため。


         

            1枚目写真にも載っているこれ。たぶんソメワケカタベの幼貝でしょう。


         

         こちらは、リュウキュウヒメカタベ、ハグルマヒメカタベ、スキヒメカタベガイかな?


         

         これは名前わからず。でも今回拾った微小貝で、一番格好いい!と思っているもの。


         

         こちらも名前がわからず。でも、貝殻全体のトゲトゲ具合が何とも言えず、いい感じ!


         

こちらはハナゴウナ類。大きいのは1枚目の写真に載っているのと同じもの。大小が同種かも含め、同定できないけれど、なんとなくオオクリムシとかかな〜。しかし、この仲間はツルツル感がいいね。


         

最後はツノガイ類。名前はもちろんわからないけれど、右端の2つは先端が割れているので、フタマタツノガイかサケツノガイか…。中央の1個は、先端の突起が残っているのが嬉しいね。これは奇跡的。

以上、沖縄の微小貝をゆる〜い感じでお送りしました(笑)



2017.05.27 Saturday

結局、貝もちびになる

    

4月の沖縄旅行、ビーチコーミングの第一目的はウニ。でも、貝殻だってやっぱり少しは期待しちゃうよね。とは言え、リーフに囲まれた沖縄の海岸では、海が荒れない春では厳しいかな…とも思っていた。案の定というか、限られた時間で拾えたのは、こんな程度。久しぶりにチリメンダカラを拾えたのは嬉しかったけれど、状態の良いのはハナビラダカラくらい。そのハナビラダカラが、キイロダカラのように扁平になった個体が含まれていたのは、ラッキーだったけどね。


     

でも本当は、貝殻の期待メインはこちらだったのだ。マメウニ類を拾うついでに拾える、微小貝類。その中でも特にシラタマの仲間は、沖縄の貝マニアさんのブログなどを見て、羨ましく思っていた。やっぱり自分はちっちゃいもの好きなんだよね。今回、シラタマ類はたぶん300個近くは拾ってきたけれど、半分はもうガスガスの状態で、綺麗なものはわずかだった。その中から適当にセレクトしたのが上の写真。種のシラタマは右下端、上段中央2個がコシラタマ、あときっとどれかがワスレシラタマかも。なんか、どれも微妙に形が違うし、種の差なのか、個体差なのか、もうさっぱりわからない…。でも、こんなのをルーペ片手にチマチマ見ているのが好きなのだ(笑)


         

そして、これ。もうガスガスの非常に状態の悪いシラタマガイの仲間。でも、大きさは普通のシラタマの3倍くらいある。そして肋が粗く、全体に少し色がついているように見える。もしかしたら、これが“オレンジシラタマ”などと呼ばれているヤツなのかな。う〜ん…またぜひ再訪して、シラタマ拾いまくりたいよ〜。


2017.03.15 Wednesday

鳳凰貝

        

先月半ばの大荒れ天気の後、鎌倉の材木座海岸で見慣れない貝を拾った。二枚貝なのに、殻長よりも殻高の方が長くて、ややいびつな形をしている。殻高は5センチほどあり、色も茶褐色で地味め。個人的好みの範疇外だったが、ちょっと気になって拾って帰った。調べてみると、手持ちの図鑑の写真と実物とで印象が違い苦労したが、ホウオウガイという名前がわかった。名前の由来は、貝殻にある多数の筋模様を、たなびく鳳凰の尾羽に例えたのだろう。なかなか優雅な名前だけれど、正直なところ少々名前負けしてないか?と思った。ところが、手に取って眺めている時に卓上ライトの光が当たると、その印象が一変した。う〜ん、これは確かに鳳凰の名に相応しい姿だ。なので、その印象を再現した写真を撮ってみたよ。どうだろう。雲間を飛んで行く、神々しい鳳凰の姿に見えるかな?(笑)


              

このホウオウガイは、カイメンの一種と共生関係を築いている、変わった貝でもある。ホウオウガイは、カイメンの中に潜り込んで身を守り、その一方でホウオウガイが呼吸や採餌のために起こす水流を利用して、カイメンも効率よく呼吸や採餌をしているのだそうだ。ホウオウガイとカイメンでは、食べるエサのサイズも違うので、共生関係が成り立つらしい。予想外の姿に興味深い生態……ホウオウガイは拾って2度美味しい貝だったのだ。



2017.02.13 Monday

シボリミゾガイ(絞溝貝)

         


         

今月初めに鎌倉の海岸を訪れた際、普段歩いている材木座海岸はあまりパッとしなかったので、滑川で折り返さずに由比ヶ浜まで足を伸ばしてみた。向こうに良さそうな打ち上げ帯が見えていたのだ。細かい貝やコメツブウニなどを探していると、毎度のことながらミゾガイがたくさん打ち上がっている。それらを見ていて、ふと「そう言えば、シボリミゾガイってのがあったよな〜」と思い出した。シボリミゾガイ、zaimokuza77さんの「材木座産貝類」で「特」になっていたので、一度は見てみたいと思っていた貝なのだけど、今まで何度となく鎌倉を歩いても見かけることはなかった。だから思い出しても狙いはコメツブウニだったんだけど、なんか見つけちゃいました(笑)


         

こちらはお馴染みのミゾガイ(写真はサイズが小さくなってますが、シボリミゾガイとさほど変わりません)。シボリミゾガイの最大の特徴は、貝殻に放射状に走る白い帯。でも、シボリミゾガイは稀少種で、ネットで検索しても画像がほとんど出てこない。それにミゾガイにも、写真の右の個体のように、(殻頂から垂直に走る1本以外に)かすかに放射状の帯が出るものもある。だから、実際見分けがつくのかな〜とさえ思っていた。しかし、実物を目の前にすると、まったく別物だった。パッと目に入った瞬間、あぁ、これがシボリミゾガイなんだ…と、はっきりと認識した。なんというか、貝拾いをしていて、久々に衝撃的な出会いだったよ。


2016.10.25 Tuesday

プチ遠征で青い貝

             

先週はプチッと遠征。昨年に続いて銚子方面に行ってきた。秋も深まったこの時期は日中は潮も引かないし(真夜中には引くけど、そこまでするのは面倒臭いし)、化石や琥珀はあきらめて今回は波崎一択、海豆狙い。その他、おもしろいもの大歓迎で臨む。でも、ちょっと写真を撮りたかったので、犬吠埼灯台の下で夜明かし(例によって夜行日帰りパターン)。日の出を眺めてから波崎へ移動して早速歩き出すが、打ち上げ物は多いもののどうも渋い。南方系のものがほとんどなく、あるのは利根川由来と思われる大量のオニグルミ。すると…


              
         

あれれ、あんまり期待していなかった青い貝が。と言っても大量漂着などではなく、ポツリ………ポツリ………と数十〜数百メートルおきに1〜2個という感じ。こうなれば、茶色いのはないのか?と思う訳だけど、あるのはスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)ばかり。結局、けっこうな距離を歩いて拾えたのは、ルリガイ8個、ヒメルリガイ4個、アサガオガイ4個。どれも小さめで、一番大きいのでルリガイの殻高約2センチ。波崎と言えば、数年前までは2009年にここで拾った500円玉サイズのルリガイが、自分のコレクション中最大だった。ここ最近、地元でも大きなルリガイが拾える機会に恵まれたので最大の称号は意味をなさなくなったけれど、いい思い出だ。今回の青い貝たちもしっかり思い出になったよ。


         

今回のプチ遠征ネタ、少し引っ張ります(笑)


2016.10.08 Saturday

今か昔か、昔か今か

         
         

これからのシーズン、水温が下がってくると、特に南方系の種類を中心に死んで打ち上げられる貝が増える。先シーズンはほとんど行かずに終わったけれど、ここ数年、真冬から早春の南房に出かけて貝を拾うことがある。と言っても自分の好みにはかなり偏りがあるので、いろいろな貝を満遍なく拾うようなことはせず、特定のグループだけを拾うことが多い。その特定のグループの1つがイトカケガイの仲間だ。そして2シーズン前、写真のようなイトカケガイを拾ったのだ。見ての通り、螺塔の巻きが完全に離れている奇妙な形。名前はすぐにわかった。その名もクルイイトカケ。殻長5ミリほどの小さな貝だ。


           

ただこの貝、現生種の分布は紀伊半島以南らしい。もちろん南房なら、南方種の幼生などが漂流してきて偶発的に発生することは多々ある。しかしネットで見ていると、このクルイイトカケと思われる貝の化石を、僕が拾った場所の近隣で採集されている方がいた。時代的には新生代完新世、約1万年前から現在を含む時代で、特に初期は最終氷期が終わって地球が温暖化して今よりも海水面が高く、南房のあたりには大規模なサンゴ礁が発達していた。その一部の化石層は千葉県や館山市の天然記念物に指定されているし、小さな欠片などは海岸で拾うことができる。つまり、このクルイイトカケも当時の地層から洗い出された化石の可能性もあるのだ。現状では現生か化石か判断することはできないけれど、いろいろ想像すると楽しくなるね。しかも、この造形美! 自然にはホントいつも驚かされるよ。
2016.09.11 Sunday

台風ラッシュまとめ

           
       

先月末から今月初めにかけての台風ラッシュ。ブログではとりあえず8月31日のルリガイ1個漂着(鎌倉・材木座海岸)を報告したが、その後にほかの海岸などを歩いた結果、もう若干の青い貝を追加することができたので紹介しておこう。


        

拾った場所は横須賀市某所のポケットビーチと葉山・一色海岸で、ルリガイ7個(写真は8/31の1個も入れてある)、アサガオガイ極小1、ヒメルリガイ極小1。これは台風10号由来のもの。その後、九州方面から日本海側に抜けた台風12号絡みの南風のときにヒメルリガイ3個。昨年の大量漂着2回というのが稀なことで、まあこれが通常運転というか、我が地元ではむしろ良い方だろう。特筆すべきは下の写真。右側の個体が通常見られる典型的なルリガイで、稀に螺塔がもっと低く、体層(1段目)からほとんど突き出ないものがある。左側の個体はその逆で、螺塔が高いタイプ。実はこれもかなり珍しく、ここまで高い個体は自分でも初めて拾った。ルリガイも奥が深いね。

        

2016.09.01 Thursday

夏の忘れ物…16’初瑠璃

       
         

観測史上初めて東北太平洋側に上陸し、各地に爪痕を残した迷走台風10号。台風のルート的に、関東接近時は風が北寄りだったのだが、台風が北へ向かった30日の夕方からは吹き戻しの、やや強めの南風が吹き始めた。南風は翌31日も吹き続けたので、その日の夕方、そろそろ頃合いかと思って海岸に行ってみた。予想通り、鎌倉・材木座海岸はギンカクラゲ祭だった。相当な数、おそらく数百レベルで揚がっていたのだが、写真の通りほとんどが“銀貨”状態で、新鮮なものは全体の5分の1以下だったろうか。カツオノエボシは1個体のみ。エボシもんは、主に軽石に付着したものが、そこそこの数漂着していた。青いクラゲがいるなら、当然青い貝も期待するよね。しかし、何だか渋い…。


             

日没前後のおよそ1時間半、じっくりと探し歩いた結果、見つかったのはルリガイ1個だけ。茶色いのとか期待したんだけど、そんなに甘くはないね。アオミノウミウシもオキナガレガニにも会えなかったし、種子もなし。でも、8月の最後の日の、まさに日が沈むその一時に、1つだけルリガイに出会うというのも、何だかセンチメンタルな感じじゃない?(笑)


        
        

拾ったルリガイはなかなかのサイズ。割れ欠けもなくいい状態だ。平日のそんな時間でも、海で遊ぶ人やイヌの散歩の人が多く、しかも満潮近くで人の歩けるエリアも狭かったから、よくぞ踏まれずにいてくれた!という感じ。泡の筏には、卵囊もついていた。子孫を残せなかったのは残念だけど、せめて君の貝殻は大切にするよ。


2016.08.23 Tuesday

三角法螺 mitsukadobora



        

春に西表島で拾ってきた貝。自分用に拾った貝殻は3つだけで、その中の1つだ。海岸のちょうど波打ち際に転がっていた。この手の巻き貝を海岸で拾うと大抵はヤドカリがお住まいになっているのに、これは珍しく“空き家”。見た目も新鮮な感じだったのでお持ち帰りした。名前はミツカドボラ。特に珍しい種類ではないようだけど、ネットなどで出てくる写真のものは、表面に石灰質が付着しているものが多く、今回のもののように“地肌”が出ているのは少なかった。確かにこの見た目は大事で、これが石灰質の付着したものだったら、持ち帰らなかったかもしれない(笑) 名前の「三角」は、貝殻の背側に大きな張り出しがあり、殻口外唇と体層の肩の張り出しと合わせて、3つの角があると見立てたものだ。殻口の内側は淡く桃色に染まっていて、なかなか美しい。ちょっとした手土産としては上等だね。


         
2016.05.02 Monday

西表島の拾いもの・シレナシジミ

     

西表島のマングローブを歩くとけっこう目にする巨大生物、それがこのシレナシジミ。その大きさは一般に食用にされるシジミ(ヤマトシジミ、マシジミ)と比べると、殻幅にして5倍以上で、体積にしたら十数倍はある感じ。国内では奄美諸島以南の河口、マングローブ域に生息しているため、マングローブシジミなどと呼ばれることもある。正式な和名はヒルギシジミで、国内にはリュウキュウヒルギシジミとヤエヤマヒルギシジミの2種が分布しているらしい。この貝殻がどちらのものかは不明だけど、写真などを見ているとこの個体のように黒い殻皮が発達するものと、あまり発達していないものが見られる。もちろんそれが種類差なのか個体差(または成長差)なのか確かめてはないのだけどね。


              
              
          

下3点が現地での写真。手に持った状態を見れば、その大きさを実感してもらえると思う。拾ってきたものはだいたい殻幅10センチ弱と言ったところだが、下2〜3枚目の写真のものが、いくつか見た中では最大の個体で、殻幅はおよそ12センチ。デカいでしょ! 自然状態では下1枚目のように貝殻のほとんどを泥の中に潜らせていて、殻の一部が見えていることが多い。下2〜3枚目のものはなぜかポロッと泥の上に出ていたので、実は下2枚目写真はヤラセだったりする(笑) 中身は貝殻の大きさに比べると小さいようだけど、現地では食用にされている。ただ本当に地元の人が食べるのみで、宿の食事に出たり食堂のメニューに載ることはないようだ。


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