hiroimono
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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
ja
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ご報告
ご無沙汰しております。
残暑が厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。今回は改めて、当ブログについてご報告させていただきます。じつは私事ではありますが、諸事情により今月20日をもって15年間過ごした逗子を離れ、生まれ育った地元の町へ引っ越しました。そ...
ご無沙汰しております。
残暑が厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。今回は改めて、当ブログについてご報告させていただきます。じつは私事ではありますが、諸事情により今月20日をもって15年間過ごした逗子を離れ、生まれ育った地元の町へ引っ越しました。そのため、これまでのように気ままに海に通ってのビーチコーミング生活ができなくなってしまったのです。そこで、これを機会にこの「hiroimono」と、自然観察ブログの「海山日和」を統合し、新しいブログを立ち上げることにしました。当ブログの記事は新しいブログには移行せず、ブログはこのままの形で維持していきます。大して価値のあるものはありませんが、そこそこ面白いものも載っていると思いますので、何かの機会にのぞいていただければと思います。長い間、ありがとうございました。
新しいブログはこちら→「花鳥風月のヒロイモノ」
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2020-08-31T09:10:56+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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今更、鎌倉青磁20’前半
ご無沙汰してます。今年の春は、新型コロナウイルスの警戒宣言のため、ほとんど海岸に行くことができず終い。なんとか宣言が解除され、海辺の駐車場が再開されたものの、あっという間に7月。前半終了〜。というわけで、鎌倉青磁の今年前半分の...
ご無沙汰してます。今年の春は、新型コロナウイルスの警戒宣言のため、ほとんど海岸に行くことができず終い。なんとか宣言が解除され、海辺の駐車場が再開されたものの、あっという間に7月。前半終了〜。というわけで、鎌倉青磁の今年前半分の報告です。最初は1月16日のもの。もう夕暮れ間近だったので暗い写真になってしまったけど、かなりよい発色をした青磁片だ。写真では見えていない側に高台があるので、おそらく大きめの皿かなにかの底の部分と思われる。
2枚目は3月11日。小さめの青磁片だけど、明るめの色合いに、良い感じに文様が入っていてくれた。これも、おそらくは皿の欠片だと思う。
次は4月2日。これが新型コロナ警戒宣言前の最後の鎌倉海岸歩きだった。青磁片は2つ。上は茶褐色系の青磁で、蓮弁がちょうど残っている。茶碗か鉢の欠片に間違いない。下の方は、石灰質の付着した、古そうな欠片。貫入があるものはそれほど多く見つからない。断面の様子は南宋系青磁の特徴を示している。資料などには、全体に貫入のある青磁器なども見られるので、これもまあ大丈夫だろう。
そして、警戒宣言後、材木座駐車場再開の6月1日。この日は写真のものを含めて3個の青磁片が拾えた。写真のものは、皿の高台部分。小さいけれど、色は良い。
6月26日は2個。写真上は皿の一部で、小さい欠片だけど箆模様が入ってくれている。下は茶碗か鉢の縁に近い部分で、蓮弁が残っている。わずか数センチしかない小さな欠片でも、少しでも文様や蓮弁が残っていると、それだけで嬉しくなっちゃうのだ。その文様が、南宋系青磁の確たる証拠にもなってくれるしね。
最後は昨日、6月2日。前日は台風並みの強風に大雨。海岸は川由来の落ち葉やゴミがいっぱいだったけど、そん中にポツンと青磁。長辺で4センチ弱あるので、鎌倉の海岸で拾える青磁では良い方だ。やや厚みがあるので、大きめの鉢かなにか。その下部のあたりだろうと思う。うっすら見える模様も、蓮弁の下部だろう。今季は海に行けない時期はあったものの、多少なりとも青磁片が拾えたので、それはそれで良かったと思う。今から数百年も昔のものが、未だに拾えるのだから、鎌倉の海の奥深さは底が知れないね。
お知らせ
当ブログ「hiroimono」は、2ヶ月以上ぶりの更新で今更という感じではありますが、今回の記事をもって休止させていただきます。また何かお知らせすることがあれば、この場にて発表させていただきます。
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陶磁器・青磁
2020-07-03T12:00:05+09:00
尚 nao.
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布袋さまと大黒さま
前の更新からすっかり間が空いてしまってすみません。潮がよく引く春なのに、今年は新型コロナの影響で、海岸の駐車場はみな閉鎖、海岸すら立ち入り禁止だったりして、まったく拾いものに行けない。ネタ不足も極まれりっという感じなのだ。せめて、この世の中の雰囲...
前の更新からすっかり間が空いてしまってすみません。潮がよく引く春なのに、今年は新型コロナの影響で、海岸の駐車場はみな閉鎖、海岸すら立ち入り禁止だったりして、まったく拾いものに行けない。ネタ不足も極まれりっという感じなのだ。せめて、この世の中の雰囲気を晴らせるような、縁起の良さそうなネタストックがないか探したのだけど、あったのはこんなものくらい。疫病退散とか、そういう感じではないけれど、コロナ不景気を吹き飛ばせ!と言う効果はあるかな?(笑) 海からお迎えした2体の神様。摩耗や色剥げで正体はつかみにくいけれど、写真左が布袋さま、右が大黒さまだろう。どちらも商売繁盛、金運上昇などにご利益があるとされる神様で、七福神にも数えられている。特に大黒さまの陶製人形は、過去に何度か海岸で拾っている。それだけ、一般の人々に広く受け入れられていたのだろう。まあ、皆、お金に執着していた…と言えなくもないけど。とにかく、新型コロナも早く終息して、安心して海辺を歩けるようになってほしいね。
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陶磁器・人形
2020-04-29T21:53:04+09:00
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海辺のまるっ!
昨年の11月に拾った、おそらくクリーム瓶と思われる硝子容器。砂浜のおかげで割れも欠けもなく、状態はとても良い。昔はこの手のも何度か拾っていたけれど、ずいぶんと久しぶりだ。デザインは何の変哲も無い、いたってシンプルなもの。でも、ポツポツ入ってい...
昨年の11月に拾った、おそらくクリーム瓶と思われる硝子容器。砂浜のおかげで割れも欠けもなく、状態はとても良い。昔はこの手のも何度か拾っていたけれど、ずいぶんと久しぶりだ。デザインは何の変哲も無い、いたってシンプルなもの。でも、ポツポツ入っている気泡や、綺麗な青緑色の硝子とか、なんか良いよね。この平たい形は、拾ってきた小さな貝なんかを入れて置くのにも便利だし、けっこう好き。最近はすっかり硝子ものを拾う機会がなくなっているけど、こんな突然の出会いがまたうれしいものだよね。
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硝子
2020-03-01T18:00:27+09:00
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鬼が出た!
昨年の10月の台風19号の後、材木座海岸の東側には、大小の石や陶片などが多く打ち上がった。11月になって、その中にこんなものを見つけた。内部に放射状の仕切りができた、円型の物体。なんだこれ?
拾い上げて、ひっくり返すと、なんとオニフジツボ...
昨年の10月の台風19号の後、材木座海岸の東側には、大小の石や陶片などが多く打ち上がった。11月になって、その中にこんなものを見つけた。内部に放射状の仕切りができた、円型の物体。なんだこれ?
拾い上げて、ひっくり返すと、なんとオニフジツボ! ご存知の方も多いと思うが、このフジツボはクジラ類の皮膚に寄生するフジツボの一種。その生態はまだほとんど解明されていない、いわば謎多き生きものなのだ。今回のものは、状態としては化石か半化石と言ったところだろうか。鎌倉・材木座海岸周辺の地質は、新生代新第三紀中新世の三浦層群逗子層(700万〜400万年前)で、貝化石などが知られている。同じ三浦層群でも、もう少し新しい宮田層(40万〜10万年前)ではオニフジツボ化石が出土し、横須賀市自然・人文博物館に所蔵、展示されている。もしかしたら、そう言った海底の地層から洗い出されたものかもしれない。
あるいは、もう少し新しい時代に、海岸に打ち上がったクジラから落ちたものかもしれない。鎌倉や、三浦、湘南の海岸には、数年に一度、クジラ類の漂着が見られる。一昨年の2018年にも、由比ヶ浜にシロナガスクジラの子供が漂着して話題になったので、覚えている人もいるだろう。オニフジツボを拾った同じ日、すぐ近くには、写真のような立派なクジラの脊椎骨も打ち上がっていた。もしかしたら、この骨の主であるクジラに付いていたオニフジツボだったりして。
2月は節分。「鬼は外!」が普通だけど、こんな「鬼」が来てくれるなら、大歓迎かもね!(笑)
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甲殻類
2020-02-02T17:00:07+09:00
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今鎌青19’後半戦
「いまさら鎌倉青磁」、昨年2019年後半の報告です。昨年の秋は、2度の大型台風到来で海の中が掻き回されたのか、いつもと違って青磁の揚がりも良かった。でも全ての写真を載せるとごちゃごちゃするので、良いものだけをピックア...
「いまさら鎌倉青磁」、昨年2019年後半の報告です。昨年の秋は、2度の大型台風到来で海の中が掻き回されたのか、いつもと違って青磁の揚がりも良かった。でも全ての写真を載せるとごちゃごちゃするので、良いものだけをピックアップ。はじめは10月14日と24日のもので、蓮弁の葉先がきれいに残っていた。こう言うのが出ると、ホント嬉しいんだよね。全体に薄めに整形されているので、碗の、縁に近い部分だろう。
次は11月7日のもの。この日は良いものが複数拾えた。良いものと言っても、今の材木座でこの程度の大きさの欠片が出れば御の字。その代わりと言ってはなんだけど、小さな湾になって波が穏やかな鎌倉の陶片はとても状態が良い。中国青磁の質が良いとも言えるけれど、その艶やかさは衰えていない。ちなみに、上の写真の上部2点(1点は下の写真と同じ)は、褐色みの強いもの。青磁と言っても、こういうタイプもあるからややこしい。あと上の写真の左下は青白磁だ。
そして、昨年一番心が震えたのが、直角三角形に似た形のこれ。青磁なのか青白磁なのかはちょっと判断が迷うところだが、長辺が5センチを超える、鎌倉の海岸で拾える中では最大級のものだ。文様は明らかに中世の中国製輸入陶器に見られるもの。調べてみるとこの手の文様を持つものとして、鎌倉の御成小学校にある今小路西遺跡から出土した「梅瓶(めいびん)」と呼ばれるタイプの壺がある。この陶片の文様の刻み方はやや浅いというか鈍い感じだけれど、同様の時代の、同様のものだった可能性はあると思う。
こちらは同じ日に拾った小さめの青磁片だけれど、こちらも繊細な文様が刻まれていて、元はかなり良い品だったことが伺える。南宋青磁の作品を調べると、この手の文様を持つ皿などがいくつか確認できる。
こちらは11月29日に拾ったもので、久しぶりの高台部分。大きさも、鎌倉の海岸で拾える中では大きい方だ。拾った青磁片が中国青磁であるかどうかは、文様や質感、断面の状態などを見て判断しているのだけれど、このように文様がないものは判断が難しいこともある。状態の良さ、よく残った艶やかさが、かえって新しい時代のものかと迷わせることもある。海岸からは江戸時代に日本で焼かれた青磁の欠片も出てくるからややこしいけれど、最後は「感」で判断しているのが現状だ(笑)
こちらも同じ29日のもの。これも本当に綺麗な青磁片だ。大きなものではないけれど、こうして写真に撮ると、まるで宝石みたい。このまま加工したら、けっこう良い感じのアクセサリーにできるんじゃないかって思うよ。蓮弁とは少し違うけれど、この縦筋の文様も南宋〜元時代の中国青磁によく見られるもの。
最後はこちら。12月3日に拾ったもの。流石にこの頃になると、台風効果も薄れてくるのか、拾えるものが減ってきた。そんな中で拾ったこれは、南宋〜元の青磁とは、同じ青緑色でも、どこか違った風合い。少し灰色がかった感じがあると言うか…。思い当たるのは、自分がまだ「それだ」と思うのは2個くらいしか拾えていない高麗青磁。確信には至らないけれど、けっこう可能性は高いと思っている。
何にしても、自分が勉強不足であることは否めない。そんな訳で、ちょっとこんな場所に足を運んでみたよ。出光美術館。ここは石油元売会社・出光興産の創業者、出光佐三のコレクションを展示する美術館で、今はちょうど陶磁器初心者にうってつけの特別展「やきもの入門」が開催さいれいた。展示は、古代から現代まで、さまざまなタイプ、流派の陶磁器を順番に並べて解説してあるので、とってもわかりやすかった。そして、この美術館を訪れた最大の目的は、陶片のコレクションを展示したコーナーを見ることと、青磁関連の資料(展示図録)を買うこと。陶片の展示室では、中国青磁の陶片をいろいろ確認したかったんだよね。コレクションの中には、もちろん鎌倉・材木座海岸の青磁片もあったよ。興味がある人は、ぜひ訪れてみて!
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陶磁器・青磁
2020-01-26T11:30:00+09:00
尚 nao.
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遅いご挨拶
年が明けて1月半ばにやっと更新。正月明けから仕事で1週間、出かけるなどしていたので、すっかり遅くなりました。しかも、拾いものは昨年末に飛ばしすぎたので、今回の記事は内容もなし(苦笑) 写真は、破格の大漁を得られた時に、網元が漁師たち...
年が明けて1月半ばにやっと更新。正月明けから仕事で1週間、出かけるなどしていたので、すっかり遅くなりました。しかも、拾いものは昨年末に飛ばしすぎたので、今回の記事は内容もなし(苦笑) 写真は、破格の大漁を得られた時に、網元が漁師たちに配った祝い着の「万祝」。江戸時代の房総半島が発祥と言われ、太平洋側を中心に各地に広まったと言われている。南房総市白浜、野島崎灯台のすぐそばにある白浜海洋美術館は、この万祝の膨大なコレクションを所蔵している。古い漁具など貴重な展示もあり、一見の価値ありだ。ちなみに3月までは特別展示の「クジラはアートだ!」を開催していて、万祝コレクションは一部しか見られないので念のため。では、本年もよろしくお願いします。
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お知らせ
2020-01-15T15:40:43+09:00
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出張ナイトコーミング
先週に引き続き、今週も仕事で千葉へ。早朝までに現地到着する必要があり、睡眠時間を確保するために前日の夕方から移動を開始。でもまあ、現地に向かう前にちょっと寄り道して館山へ。館山に着いたら、いきなり激しい雨で出鼻をくじかれるものの、じきに雨も上がり...
先週に引き続き、今週も仕事で千葉へ。早朝までに現地到着する必要があり、睡眠時間を確保するために前日の夕方から移動を開始。でもまあ、現地に向かう前にちょっと寄り道して館山へ。館山に着いたら、いきなり激しい雨で出鼻をくじかれるものの、じきに雨も上がり雲の切れ間から眩いばかりの星空が(写真は目的に着いてから撮ったものだけどね)。時間に余裕がないので、歩く場所は絞っていざ出撃。
当然、期待を抱いて歩いてはいるものの、それほど自分の運を信じていないので、最初の浜ではカメラを持たずに歩いてしまった。するとライトが照らす光の中にタコブネが! 真っ暗な夜の浜辺で一人興奮。しかも、気を取り直して歩き出したら、そのすぐ海側にもう1個!! 長らくタコブネ運のなかった自分にとって、1度に2個はまさに奇跡。昼間に出会っても当然嬉しいのだけど、夜の出会いはまたとても印象的だったよ。これで満足して終わりにしようとも考えたけど、やっぱりもう1カ所。そしたら、今度はそこでちびアオイガイが! 2019年も最後に来てこの大盤振る舞い。ちょっと怖いくらいだ(笑) クリスマスイブの前日、少し早いプレゼントを海の神さからもらったよ。
まあ、これで運を使い果たしたのか、仕事の方は今回も思い通りにいかず、来年に繰り越し…。それでも、何もなしに終わるよりは良かったと信じよう。今回のタコブネは、黒っぽくて大きい方が長径約55ミリ、白っぽくて小さい方が約50ミリ。ちびアオイガイは37ミリ。タコブネはこれでやっと通算5個目。アオイガイは、先週の割れたのを含めて10個目。なぜか、こちらではより珍しいはずのアオイガイの方が数を拾っている。日本海側のような大量漂着にも憧れるけど、稀少性が維持された、これくらいの拾いものペースの方がいいかもね(笑)
こちらも見てね、拾わなかった漂着物もたくさんあります。海山日和!
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貝殻
2019-12-27T21:10:09+09:00
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南がダメなら北がある
仕事で千葉に行ってました。残念ながら仕事の方は思い通りにいかなかったので、帰宅前にちょっと…と言うか、かなり寄り道して鬱憤晴らしに。場所は10月以来の波崎海岸。前回はわずかにルリガイが拾えた程度で、まったくと言って良いほど南方系のものがなかった。...
仕事で千葉に行ってました。残念ながら仕事の方は思い通りにいかなかったので、帰宅前にちょっと…と言うか、かなり寄り道して鬱憤晴らしに。場所は10月以来の波崎海岸。前回はわずかにルリガイが拾えた程度で、まったくと言って良いほど南方系のものがなかった。けれど、この海岸は北東風が海風になるので、案外この時期でもいけるのではないかと考えたのだ。天気はこの通り、どんよりと曇って霧雨混じり。
最初の場所を歩き始めた直後、なんとアオイガイが。残念ながら半身状態だったけど、なかなかのサイズ。今季、南房や神奈川などで小さいものが少し出ているのは知っていたので、あるいは?とは思っていた。これで俄然、勢いがついた…と思ったのだけど、後が続かず。相変わらず南方系のものはまったくと言っていいほどなく、ココヤシですら見当たらない。しかも、砂浜には釣り人が乗り入れた車の轍もある。最初の場所は、これ以上の成果もなく、次の場所へと移動。しかし、そこも何もない! 小さなエボシガイのついた打ち上げ物があったけど、それもわずか(ちなみに、波打際に新鮮なカツオノカンムリが1個体だけ 苦笑) それでも、きっとあると信じて歩いていると…。
あった! 片側の縁が少し欠けてはいるものの、ほぼ完品のアオイガイ! 大きさは長径約14センチ。昨年に拾ったものより少し小さいけれど、太平洋側でこのサイズは十分に立派。漂着してから数日は経過している感じで、すぐ近くには車の轍があったから、拾えたのはホント奇跡的かも。海豆、そして密かに狙っていたトグロコウイカには出会えなかったけど、南がダメなら北がある。十分にお釣りがくるかな? それに良い鬱憤晴らしができたよ!(笑)
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貝殻
2019-12-22T18:00:06+09:00
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「永」の字に注目
この秋に久しぶりに拾った寛永通宝(寛永通寶)。海揚がりと言う訳ではなく、海岸近くの地面に埋もれていたものが、雨などで洗い出されたもの。とは言え、状態はかなり良い。なんか、同じような場所で見つかる近現代銭の多くが錆び錆びになるのに比べて、寛永通宝は...
この秋に久しぶりに拾った寛永通宝(寛永通寶)。海揚がりと言う訳ではなく、海岸近くの地面に埋もれていたものが、雨などで洗い出されたもの。とは言え、状態はかなり良い。なんか、同じような場所で見つかる近現代銭の多くが錆び錆びになるのに比べて、寛永通宝は状態が良いことの方が多い気がする。材質や製法の違いでそのような差がでるのかな?寛永通宝は一般的に銅銭。ほかに鉄銭と真鍮銭が存在する。銅銭は当然、銅が主要成分な訳だけど、錫や鉛も混じっていたようだ。
寛永通宝は、その名の通り寛永13年(1636年)に初めて鋳造された銅銭。裏側に波形が刻まれていない今回のこれは、通常の一文銭だ。寛永通宝は幕末まで約200年も鋳造され続け、幕府直轄の銭座だけでなく、いくつかの藩でも鋳造されていて、さまざまな種類がある。
今回のものは写真黄色線で囲んだ部分、「寶」の「はち」の特徴から、寛文5年(1665年)から鋳造された新寛永通宝だとわかる。気になったのは、「永」の字の赤線で囲んだ部分。これまで拾ったものには、このような特徴はなかった。今はホント便利な世の中で(笑)寛永通宝を詳しく調べてネットにアップしてくれているマニアさんがいらっしゃる。そのサイトなどを参考にこの特徴と一致するものを探してみると、元文年間(1736〜1741年)に鋳造されたものに特徴が一致する。完全には特定はできないものの、こうやって拾ったものからいろいろ推理できるのは、本当に楽しいことだね!
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古銭
2019-12-14T12:30:00+09:00
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福田屋イチゴ液
ずいぶんと寝かせてしまった硝子の一品を蔵出し(笑) これを拾ったのは2013年の秋。台風が通り過ぎてから何日か経った時だ。高波によって薙ぎ倒された海岸植物の合間を歩いていると、足元にポツンとこの壜が落ちていたのだ。そのデザイン、切り...
ずいぶんと寝かせてしまった硝子の一品を蔵出し(笑) これを拾ったのは2013年の秋。台風が通り過ぎてから何日か経った時だ。高波によって薙ぎ倒された海岸植物の合間を歩いていると、足元にポツンとこの壜が落ちていたのだ。そのデザイン、切りっぱなしの口…一見して古い子供飲料の硝子壜だとわかる。割れ、欠け、ヒビもない完品だ。底の直径2.3センチ、高さ14.5センチ。淡く水色がかったガラスで、ほんのわずか右に曲がっている。本体部はミシュランマンのようなモコモコをつけたデザインになっている。
正面にエンボス文字で「福田屋イチゴ液」。ネット検索してみると、拾ったか掘り出したかした人もいるようだけど、製造元などに関する情報らしい情報はヒットしない。福田屋というのも、きっと地元の小さな飲料会社だったのだろう。3枚目の写真は、同じイチゴ液でも、比較的よく知られたタイプと一緒に。どちらのデザインも素敵。それにしても、みかん水はなんとなく柑橘系と想像がつくけど、イチゴ液って、いったいどんな味だったのだろうね? 当然ながら、イチゴミルクとは違うんだろうな(笑)
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硝子・子供飲料
2019-12-07T10:50:05+09:00
尚 nao.
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材木座の紅
最近、鎌倉の材木座海岸を歩くと、数回に1度くらいの確率でベニガイが拾えるようになってきた。鎌倉の海岸では、サクラガイやカバザクラガイ、モモノハナガイ(エドザクラ)などはある程度、拾うことができる。けれどベニガイなんて、ちょっと前...
最近、鎌倉の材木座海岸を歩くと、数回に1度くらいの確率でベニガイが拾えるようになってきた。鎌倉の海岸では、サクラガイやカバザクラガイ、モモノハナガイ(エドザクラ)などはある程度、拾うことができる。けれどベニガイなんて、ちょっと前までは幻の存在だったのにだ。一見、何の違いも見えないけれど、海の環境は常に変化している。鎌倉の海岸でも、前より増えたように感じる貝や、反対に減ったように感じる貝もある。もし、鎌倉の海岸でベニガイが復活してきているのなら、それは嬉しい変化だね。3枚目の写真の下にあるものは、欠けてしまっているけれど、残った部分だけで5センチを超えた大物だ。完全なら6センチを超えたかもしれない。一方で同じ写真の上にあるような、小さめのものもある。大小、大きさの違う個体があるってことは、復活している可能性は高いんじゃないかな。もっとも、とっくに復活しているけれど、自分より先に拾われているだけだったりして。サクラガイなど紅い貝を拾う人は、ホント多いからね(笑)
こちらもよろしく「海山日和」
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貝殻
2019-11-30T08:30:00+09:00
尚 nao.
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ヒマラヤから来て…ません
緑二重線とかパピとか金魚とか拾ったのと同じ日の拾いもの、これで打ち止め。この日はちょっと由比ヶ浜側まで足を伸ばして、これはそこで拾った。ものの正体は、ヒマラヤスギの松ぼっくりだ。。ヒマラヤスギは、日本では主に公園樹などとして植栽されている。おそら...
緑二重線とかパピとか金魚とか拾ったのと同じ日の拾いもの、これで打ち止め。この日はちょっと由比ヶ浜側まで足を伸ばして、これはそこで拾った。ものの正体は、ヒマラヤスギの松ぼっくりだ。。ヒマラヤスギは、日本では主に公園樹などとして植栽されている。おそらくは台風の強風で枝ごと吹き飛ばされ、近隣の川から流されてきたものだろう。現場写真は撮り忘れてしまったけれど、拾った時はまだ緑味があって固く閉じていて、成熟しきっていない感じだった。松ヤニも滲み出ていた。持ち帰って、とりあえず塩抜き洗いをして、そのうち写真を撮ろうと放置していた。そしたら、気がついたらバラけてしまっていた…。
松ぼっくりは、軸に鱗片葉が複数つき、全体として楕円形になった果実(球果、毬果)で、種子は、鱗片葉の種鱗と呼ばれるものに収まっている。アカマツやクロマツ、カラマツでは、種鱗は軸と一体化していて、種子だけが風に飛ばされる。一方、モミやヒマラヤスギ、トウヒでは、種鱗も軸から離れて種子と一緒に風に飛ばされる。つまりは、松ぼっくりが解体してしまうのだ。2枚目の写真、右側上下にあるのが種子、中にあるのが種鱗。左側は種子が種鱗に収まった状態だよ。
最後は、以前お仕事用に購入したヒマラヤスギの松ぼっくり。長さは10センチ前後あるので、アカマツやクロマツに比べると存在感も抜群。インテリアにも向いている。売っているヒマラヤスギの松ぼっくりが解体していないのは、おそらく何かしら加工しているんだと思う。
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種子
2019-11-25T23:10:03+09:00
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いまさら鎌倉青磁18〜19’
すっかり報告を忘れていた鎌倉青磁。タイトルには18〜19’となっているけど、18年後半はまったく拾っていないので、実質今年に入ってから夏までになる(青磁拾いについては、基本的に秋から春で1シーズンとしてます)。この春はホント...
すっかり報告を忘れていた鎌倉青磁。タイトルには18〜19’となっているけど、18年後半はまったく拾っていないので、実質今年に入ってから夏までになる(青磁拾いについては、基本的に秋から春で1シーズンとしてます)。この春はホント苦戦した。歩いても青磁が少なく、また蓮弁や線刻のついた、はっきりこれ!とわかるようなものがあまり出なかった。1枚目は1月17日。薄くて上質なもの。皿か茶碗の一部か。
3月14日。少し厚手で、貫入などあるものの、質は良い感じ。鉢や香炉、壺などの縁の一部だろうか。
4月12日。蓮弁のついたものが、やっと出た。茶碗の縁に近い部分。この部分はよく出るのだけど、高台に近い方はほとんど出ない。どこかに埋もれているのかな。
5月22日。今年の春から初夏では、この日が一番だった。拾ったものは2つだけど、どちらにも蓮弁。青磁というと、水色っぽいものや明るい緑色のものを想像するかもしれないけれど、鎌倉で出る青磁は、少しオリーブ掛かった独特な緑色だ。だが、それがいい!(笑) さて、夏以降、現在のまでのところ、ちょっと良いものが拾えている。台風が複数来たので、海の中が掻き回されたのだろう。今後にも期待したい。
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陶磁器・青磁
2019-11-07T09:00:06+09:00
尚 nao.
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海岸からBonjour!
夕刻の薄暗い海岸で見つけた小壜。砂を洗い流して見ると、胴部分の一面をエンボス文字が埋め尽くしている。この雰囲気は日本のものではなさそうだ。ほとんど汚れはなかったけれど、一応漂白。きれいさっぱりした壜を改めて見てみると、首の根元にもエンボス文字が刻...
夕刻の薄暗い海岸で見つけた小壜。砂を洗い流して見ると、胴部分の一面をエンボス文字が埋め尽くしている。この雰囲気は日本のものではなさそうだ。ほとんど汚れはなかったけれど、一応漂白。きれいさっぱりした壜を改めて見てみると、首の根元にもエンボス文字が刻まれていた。早速、それらの解読を試みる。
まず首の根元は
FRANCE OLIVE PURE:フランス オリーブ ピュア
胴の正面は8行あり、上から
FRANCE :フランス
LODOPOT :最後の1文字が不明瞭。別の文字かも? 何にしても意味不明。メーカー名かも?
HUILED'OLIVE :これはフランス語でオリーブオイルのこと。
PAREUMED :控えめ
GRASSE :グラッセ。料理の名前ではないと思うので、冷やす、艶を出す?…でも意味通じない。
VERITABLE :実物大
PRODUIT DE :プロデュース。「DE」は前置詞で「〜の」の意味。
PROVENCE :プロバンス。上の行から続きで、「プロバンス産」と言ったところか。
文字は英語ではなくフランス語。まあ、フランスって書いてあるしね。自動翻訳を使ったのでイマイチ意味不明の部分はあるものの、プロバンス産のピュアオリーブオイルの壜であることはわかった。細かい部分は、どなたかフランス語に精通した方がいらしたら、ぜひ教えてほしい。
壜は、ガラスの厚さにムラがある…と言うか、エンボス文字のある面がやたらと厚い。小さな気泡もポツポツ入っていて、時代的には戦前まで遡るかもしれない。当時の鎌倉は、政治家や実業家、高級軍人、作家などが暮らしたり、避暑に来ていたりした。そんな人たちがフランスからの輸入物オリーブオイルを使っていても、おかしくはない。壜の大きさは底辺の長径50ミリ、短径26ミリ、高さが67ミリ。そして、古い海揚がりの硝子壜ならではの、この輝き。なかなか魅力的な一品だ。
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硝子
2019-11-02T18:30:00+09:00
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海辺の金魚
これも、先に紹介している国民食器湯呑み、パピリオ陶製瓶と同じ日のもの。海辺の砂に半ば埋もれていた陶製人形を救出してみたら、海だと言うのに金魚が出現。さぞ、しょっぱかったことだろう(笑) 高さ4センチほどで、大きな尾...
これも、先に紹介している国民食器湯呑み、パピリオ陶製瓶と同じ日のもの。海辺の砂に半ば埋もれていた陶製人形を救出してみたら、海だと言うのに金魚が出現。さぞ、しょっぱかったことだろう(笑) 高さ4センチほどで、大きな尾びれで飛び上がるようなポーズを取っている。口をパクッと開けていて、なんとも可愛らしい。色はすっかり剥げているけれど、かすかに残った塗りから、全体は赤色、黒色の瞳が水色で縁取られていたことがわかる。この手の人形は、大抵は中空のつくりになっていて、それほど丈夫なものではない。一番脆そうな背びれも欠けず、よく無事でいてくれたものだね。
最近見かけた陶製人形たち。今はもう完品でないと拾わないけれど、記録のために写真は撮っている。上の写真は腰の部分からボッキリ逝っちゃってる男性もの。ニッカーボッカーズにブーツかゲートル巻き。マントを羽織って、左手でその裾を持ち上げている。兵隊さんか何かか? 下の写真は、首チョンパのイヌ。海上がり陶製人形のほとんどは、大きくくびれた首の部分で折れていることが多い。このイヌはホント惜しいな〜。
こちらも更新「海山日和」
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陶磁器・人形
2019-10-25T18:30:00+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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青くて丸い
今月の第3週は、仕事で千葉外房方面へ。最後に銚子に寄ったので、仕事終了後に利根川を渡り、ここに足を伸ばしてみた。当地に来るのは5月以来。遠くてなかなか来られないのだけど、地元とは違う環境だし、期待は膨らむ。使えるのは実質2時間ほどだったので、浜歩...
今月の第3週は、仕事で千葉外房方面へ。最後に銚子に寄ったので、仕事終了後に利根川を渡り、ここに足を伸ばしてみた。当地に来るのは5月以来。遠くてなかなか来られないのだけど、地元とは違う環境だし、期待は膨らむ。使えるのは実質2時間ほどだったので、浜歩きは足早に……なんていくわけがない。小さなものも見逃さないよう、ゆっくりじっくり歩く(笑)
打ち上げ線上にはポツポツとカツオノエボシやギンカクラゲの痕跡。しかし、その打ち上げ線に沿って、くっきりと残る足跡。ビーチコーマーの先客さんがいたのか、あるいは漁具などが目当てのおっちゃんたちか。もし、先客さんがいたなら、あまり成果は期待できない。もやもやした気持ちを抱えながら歩いていると、わずかながらルリガイが見つかった。でも、クラゲの打ち上げ数に比べると、見つかった数は微妙…(苦笑)
しかも、南方系っぽいものはほとんどなく、一番期待していた種子果実、海豆がまったく見当たらない。ココヤシも真新しいものはなく、砂に埋もれたものが数個。定番のモモタマナやゴバンノアシすらないのだから、がっかりだ。見かけたのは写真のマンゴスチン3個とククイ1個だけかな。あとはもう、クルミばかり。
川の流れ込みで折り返し、戻ろうと思ったところで見つけたのが、網掛けした浮き玉。直径は約7センチ。おそらく、イサリ用に使われたものだろう。無銘だけど形は整っていて、細かい気泡がたくさんある。なかなかの美品だ。結局、これで打ち止め。長距離ドライブでの帰途とあいなった。
こちらもよろしく。
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硝子
2019-10-21T06:40:00+09:00
尚 nao.
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台風が過ぎ去って…
近年でも稀に見る大型で強力な台風19号が通過して、1週間が経った。幸いにして当方の周辺では特に被害という被害もなく、今回は自分の住むエリアでは停電もなかった。しかし、関東甲信、そして東北地方などの各地では、大雨による災害が発生してしまった。13日...
近年でも稀に見る大型で強力な台風19号が通過して、1週間が経った。幸いにして当方の周辺では特に被害という被害もなく、今回は自分の住むエリアでは停電もなかった。しかし、関東甲信、そして東北地方などの各地では、大雨による災害が発生してしまった。13日に三浦半島のいくつかの海岸を回ってみたが、高波、高潮で大量の砂や石が打ち上がっているなど、やはり多少なりとも影響があったようだ。それでも、その日の海の様子からは、そんな酷い台風が通り過ぎたなんて、とても想像がつかない感じだった。
風が東寄りだったため、三浦半島西岸に打ち上がっているものは少なめで、あってもほとんどが陸由来のものだったけれど、とある海岸で1個だけルリガイ。ちょっと大きめ。
そして1枚目の写真の海岸では、久しぶりにクチグロキヌタを拾った。普段あまり真剣に貝拾いをしない自分には、拾いものの鬼門と言えるタカラガイがいくつかあって、このクチグロキヌタもそのひとつ。もともと、そんなに数の出る貝ではないと思うけれど、自分はほとんど拾ったことがない。多分、片手で足りる程度…。今回のものは表面の光沢層は失われているものの、状態は今まで拾った中でもマシな方かな。何にしても、あまり拾ったことのないものが拾えるのは、嬉しいものだよね。
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貝殻・宝貝
2019-10-19T10:10:00+09:00
尚 nao.
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海辺のパピリオ
時間は少し遡って、先月の半ば。緑二重線の国民食器湯呑みを拾ったのと同じ日のこと。なんと、パピリオクリームの陶製瓶まで出てしまった! 実は以前にパピリオの完品を拾ったのも同じ場所。再び出会えないものかと、密かに願い続けていたのが実現...
時間は少し遡って、先月の半ば。緑二重線の国民食器湯呑みを拾ったのと同じ日のこと。なんと、パピリオクリームの陶製瓶まで出てしまった! 実は以前にパピリオの完品を拾ったのも同じ場所。再び出会えないものかと、密かに願い続けていたのが実現したのだ。遠目に四角いものが落ちているのを見つけた時、心が踊ってしまった。さすがに上面や口部分に欠けがあるけれど、海上がりでこの状態なら十分すぎるレベルだ。拾った時点では、写真のように全体に青い染みが広がっていたが、乾燥したらほぼクリーム色になった。
パピリオクリームは、昭和初期に伊東胡蝶園から発売されていた化粧品だ。画家・装丁家の佐野繁次郎が意匠のプロデュースをしていることでも知られている。この四角い陶器瓶は第二次大戦後の昭和30年代につくられたと言われていたが、戦前から使われていたという説もあるようだ。また、戦中には統制番号付きの円筒形タイプも存在している。自分は戦前の広告で円筒形タイプらしいのが写っているものは見ているが、四角いタイプのものは見ていない。また、自分が知る限り、四角いタイプで統制番号が付いたものはないはずだ。戦前から存在したのなら、なぜ統制番号付きが存在しないのだろうか。円筒形タイプの方が熟練工でなくても製造しやすいため、戦中は円筒形タイプのみつくられたのだろうか。まだまだ、パピリオには謎が多いようだ。
今回のものは、以前に拾ったものに比べて、ほとんど違いはない。若干、地の色が濃いめなのと、「P.」の文字がくっきりしている程度の差だ。ひとつ大きな違いは、今回のものの底には、「Z」または「N」と読める線刻があること。製造工場などを表している印なのか、これもまたパピリオの謎のひとつだ。
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陶磁器
2019-10-15T16:40:00+09:00
尚 nao.
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やっと来た!
やっと来た! 西の方では漂着報告が上がっていたけれど、先月までこちらはサッパリだった。昨日、たいした風も吹いていないのに、びーちこ仲間から青物到来の知らせ。早速、海岸に出かけてみたものの、まったく何も見られない。材木座海岸を滑川まで行...
やっと来た! 西の方では漂着報告が上がっていたけれど、先月までこちらはサッパリだった。昨日、たいした風も吹いていないのに、びーちこ仲間から青物到来の知らせ。早速、海岸に出かけてみたものの、まったく何も見られない。材木座海岸を滑川まで行き、折り返して戻ってくると、さっきまで何もなかった波打ち際にギンカクラゲが!
それもそこそこ数が上がっているし、波間には今まさに打ちあがろうとしている個体もある。そしてよく見ていると、齧られた跡のついた個体がちらほら混ざっている。これは、きっといるな…。
やっぱりいたぞ、ルリガイ。大きさは少々小さめだけど、波打ち際にポツポツとギンカクラゲに混じってうち上がっている。この日は、合計12個のルリガイを拾うことができた。その後、夜になってから強い南風が吹き始め、本日も青物フィーバー。事情があって写真はないけれど、昨日よりもさらに多くの青物が打ち上がったようだ。海のCMさんは、40個ぐらい拾われていましたか? こちらは本日も10個ちょい。今日は、ルリガイが中心だけど、ヒメルリガイと少数のアサガオガイも混じった。10月に入って、やっと良い風が吹いて来た。これが追い風になればいいな!
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貝殻
2019-10-04T19:21:11+09:00
尚 nao.
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Green & Double line
千葉県をはじめとした関東南部に大きな被害を出した台風15号。通過した直後の9日に海岸をチェック(その時の様子はこちらへ)、そして約1週間が経過した17日に、再び海岸を訪れてみた。海岸はある程度は清掃が進んでいて、当日は天気も良かったので、気持ちの...
千葉県をはじめとした関東南部に大きな被害を出した台風15号。通過した直後の9日に海岸をチェック(その時の様子はこちらへ)、そして約1週間が経過した17日に、再び海岸を訪れてみた。海岸はある程度は清掃が進んでいて、当日は天気も良かったので、気持ちの良い浜歩きとなった。潮の引いた砂地を歩いていくと、埋まった陶器の高台を発見。蹴飛ばしてみたけど、少し動いただけで砂から出てこない。あれ、本体がある? そこで掘り出してみると、なんと緑二重線の国民食器湯呑み。しかも完品だ。
このタイプの湯呑みは3つめ。今回のものは高さ65ミリ、口径68ミリ。過去の2つのうち、旧海軍造船所近くで見つけたもの(写真左奥)は、高さ70ミリ、口径72ミリ、旧海軍航空技術廠近くで見つけたもの(写真右奥)は、高さ67ミリ、形が少し歪んでいるため、口径は長径70ミリ、短径68ミリだ。3つともほとんど同形なのだが、少しずつ差ができている。今回のものの特徴は、一番肉厚ということだ。縁の部分で測ると約5ミリもある。内側の底を見た感じからすると、それでも下部よりは薄く仕上げられてはいるようだ。側面の仕上げはやや荒く、ボツボツと釉薬の下に異物が入り込んで凸凹している。
高台の仕上がりも甘く、部分的にズレができている。その内側には統制番号などは刻まれていない。国民食器は、主に工場などの食堂で使われる量産食器で、昭和初期から作られ始め、戦後もしばらくは作られていたらしい。統制番号は経済統制がおこなわれた、昭和16年3月から終戦までの約4年間につけられていたので、今回のものはその前後のものと考えられる。作りに甘さが見られるのは、戦争によって熟練工がいなくなった戦後に作られたためとも考えられるが、昭和16年以前でも日中戦争の最中であり、材質・品質等の維持が難しかったとも考えられる。なんとも判断のしようがないけれど、この緑色の二重線が描かれた食器は、日本の歴史の証人であることに変わりはない。
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陶磁器
2019-09-26T21:50:20+09:00
尚 nao.
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ウルトラQ
8月末に少し海が荒れた時に見つけた、これ。この海岸で古い硝子壜を拾うのは、久しぶりだ。もともと硝子壜は滅多に出るわけでもないし、もちろん今回歩いている時もあまり意識していなかった。でもこれは、海藻などの打ち上げ物の陰にありながらギラギラと自己主張...
8月末に少し海が荒れた時に見つけた、これ。この海岸で古い硝子壜を拾うのは、久しぶりだ。もともと硝子壜は滅多に出るわけでもないし、もちろん今回歩いている時もあまり意識していなかった。でもこれは、海藻などの打ち上げ物の陰にありながらギラギラと自己主張していて、通り過ぎようとした足が止まった。そして一目見て、ウルトラQのオープニングに出てくる、あのぐるぐる、ぐにゃぐにゃを思い出した(ちなみに、自分はその世代ではないです。再放送組ね)。なんと言うか、ものすごい銀化具合だ。とは言え、これはローマングラスのような本当のガラス銀化ではなく、偽銀化と言うようなもの。
持ち帰って、壜口についていたコルク栓を外し、中を洗って漂白すれば、はいこの通り。すっかり綺麗になって、銀化しているのは、壜口横のごくわずかな部分だけ。偽銀化は、壜の中にこびりついた膜状物質によって、光が干渉や散乱を起こして虹色に見えているだけ。一種の構造色だ。口の部分の銀化は、おそらくコルクとガラスが擦れることでついた、微細な傷が原因だと思われる。まあ、壜の中身は実際かなり汚かった。なんか黒いのこびりついてたし(笑) それにしても、小さな気泡もあって、なかなか良い硝子壜だ。
さて、硝子壜の正体だけれど、これは「味の素」のいわゆるバチビンだ。高さは115ミリ。壜の底には、「素の味」と右書きのエンボス文字。コルク栓で右書きエンボスなので、戦前のものと考えて良いだろう。味の素のこのサイズの壜には、もう少し口の長いタイプもある。それを紹介したのはなんと11年も昔のことだ。それから今までの間、実はこの口の短いタイプも拾ったことがあったと思うのだけど、あまりに状態が悪くて、物の行方はわからず写真も残っていない。今回のものは、海上がりとしては上等の部類。最近は、小さい卓上用バチビンも海岸で見ることが減っている。そんな中での出会いは嬉しいものだね。
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硝子
2019-09-20T13:00:06+09:00
尚 nao.
JUGEM
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置き土産
各地に大きな被害を出した台風15号。自分の住んでいるエリアも丸2日以上停電した。パソコンが使えず仕事にならないので、三浦半島の様子を見がてら、個人的な調べもののために浦賀方面へ出かけてみた。その後、ここまで来たのだからと観音崎にまで...
各地に大きな被害を出した台風15号。自分の住んでいるエリアも丸2日以上停電した。パソコンが使えず仕事にならないので、三浦半島の様子を見がてら、個人的な調べもののために浦賀方面へ出かけてみた。その後、ここまで来たのだからと観音崎にまで足を伸ばす。そこで見つけたのが、これ。まあ、写真はヤラセですけどね(実際は、大量の打ち上げ物に混じっていた)。
本当に久しぶりの、そして今までで最大のオオブンブク! 長径はほぼ10センチ(正確には98ミリ)。何しろ神奈川ではブンブクの打ち上げに出会うことが稀。オオブンブクは、近年で拾ったのは小さいサイズだけで、大きめのものは欠片しか見ていない。残念ながら腹面に大きな穴が開いていて、そこからヒビも走っているけれど、側面から上面がしっかり残っているので上出来だ。肛門部分も残っていたので敢えて漂白はせず、黒く残った模様を活かしてみた。
この後、2枚目の背景に見えている観音崎自然博物館に寄ってみたのだけど、こちらも停電で臨時休館。図らずも情報弱者ぶりを発揮してしまったが、今回は三浦半島でも停電地域がモザイク状で、浦賀や鴨居あたりは停電していなかった。復旧対策が混乱するのも仕方ない部分はあったのだろう。ただ、博物館が休館でも、このオオブンブクの置き土産が得られたのなら、十分に御釣りが来るくらいのものだ(笑)
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ウニ殻
2019-09-16T19:30:00+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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朝顔一輪
ご無沙汰してます! およそ3ヶ月もブログを放置してしまってスミマセン(苦笑) 少し忙しかったのもあるのだけど、このところは特に拾うものもなく、ほとんどネタ切れ状態でアップしようがなかったのです(ストックネタも大したことないし…)。さて、今日は全国...
ご無沙汰してます! およそ3ヶ月もブログを放置してしまってスミマセン(苦笑) 少し忙しかったのもあるのだけど、このところは特に拾うものもなく、ほとんどネタ切れ状態でアップしようがなかったのです(ストックネタも大したことないし…)。さて、今日は全国的に雨模様のようで、九州では大変なことになっているけれど、こちらもけっこうしっかり雨が降り、しかも意外と風が強かった。そんな訳で、また夕方の満潮に合わせて海岸を歩いてみた。先々週の台風10号余波の際にはまったく見られなかったが、今回はたった1個だけ、小型のアサガオガイが流れ着いていた。今年は5月に1個拾って、これで2個目。う〜ん…なんかパッとしない。西の方でも青い貝については特に情報もないみたいだし、今年はイマイチかな? それで種子でも来れば良いけれど、それもダメなんだよね。8月ももうすぐ終わり。秋に期待したいね。
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貝殻
2019-08-28T19:40:16+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243100
下がり花
今週の月曜日の夜から火曜日にかけて強い南風が吹いた。風が吹いたら海岸へ。生憎雨が降り出したけれど、濡れるのも気にせずに歩く。ウィンドサーファーを除けば海岸に人などいない。ホント酔狂だよなと、つくづく思う(笑) 海岸には流れ藻を中心とした寄りものが...
今週の月曜日の夜から火曜日にかけて強い南風が吹いた。風が吹いたら海岸へ。生憎雨が降り出したけれど、濡れるのも気にせずに歩く。ウィンドサーファーを除けば海岸に人などいない。ホント酔狂だよなと、つくづく思う(笑) 海岸には流れ藻を中心とした寄りものが大量。この季節なのであまり大きな成果は期待できないけれど、丁寧に見ていけば小さなアサガオガイひとつ。今年2019年の、そして令和最初の青い貝ゲット!
青い貝にしても種子類にしても、やはり種類、数ともに増えるのは夏以降、秋が本番という感じだ。それでも稀にモダマが来たりするから気は抜けない。しかし、寄りものの雰囲気がイマイチ南方系の混じる雰囲気ではないんだよね。見つかったものと言えばココヤシの内果とモモタマナ1個ずつ。そして…
これはちょっと珍しいサガリバナの果実。サガリバナはゴバンノアシと同じ仲間で、その果実は浮遊に適した厚い繊維質層が発達している。ただ、ゴバンノアシに比べると、関東南部への漂着数ははるかに少ない。もちろん上述のモモタマナには遠く及ばない。その理由は、ゴバンノアシのように丈夫な外果皮がないこと(ゴバンノアシは外果皮が残ったまま漂着することもある)、モモタマナのようなコルク質が発達していないことではないだろうか。漂着種子果実としては、近〜中距離散布型と言えるのかもしれない。今回のサガリバナには、表面にコケムシやエボシガイの付着が見られ、長期間漂流して来たことを物語っている。
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種子
2019-05-29T22:50:11+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243098
ヒスイ海岸に行ってきた
つい最近、所用で富山に行く機会があり、最終日に1日オフ日があったので、こんな場所へ行ったきた。富山市内からは少し距離があるし、すごく興味があった訳ではないんだけど、ビーチコーマーとしてはやっぱり避けては通れないでしょ(笑) この場所は富山県朝日町...
つい最近、所用で富山に行く機会があり、最終日に1日オフ日があったので、こんな場所へ行ったきた。富山市内からは少し距離があるし、すごく興味があった訳ではないんだけど、ビーチコーマーとしてはやっぱり避けては通れないでしょ(笑) この場所は富山県朝日町の宮崎海岸。ここから同じ朝日町の境海岸まで続く一帯は、親不知子不知を越した先、新潟県糸魚川市の海岸と並ぶ、ヒスイが拾えることで有名な海岸なのだ。
海岸は、あいの風とやま鉄道の「越中宮崎」駅のすぐ近くで、周辺はのどかな田舎の集落。でも、平日の昼間でも大型観光バスで観光客がぞろぞろとやってくる。観光客はみんな、とりあえずは海岸に降りてきて、石を拾い上げたりしていた。
海岸には、観光交流拠点施設ヒスイテラスなるものがある。グーグルマップにもまだ反映されていない、できたてホヤホヤのようだけど、施設スタッフのおじいちゃん曰く、「ここは海を眺めるための施設」ということで、トイレとレンタサイクル以外は何もない。ただし、ヒスイの展示はあるので、参考にはなるよ。ここにカフェでも作ったらいい感じになりそうだけど、それをしない潔さは好感が持てるかも。まあ人件費その他を賄えるほど、人が来ないのだろうけどね。さて、ここまで来たなら、やっぱり拾いますよ。その結果は…。
これがまあけっこう難しい。1〜2枚目の写真を見るとわかる通り、海岸には細かい砂利が敷き詰められていて、そこに含まれる岩石、鉱物も多種多様だ。色も黒や灰色だけでなく、白、ベージュ、赤、オレンジ、ピンク、紫、緑、それにごま塩、まだら、縞々と色も模様もいろいろある。ヒスイを拾えるチャンスは冬場の海が荒れた後が良いと言うし、海岸にはいかにもベテラン風(長靴に石を搔きわける棒を持った)おばさんも歩いている。ヒスイと言ってもさまざまなタイプがあるようだし、知識も経験もないので如何ともしがたい。まあ、期待薄だとは思っていたけれど、それでもなんとかそれっぽいものを拾うことができた。
大きさはほんの豆粒大程度(笑)でも、上の3つのうち、特にこの2つは間違いないんじゃないかな。まあ、現地の砂と一緒に小瓶に入れて飾るには、ちょうど良い大きさだ。
ヒスイの他にも、瑪瑙を含んだ玉髄なんかもけっこう落ちている。写真のものは玉髄でも、碧玉と言えるものなんじゃないかな? ツルッツルで模様もあって、これだって十分に勾玉が作れる美しさだ。もちろん希少度という点ではヒスイに劣るのかもしれないけどね。しかし、この海岸を歩けば、岩石・鉱物標本セットが簡単に作れそうだと思った。こっち系が好きなビーチコーマーには堪らない場所かもしれないね。
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鉱物・化石
2019-04-11T21:10:00+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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謎ブンブク
今週木曜日、前日に少し風が吹いたようなので、鎌倉の材木座海岸に出かけてみた。期待していた青磁片はパッとしなかったが、東端に少し海藻などの打ち上げがあり、貝殻も少し混じっていた。特にミスガイはプチ祭り。しかし、話題はそれではない。写真を見てもらえ...
今週木曜日、前日に少し風が吹いたようなので、鎌倉の材木座海岸に出かけてみた。期待していた青磁片はパッとしなかったが、東端に少し海藻などの打ち上げがあり、貝殻も少し混じっていた。特にミスガイはプチ祭り。しかし、話題はそれではない。写真を見てもらえればわかる通り、極小のブンブクが見つかったのだ。大きさは長径8ミリ。鎌倉〜三浦半島の海岸でブンブク類の打ち上げは非常に稀なこと。しかも、今まで見てきて、このサイズのものを見つけたのは初めてなのだ。自分の場合、堪え性がないため、微小貝拾いになかなか集中できないのだけど、それでもこれより小さいコメツブウニやマメウニ類には気がつく。鎌倉のほかのビーチコーマーさんの話題の中にも、このサイズのブンブクの話は出てきていないと思う。
ところが、家に帰って調べてみても、花紋や凹み部分など、この形状の特徴に一致するブンブクがいないのだ。鎌倉の海岸で見つかるブンブクは、ヒラタブンブク、オオブンブク、オカメブンブク、セイタカブンブク、ブンブクチャガマ(非常に稀。個人的には未確認)の5種類で、そのどれとも一致しない。それ以外の種類が出る可能性は低いし、唯一可能性があるとしたら、オカメブンブクの極小というところか。花紋の特徴が一致しないけど、成長段階で家紋部分が広がるなどの変化をする可能性はあるかも。しかし、手持ち資料がないので確認のしようがない。日本海側や西日本ではオカメブンブクなどの大量打ち上げがあり、小さい個体も見られることがあるようなので、もし何かご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。
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ウニ殻
2019-03-31T14:30:04+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243096
夜磯観察の副産物
この冬はかなりしっかり夜磯の観察に勤しんでいる。前回の記事でも紹介しているように、今季は秋口から初冬にかけて比較的水温が高めに推移してたため、南方系の貝類が見られるなどおもしろい結果が出ている。さて今回は、前回のような珍しいものではないけれど、夜...
この冬はかなりしっかり夜磯の観察に勤しんでいる。前回の記事でも紹介しているように、今季は秋口から初冬にかけて比較的水温が高めに推移してたため、南方系の貝類が見られるなどおもしろい結果が出ている。さて今回は、前回のような珍しいものではないけれど、夜磯観察の副産物、FD(フレッシュデッド)の宝貝だ。年が明け、2月に入るとさすがに南方系タカラガイ類も限界に近づいたようで、タイドプール にちらほらと貝殻が見られるようになった。拾えるのは常連のキイロダカラ、ハナビラダカラ、ハナマルユキだ。とりあえず温帯種のメダカラガイやチャイロキヌタは手を出していない。この時期に拾えるものはFDだけに、どれも貝殻の艶がピッカピッカなのが嬉しい。
ハナマルユキはつい先日の夜磯で6個拾えた。2枚目の写真左側は昨年中に拾ったもので、まだ殻口側ができあがっていない亜成貝。右側が今回拾ったもので、すでに殻口側もできあがり、横のでっぱりも顕著になった成貝だ。成長の遅かったものは初冬の水温低下に耐えられず、昨年中に死んでしまったのだろう。昨年中に十分、成長できていたものは、とりあえず年は越せたものの、その後の水温低下には抗えなかたようだ。だいたい2月が一年で一番水温が落ちる時期。現在の水温を見ると第三管区海上保安部の海況情報では、たぶん15度前後。ただし、大気に接する潮間帯はそれ以上に水温が低い可能性が高い。キイロダカラやハナマルユキの限界水温はどのくらいなんだろうね。
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貝殻・宝貝
2019-02-23T18:22:32+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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星になった姫の星
昨年の12月23日、世間様の多くがクリスマス連休に浮かれている頃、自分はひとり、三浦半島の夜の磯にいた。毎年恒例の冬の夜磯観察だ。秋から冬にかけて水温がかなり高かったせいか、今季はちょっと変わったものが観察できている。その前の大潮では、なん...
昨年の12月23日、世間様の多くがクリスマス連休に浮かれている頃、自分はひとり、三浦半島の夜の磯にいた。毎年恒例の冬の夜磯観察だ。秋から冬にかけて水温がかなり高かったせいか、今季はちょっと変わったものが観察できている。その前の大潮では、なんと相模湾での生体初報告かもしれないベニヤカタガイを見つけていたので、この大潮でもかなり期待していたのだ。全般に生きものが少ない中、出てきてくれたのがヒメホシダカラだ。三浦半島ではかなりのレアもの。もちろん初めて見たものだけど、三浦半島でも見られることを知ってから、いつかは見たい(拾いたい)と思っていたタカラガイなのだ。見つけた個体は、貝殻にまだ縞模様が残る亜成貝。南方系だけに、まだ生きてはいたものの、外套膜を展開する力はないようだった。でも、岩の天井にくっつき、引き潮に取り残されそうになっていたのを水中に戻してやると、ライトの光を避けるように岩陰に移動して行った。
年が明けて、大潮だった先週末、またまた夜磯に行き、ヒメホシダカラのいたタイドプールをチェックしてみた。最初に見つけた岩陰を探すが見当たらない。どこかに移動してしまったのかな…と思って、そのすぐ近く、昨年末にもいたガンガゼに注目したところ、なんとその手前の水底に、ヒメホシダカラの貝殻が…。前に確認した時から約1ヶ月が過ぎて、水温も下がってきていたので、きっと耐えきれなかったのだろう。ヒメホシダカラは星になってしまった。とは言え、地元初のヒメホシダカラ。しっかり貝殻は回収してきましたよ。フレッシュデッドなので、状態も最高。この時期はこうしたFDのタカラガイを拾うのも楽しみのひとつなのだけど、海から良いお年玉をもらったよ!
1月も半ばを過ぎて月末に近づいてしまいましたが、本年最初の更新です。拾うものに恵まれない限り、なかなか更新がはかどりませんが、今年もよろしくお願いいたします!
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貝殻・宝貝
2019-01-23T22:50:00+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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定番神薬
先月の南房遠征、最後のピースはこちら! もう、硝子壜が出るなんてことはまったく期待していなかったので、これを見つけた時もカメラを車の中に置きっ放し。で、現場写真がなかったの上に、物撮りするまで時間がかかり、やっと今頃アップ。たった...
先月の南房遠征、最後のピースはこちら! もう、硝子壜が出るなんてことはまったく期待していなかったので、これを見つけた時もカメラを車の中に置きっ放し。で、現場写真がなかったの上に、物撮りするまで時間がかかり、やっと今頃アップ。たったこれだけのことなのに?と言わないで(苦笑)
まあ、さすがにけっこう擦れがあって、状態はほどほど。エンボスは一面に「神薬」とある以外は、メーカー名などもなし。ガラスには少し気泡が入っている。このタイプは戦前も戦後も作られているようなので、時代的なことは不明。これが出た海岸も、落ちているのはほとんど戦後のものだから、昭和20〜30年代の可能性もあるかも? でも、嬉しいね。神薬といえば、この形のビンが定番といえば定番なんだけど、そもそも自分は神薬に縁が薄い上に、これまで拾っている2本は細長タイプ。ここに辿り着くまでにずいぶんかかったな。でも、そういうものってけっこう多いんですよね。時間がかかっても、憧れのものをひとつひとつ拾っていきたいな。来年も…。
hiroimonoは、これが今年最後の更新になります。今年は仕事の忙しさにかまけて更新が滞り、大変失礼しました。そんな時にもアクセス数はそれなりにあったので、ホント感謝しています。来年も「海山日和」共々、よろしくお願いいたします。
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硝子
2018-12-27T11:20:38+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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かわらけ
千葉遠征の続きがあるのだけど、現場写真がない上に、物撮りをしていないので後回し。ひと頃の忙しさを脱したものの、相変わらず地元の海岸はご無沙汰状態だったので、今週、久しぶりに鎌倉を歩いてみた。いつもは材木座海岸だけなのだけど、今回は由...
千葉遠征の続きがあるのだけど、現場写真がない上に、物撮りをしていないので後回し。ひと頃の忙しさを脱したものの、相変わらず地元の海岸はご無沙汰状態だったので、今週、久しぶりに鎌倉を歩いてみた。いつもは材木座海岸だけなのだけど、今回は由比ヶ浜も含めて往復。とは言え、この時期はそれほど何か出る時期でもなし。前の日に少し風が強かった…というのに、わずかな期待を込めてというところだ。しかし、由比ヶ浜の方でほんのわずか微小貝があったくらいで特に拾うものもなく、材木座に戻ってきて青磁片1個。何にもないけど、天気が良くて気持ちいいからいいか〜とくらいのもの。と、思ったらこんなものが落ちていた。
これは、かわらけだ。かわらけとは「土器」と書き、中世の頃によく使われた、使い捨ての素焼きの器のことだ。鎌倉の海岸では、欠片は無数に落ちている。かわらけの欠片の特徴は、レンガや植木鉢のような赤茶色をしていて、ザラザラとした質感。あまり高温で焼かれていないので、断面を見ると赤茶色なのは表面だけで中が黒くなっている。欠片は無数に落ちているとは言え、土に埋もれた遺跡でもなく元が使い捨てだけに、このように全体の形が残っているのは極稀なこと。いつかは拾いたいと思っていたけれど、10年以上鎌倉の海岸を歩いて初めてだ。そういう意味では、中国青磁片よりも貴重かも。口径は6センチ。大きさからすると酒器、盃のようなものだろう。これを使って鎌倉武士が一杯やっていたかもと思うと、なかなか感慨深いね!
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陶磁器
2018-12-09T11:30:28+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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落ち穂拾いの続き
南房遠征に行くときは、いつも始発の東京湾フェリーに乗って出かける。金谷港着が午前7時、南房到着がだいたい午前8時だ。それからあちこち彷徨い、なんとかタコブネと青い貝を拾った。種子は諦めていたんだけど、夕日に照らされた最後の浜辺で見つけたのがこれ。
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南房遠征に行くときは、いつも始発の東京湾フェリーに乗って出かける。金谷港着が午前7時、南房到着がだいたい午前8時だ。それからあちこち彷徨い、なんとかタコブネと青い貝を拾った。種子は諦めていたんだけど、夕日に照らされた最後の浜辺で見つけたのがこれ。
って、これなんだ? 爆発してる?? 最初は本当に何だかわからなかった。手に取ってみる。
裏側も変になっていたけど、これアツミモダマだった! 浜辺の少し奥の漂着ラインにあったので、おそらく随分前に打ち上がったものだろう。雨に晒されて、種皮が破れたんだな、きっと。もしかしたら先月初めの台風25号の時に打ち上がったものかもしれない。これはこれで、おもしろいので、もちろん確保。
すると、そのすぐ近くでまた発見。斜光線に照らされてやけに茶色っぽく写っているけれど、実際は黒に近い焦げ茶色。中央部が厚く、縁辺部にかけて薄くなるこの形は、ヒメモダマだ。かなり小さいけど、この大きさは今から20年近く前に初めて地元・神奈川で拾ったヒメモダマに似ている。まさか、モダマを2つもゲット。それならもう少し出ないかな〜なんて期待を抱いたけれど、現実はそう甘くはなかった。
ほかに見つかった種子は、このオニグルミっぽくないクルミ。マンシュウグルミとも違うようだし、外国産?あるいはオニグルミでも別のクルミの遺伝子が混じったようなやつだ。クルミはいろいろなタイプを集めたいけど、漂着数が多いから、いちいち全部チェックしてられないんだよね。結局、今回拾った種子はこの3つのみ。今回の遠征では、南方系はほかにココヤシ、ゴバンノアシ、モモタマナ、テリハボク。近場産かどうかはわからないけれど、ムクロジの漂着も多かった。種子はもう少し何か拾いたいな。年内にもう一度、千葉方面に遠征したいけど、そんな時間取れるかな?
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種子
2018-11-28T10:00:07+09:00
尚 nao.
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落ち穂拾い
先週末の千葉・内房はタコブネフィーバーだったんだとか。そんな情報を知った時点で、時すでに遅し。というか、前々から大潮になる今週の平日に、久しぶりに南房へ行こうと考えていたのに、いきなり出鼻を挫かれた感じ…。行くの止めようかとも思ったんだけど、とりあ...
先週末の千葉・内房はタコブネフィーバーだったんだとか。そんな情報を知った時点で、時すでに遅し。というか、前々から大潮になる今週の平日に、久しぶりに南房へ行こうと考えていたのに、いきなり出鼻を挫かれた感じ…。行くの止めようかとも思ったんだけど、とりあえず落ち穂拾いに出向いてみた。そして、見事に成功!(笑) まあ、さすがに複数個とはいかなかったけれど、拾えただけ幸運としておこう。なにしろ館山周辺ときたら、平日の午前中早い時間ですでに海岸には足跡がつくような場所。でも、この子は小さい上に、打ち上がった海藻にうまい感じに紛れていた。期待はしていた。でも内心、拾えるとは思っていなかったので、カメラを車に置きっぱなしにしていたため現場写真はなし…(泣)
青い貝もこの通り。切り干し大根(ギンカクラゲの残骸)があったので、注意していたらこちらも拾えた。いくつかの海岸でちょっとずつ拾って、大きめのルリガイが4個、小さいのが2個、ヒメルリガイ1個、小さいアサガオガイが2個。一番大きいルリガイは見事に500円玉サイズだった。ルリガイも、やはり大きいのが拾えると嬉しいね。さて、落ち穂拾いは貝だけにとどまらなかったよ。 続く
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貝殻
2018-11-21T22:30:00+09:00
尚 nao.
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今年最後は嫌〜!
結局、すっかり放置中のこのブログ、なんとか更新しておこう。今月始めの青物漂着の時に拾ったワニグチモダマ。見えていた面が褐色で、この手の豆っぽくなかったので、最初は何かのキャップかと思った。念のため、立ち止まり確認して良かった。こ...
結局、すっかり放置中のこのブログ、なんとか更新しておこう。今月始めの青物漂着の時に拾ったワニグチモダマ。見えていた面が褐色で、この手の豆っぽくなかったので、最初は何かのキャップかと思った。念のため、立ち止まり確認して良かった。これは日焼けかなにかなのかな。反対面は通常っぽい薄茶色だったよ。小さなカルエボシが3つ付着。コケムシの付着痕もあるので、案外長く漂流していたのかも。それにしても、今年は5月始めにいきなり海豆を拾って幸先が良いかと思ったら、その後は海に行くのもままならない生活。晩秋くらいに千葉、できれば銚子方面へ遠征したいところだけど、どうなるやら。まさか、このワニグチモダマが今年最後の海豆とか、勘弁してほしい!
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種子
2018-09-25T20:50:00+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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幸運の瑠璃
まるまる2ヶ月更新せずに過ぎてしまった…。その間、ほとんど海にも行けず、ほぼ何も拾っていないのでネタ不足は相変わらずなのだけど、ぼちぼち再開していきたいと思う。今週の初め、近畿地方に大被害をもたらした台風21号の余波で、こちらでもか...
まるまる2ヶ月更新せずに過ぎてしまった…。その間、ほとんど海にも行けず、ほぼ何も拾っていないのでネタ不足は相変わらずなのだけど、ぼちぼち再開していきたいと思う。今週の初め、近畿地方に大被害をもたらした台風21号の余波で、こちらでもかなり強い風が吹いた。そこで5日に少し時間を作って海岸へと出かけてみた。そしたら、来てましたよ、青物! 場所的には、材木座海岸の豆腐川から東側だけだったけどね。
来ていたのはルリガイが中心で、殻高2センチ前後のものが7個、1.5センチほどが2個、あとはみな1センチ以下だった。ルリガイ以外はヒメルリガイが数個、アサガオガイが2個(どちらも小さめ)。大量という訳ではないけど、これくらい拾えるとけっこう楽しい。ただ豆腐川の東側はウィンドサーファーが多いので、踏み潰されたのが2個あったのが残念だった。それにしても、今年は初夏のころからずっと忙しく、海成分欠乏症状態だったから、この青物到来はかなりの充電になったよ。
こちらもよろしく。
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貝殻
2018-09-07T22:20:00+09:00
尚 nao.
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いまさら鎌倉青磁(18/6月)
危ない危ない…一度も更新せずに6月が終わってしまうところだった。忙しい上に梅雨時ということもあって、海岸にはほとんど行っておらず、ほとんど何も拾っていない。ストックネタも尽きかけている現状で、かなりヤバい…。どこかでドカンと一山当てたいな…(発想ま...
危ない危ない…一度も更新せずに6月が終わってしまうところだった。忙しい上に梅雨時ということもあって、海岸にはほとんど行っておらず、ほとんど何も拾っていない。ストックネタも尽きかけている現状で、かなりヤバい…。どこかでドカンと一山当てたいな…(発想まで危なくなってきた 苦笑)。と言う訳で、6月に拾ったのはこれだけ。相変わらず鎌倉青磁は好調で、この日は小さいながらも形の残った高台部分が拾えた。断面の印象や、わずかに残った高台周辺部に蓮弁模様の名残があるので間違いないだろう。写真の中では左端の、青白磁っぽい欠片がちょっと自信なし。そこそこ古いものだとは思うのだけど、断面の印象や表面の青磁釉むらが典型的なものとは違う。中国青磁と同時代のものかもしれないけれど、あるいは江戸ものという可能性もある。まあ、あくまで当て推量でしかないけどね。もう海岸は海の家が建ち並んできたし、駐車場料金も上がる。ますます足が向かなくなりそうだけど、青いものの到来は期待できる。今のこの状態も、頑張って乗り切らなくちゃ!
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陶磁器・青磁
2018-06-27T13:40:00+09:00
尚 nao.
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いまさら鎌倉青磁18’
忙しさにかまけて更新していなかったけれど、今期もちまちまと青磁片は拾っていた。というか、家から近く、短時間で済ませられる鎌倉の海くらいしか行く余裕がなかった…というのが現実だったのだけどね。しかし、今期は質的に、これまでよりも...
忙しさにかまけて更新していなかったけれど、今期もちまちまと青磁片は拾っていた。というか、家から近く、短時間で済ませられる鎌倉の海くらいしか行く余裕がなかった…というのが現実だったのだけどね。しかし、今期は質的に、これまでよりも良好な結果が得られたように思う。いつものような物撮りをしている余裕がないので、基本、現場写真(拾った全てではなく、一部のみ)でお送りするが、まず最初の写真は2月のもの。今期、出だしはあまり良くなかった。写真のものも、文様も見られない、長辺2センチほどの小さなものだ。
3月も青磁が拾えたのは1度だけ。上の写真は椀か皿の底の部分で、高台の一部も残っていた。これも小さなものだけど、しっかりとした文様がある。下の写真のものはなかなか興味深い。文様から南宋系の青磁片と思われるが、青磁釉は完全に剥がれ落ちている。鎌倉の青磁片の特徴として、非常に状態が良いものが多いことが挙げられるけれど、その中でこれは異常なレベル。しかも断面が一般的な灰色系の色ではなく、黄土色なのだ。陶土が違うということは一般的な龍泉窯や同安窯とは産地が違うという可能性があるし、陶片の状態からは時代が古い可能性も考えられる。
ここから4月。この日、良かったのは写真の3点。一言に青磁と言っても、青緑色のものとは限らない。鎌倉で拾える青磁片のうち4分の1から3分の1は、写真のようなオリーブ色系のものになる。上の写真のものは、写真ではよく見えないけれど、蓮弁の一部がはっきりと見える。
こちらも4月。この日は夕方前、しかも雨が今にも降り出すような天気。でも、これまでで一番の大当たりの日だった。拾った青磁片は大小合わせて17個!(もっとも6個は本当に小さい屑片だけどね) しかも写真上のはかなり上質のもので、鎌倉で拾える中では最大クラス。波打ち際でこれを見つけた時には、ゾクゾクっと少し震えた(笑) それ以外にも下の写真のように蓮弁がわかる、大きさもほどほどの青磁片が2個も拾えて、かなり充実した時間が過ごせた。
ここからは5月。相変わらず行ける海岸は鎌倉のみの状況。でも、青磁が拾えれば嬉しいから良いのだ(5月初めには青いのも来たしね)。写真は上下、そして次の1点もそれぞれ別の日のもの。4月に引き続き、蓮弁や篦筋文様がわかるものが拾えた。サイズ的にも鎌倉でこの大きさが出れば御の字。もっと小さい屑片も多いからね。そうした屑片は、文様があるとか、よほどの特徴がない限り拾わなくなった。それらは、きっとさらに波に揉まれ、細かく砕かれ、化学変化を起こしてセラドニウムという鉱物に変化し、鎌倉の砂の一部になっていくはずだ(なんてね!)。
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陶磁器・青磁
2018-05-27T19:10:00+09:00
尚 nao.
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早くも2回目
午前中、hiyocoさんから青物到来のお知らせ。それは今朝の情報なので、もらった時点で既に出遅れているし、生憎、すぐに動ける状況ではない。でも、なんとか仕事を片付けて、お決まりの日没前出動。15日が新月だから、満ち潮になる夕方はタイミン...
午前中、hiyocoさんから青物到来のお知らせ。それは今朝の情報なので、もらった時点で既に出遅れているし、生憎、すぐに動ける状況ではない。でも、なんとか仕事を片付けて、お決まりの日没前出動。15日が新月だから、満ち潮になる夕方はタイミング的には良いはず。う〜ん、確かに来ているけど、hiyocoさんのホームビーチに比べるとパッとしない感じか。カツオノエボシとカツオノカンムリが少しずつ。エボシもんは少ないし、見かけるのは1日前くらいの感じか。それでも朝の満潮線あたりを丁寧に見ていくと、アサガオガイが2個。この前が出来過ぎで、これが通常運転と言えるけれど、今期は既に2回目。この調子が続いてくれると嬉しいけど、どうなるかな?
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貝殻
2018-05-17T22:00:02+09:00
尚 nao.
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青物到来!
GW連休の谷間2日から3日にかけて、低気圧の通過で海は大荒れ。すると3日の午前中にhiyocoさんから青物漂着のお知らせが。自分の場合、連休とかまったく関係なくバタバタしていたのだけど、夕方日没前に何とか時間を作って鎌倉・材木座...
GW連休の谷間2日から3日にかけて、低気圧の通過で海は大荒れ。すると3日の午前中にhiyocoさんから青物漂着のお知らせが。自分の場合、連休とかまったく関係なくバタバタしていたのだけど、夕方日没前に何とか時間を作って鎌倉・材木座海岸に出撃。ビーチコーマーたるもの、強い南風が吹いたら、何を差し置いても行かねばなるまい! 海岸に到着すると植物、海藻系のゴミに混じって、中国プラ浮きその他のえぼしもんに、カツオノエボシを中心とした青いクラゲ3種が揃い踏み。さて肝心の青い貝は…?
あった! アサガオガイ。そしてルリガイも。近年は、これらの浮遊性貝類が5月に来るのはかなり珍しいし、しかもサイズが出るのも珍しい。陽射しがない夕暮れの薄暗い中、目を凝らしてポツリポツリと拾っていく。結果、アサガオガイ大小18個、最大で殻幅20ミリ。ルリガイ4個、最大で殻高20ミリ、ヒメルリガイ極小1個という内容に。この時期にこれだけの数を拾ったのも初めての体験だ。今回はFBで、葉山や横須賀での漂着も報告されている。また写真でもわかる通りルリガイは卵囊をつけていたのと、その他全般にカルエボシの付着が目立った。
ついでに、この子も一応、青い貝類。アオミノウミウシも1個体は見つけることができた。暗いし、風は強いしで、どうしようもない写真だけど、証拠として上げておく。ボロボロだけどサイズはまあまあだったよ。
驚いたのはそれだけではない。なんと南方系の種子果実もポツポツ漂着していたのだ。まあ比較的よく見かけるモモタマナ2個はともかく、テリハボク1個、ミフクラギ1個、そしてワニグチモダマ1個、シロツブ1個、ハスノハギリ1個という、神奈川にしては上出来の漂着。ワニグチモダマはコケムシがびっしり付着していて、長い漂流を物語っていた。シロツブは、デカツブと呼ぶには物足りないけど、通常の中ではなかなか大粒の部類。地元で海豆はけっこう久しぶりなので、本当に嬉しかったよ。それにしても、今回の漂着は異例なことばかり。昔は初夏に青い貝類が漂着するのは普通で、サイズも出ていたと聞いたけれど、ここ十数年では経験していない。種子類も、1月にシロツブを拾ったことはあるけれど、他はやはり台風シーズンの夏以降だ。気候もなんだか変だけど、海流の状況などもいろいろ変な状態になってきてるのかも??
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貝殻
2018-05-06T13:50:00+09:00
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243075
久しぶりに…
ひょうちゃん(初期型)を拾った。実は今まで拾ったひょうちゃんはほとんどお友達にあげてしまって、手元には残っていない。まあ、これからも集めるつもりはないのだけど、なんとなく…ね。そう言えば、今日の横須賀線内で、崎陽軒のビニール袋を下げた...
ひょうちゃん(初期型)を拾った。実は今まで拾ったひょうちゃんはほとんどお友達にあげてしまって、手元には残っていない。まあ、これからも集めるつもりはないのだけど、なんとなく…ね。そう言えば、今日の横須賀線内で、崎陽軒のビニール袋を下げた人が乗っていた。あれは多分、特製シウマイとシウマイ弁当だった。久しぶりに食べたくなった〜(笑)
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陶磁器
2018-04-27T22:40:00+09:00
尚 nao.
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海軍ものの精密機械油
ご無沙汰してます。ヤバいヤバい…今月一度も更新することなく月が変わるところだった。さて久しぶりの今回は、やはり昨年秋の台風の後の拾いもの。この壜はネット検索でもそこそこ見つかるもので、錨のエンボスからも察しがつくように、嬉しい...
ご無沙汰してます。ヤバいヤバい…今月一度も更新することなく月が変わるところだった。さて久しぶりの今回は、やはり昨年秋の台風の後の拾いもの。この壜はネット検索でもそこそこ見つかるもので、錨のエンボスからも察しがつくように、嬉しい旧海軍ものだ。名前もちゃんとエンボスで書いてある。「精密機械油」。ネット検索で見つけた写真の中には、当時のラベル付きのものもあり、それには「精密機械油 航空計器潤滑用(常温50cc入) 製造昭和19年○月○日 日本石油株式会社新潟精油所」のものと、もっと単純な「第一海軍燃料廠 研究部」というものがあった。また壜のサイズ(容量)の違いか、「貳號(二號)」「四號」と2種類あった。今回の壜は、高さは75ミリ、底の直径は42ミリ、口の直径は20ミリ。壜の底に、壜の口から覗いたときに「4」と読めるエンボスがある。ガラスは無色透明。ただし、ネットで出てくる中には、ガラスの色が淡い水色系のものもある。気泡は少ないけれど、ユラユラ感はある。総じて作りは比較的良いようだ。こういうものがコンスタントに出てくれると嬉しいのだけど、なかなかそうもいかない。春になって昼間に潮が引く時期だけれど、海にもほとんど行ける状態にないのが辛い…。
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硝子
2018-03-30T22:40:05+09:00
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ナーベラーは食べても美味い
昨年の台風21号の後、地元で拾ったもの。ヘチマコロンの壜はビーチコーミングやディギングで出てくることもあり、よく知られた硝子壜だ。今まで欠片は何度も見ていたのだけど、やっと完品に巡り会うことができた。ヘチマコロンの壜は何タイプかあ...
昨年の台風21号の後、地元で拾ったもの。ヘチマコロンの壜はビーチコーミングやディギングで出てくることもあり、よく知られた硝子壜だ。今まで欠片は何度も見ていたのだけど、やっと完品に巡り会うことができた。ヘチマコロンの壜は何タイプかあるようで、象徴的なタイプはなで肩タイプ。これは現在でも復刻されて販売されている。今回のはそこそこ見つかっているようだけど、意外とメジャーではない角張りタイプだ(ボトルソウドウさんが2タイプとも持っていらっしゃるので、こちらでご覧あれ)。今回の壜は高さ107ミリ。割れ欠け、大きな傷もない。
ヘチマコロンは、民間で化粧水として使われていたヘチマ水(ヘチマの茎を切ると出てくる液体で、ビタミンやペクチンを含む)を商品化したもので、天野源七商店から大正4年(1915年)に発売された。竹久夢二や海外の女優を広告に使うなどして人気を得、戦前ではベストセラー化粧品となっていたようだ。第二次大戦後の昭和27年に天野源七商店は解散し、その後は株式会社ヘチマコロンが事業を継承して現在に至っている。さて、この壜がいつ頃のものかだが、手持ちの資料にはこれによく似た壜が「天野源七商店」のものとして載っている。となれば少なくとも昭和27年以前のものだ。さらに、なで肩壜のスクリューキャップ壜が存在していることから、コルク(または硝子)栓式のこのタイプは、それより古いのではと推測できる。おそらくは戦前のものであるのは間違いないだろう。それにしても、ヘチマコロンのコロンとしたロゴは、誕生してから100年近く経っても変わらないんだね〜。
前記事に追記しました(2/11)。
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硝子
2018-02-11T11:10:00+09:00
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地元de白玉
昨年は2度の沖縄旅行でシラタマ類を拾いまくった。でも、数は出ないし種類のバリエーションもほぼないけれど、地元でもシラタマが拾えることがある。今のところ、ここなら拾える…と把握している海岸は1カ所だけで、そこも常ではない。微小貝が砂...
昨年は2度の沖縄旅行でシラタマ類を拾いまくった。でも、数は出ないし種類のバリエーションもほぼないけれど、地元でもシラタマが拾えることがある。今のところ、ここなら拾える…と把握している海岸は1カ所だけで、そこも常ではない。微小貝が砂浜にほどよく線を引くような時、じっくり探してやっと数個見つかるかどうかと言ったところだと思う。それに殻口側を向いたザクロガイがとても紛らわしいんだよね(笑) そもそも自分は地元ではそれほど真剣に貝拾いをしていないし、気が向いた時にしかじっくりしゃがみ込んで探すこともないので、「いやいや、もっと拾えるよ!」と仰る方もいるかもしれないけどね。
写真は昨年末に出かけた時の拾いもの。この日はシラタマが7個拾えて、これは自身の、地元では最高記録だと思う。そのほか、マメウニ類も少し拾えて嬉しかったな。そのほかブドウガイの仲間(ブドウガイにカイコガイダマシ?)、小さなウキダカラ…最少記録には届かないけれど、殻長11ミリはかなり小さめ。そして1個だけ拾えたカメガイ類などなど。
拾えたカメガイ類は、その特徴的な色彩からクリイロカメガイと思われる。これは初めて拾った。カメガイ類は何種類か拾っているけれど、なかなか出会うことがない。地元でまじめに微小貝を拾っていないから…と言われればそれまでだけどね。この手の浮遊性貝類は発生の時期や場所に偏りがあるようで、暖水と冷水が交わったり、濁りが強く出るような時期や季節に大量発生するっぽい。一度でいいから拾いきれないほどの大量漂着に出会ってみたいものだ。
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貝殻
2018-01-21T12:00:00+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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葵の御紋が目に入った!
昨年の12月頃からビーチコーマーの間で話題になっていた千葉のアオイガイの漂着。数の多さもさることながら、サイズ的にも大きなものが揚がっているのが特徴だ。びーちこ仲間のYUKIさんもタコブネとのセットで拾われているし、その他の...
昨年の12月頃からビーチコーマーの間で話題になっていた千葉のアオイガイの漂着。数の多さもさることながら、サイズ的にも大きなものが揚がっているのが特徴だ。びーちこ仲間のYUKIさんもタコブネとのセットで拾われているし、その他のビーチコーマーのブログ、フィエスブックの繋がりでも報告され、新聞でも紹介されていた(報告の中には神奈川県内で拾ったというものもあった)。とは言え、12月なんて千葉まで行ってる余裕はなかったし、年末年始もしかり。そして、やっと今頃になってのこのこと出かけてみたのだ。しかしまあ人気の高い南房、館山エリア。こちとら睡眠時間を削って始発の東京湾フェリーに乗って出かけているのに、現地に着いてみれば既に浜を歩いているコーマーらしき人影、そして足跡…(平日ですよ?)。打ち上げ物も少なく、こりゃあアカンな…と思いつつ、なるべく人の歩かなそうな場所に行ってみると、ありました。
見つけた場所は、磯とコンクリートブロックの間の狭い浜。しかも大きめの石も混じった砂利浜だ。そこに見たこともないサイズの、まったく無傷のアオイガイが転がっていた。アオイガイは以前、2013年と2014年に拾っている。しかし、それとは比べものにならないくらいの見事なサイズ。そう、日本海側で揚がるようなサイズだ。正直、嬉しさよりも現実感のなさの方が上回ってしまい、自分でも意外なほど冷静に拾い上げる前の写真など撮ってしまった(笑) 状況からして、直前の満潮で打ち上がったものと思われる。前日まで強い西寄りの風が吹き、海が荒れていたので、それによって陸側に寄って来たのだろう。
この後、近くの砂浜で小さいものにも1個出会ったが、こちらは残念なことに大きな穴空き。岩場近くに打ち上がった壊れやすそうな大きい方が無傷で、砂浜の小さい方が壊れているって、なんか皮肉というか不思議な感じだ。結局、この日はこのアオイガイ以外はまったく成果が出なかったけれど、午前中早めの時間に満足してしまって執着が薄れ、集中力が持続しなかったのも事実。まあ、あまり欲をかくとろくなことがないだろうしね。さて、このようにかなり良い感じに始まった2018年だけど、今年はどんな出会いがあるかな〜?
*それにしても、沖ノ島の閉鎖は早いとこ何とかしてほしい。館山市のHPには昨年の台風21号の影響で遊歩道の崩壊や倒木のため…と書いてあるけど、実際には海上自衛隊館山航空基地のフェンス等が崩壊したせいだろうね。
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貝殻
2018-01-14T11:20:00+09:00
尚 nao.
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旭日旗の石蹴り(大)
新年早々、ブログもSNSも放置しまくりで、あっという間に松の内も過ぎてしまった。年が変わってもネタ切れ気味なのは変わりませんが、今年もよろしくお願いいたします。2018年最初の記事は石蹴り。これは昨年秋の台風21号の後に、千葉で拾っ...
新年早々、ブログもSNSも放置しまくりで、あっという間に松の内も過ぎてしまった。年が変わってもネタ切れ気味なのは変わりませんが、今年もよろしくお願いいたします。2018年最初の記事は石蹴り。これは昨年秋の台風21号の後に、千葉で拾ったものだ。台風の高波で堆積したゴミを、重機を使って取り除いた場所にポツンと落ちていた。同じデザインのものを過去に拾っていて、今回は直径45ミリと、それより二回りほど大きい。絵柄と素朴な作りからして、戦前のもので間違いないと思う。石蹴りも最近はすっかり出会う機会がないので、新しい絵柄ではなくても嬉しい拾いものだ。さて、今年はどんな拾いものに出会えるだろうか。まあ、とりあえずブログの方は当分、昨年までのストックネタを紹介していくことになるけどね(笑)
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硝子・玩具
2018-01-10T11:10:49+09:00
尚 nao.
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うにっこの結果は…
11月の沖縄旅行の拾いもの、最後はウニ。今回も何より拾いたかったのはウニなんだけれど、4月に比べると量的にはかなりマイナス。その大きな原因がナガウニ類の激減。まあ、ナガウニばっかりたくさんあっても、クラフトとか作れない自分には手に余るんだけ...
11月の沖縄旅行の拾いもの、最後はウニ。今回も何より拾いたかったのはウニなんだけれど、4月に比べると量的にはかなりマイナス。その大きな原因がナガウニ類の激減。まあ、ナガウニばっかりたくさんあっても、クラフトとか作れない自分には手に余るんだけどね(笑) 一番大きなものは長径が約55ミリと、南国ならではのサイズ。
今回もクロウニはしっかりゲット。地元ではほぼ見られない種類で昔は縁遠いウニだったけど、今年の2回の沖縄行きで数も揃ってきた。4月の時に立ち寄った浜が今回も当たりで、この4つとも同じ浜で拾ったもの。次回があれば必ず立ち寄りたい浜だ。打ち上げ後、まだ日にちが経っていないものが拾えたので、殻頂の生殖板なども残して漂白することができた。
タマゴウニは残念。今回はタマゴウニ20個は拾ってやる!と意気込んでいたんだけど、なんと拾えたのはわずかにこれだけ…。こういうのはタイミングもある訳だけど、そうそう行ける場所じゃないだけに難しいね。
今回、クロウニを拾った浜で、カシパン類の残骸も見つけた。まあ本当に残骸で、ほぼドーナツ状態。いくつかサンプルで拾ってきたけれど、残骸のまま海中に長く浸っていた感じのものだ。種類はおそらくミナミヨツアナカシパン。このウニはずいぶん昔に小さいのを数個、拾ったことがあるだけで、相当久しぶりの出会い。南方のカシパン類もいろいろ拾いたいのだけど、ポイントや時期など、まだまだ検討が必要だな〜。
最後はマメウニ類。今回も人工ビーチでの拾いものだ。今回はこちらも数があまり拾えず、物足りなさが残る結果と成った。しかも前回拾えた球形っぽいタイプが出なかった。あれは4月の時も3個しか拾えなかったものなので、今回で少し数を増やしておきたかったのだけど…。こうして心残りがあると、また行かなくちゃな〜ということになるんだよね(笑)
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ウニ殻
2017-12-20T09:00:03+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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白玉小豆
沖縄に行って微小貝を拾ってくれば、当然のことながらこれ、シラタマ類をとにかく拾ってくる。今回は全般に少なめだったけれど、それでも軽く100個は超えているはず。とは言え、その半数以上はガスガスのボロなんだけど。時間があって、気分が乗った時にでも...
沖縄に行って微小貝を拾ってくれば、当然のことながらこれ、シラタマ類をとにかく拾ってくる。今回は全般に少なめだったけれど、それでも軽く100個は超えているはず。とは言え、その半数以上はガスガスのボロなんだけど。時間があって、気分が乗った時にでも、ゆっくりと種類を見分けたいのだけど、正直、自分には見分けが難しくてなかなかやる気になれない。とりあえず今回は4月より適当に集合写真のみ(笑) 一番手前の美品はワスレシラタマ…かな?
今回シラタマ類も少なかったのだけど、その中で目を引いたのがこれ。ピンク色というか薄〜くした小豆色のようなシラタマ類が、なんと7個も出た。これ、他のシラタマ類の白さに慣れていると、海岸でもかなり目につく。もちろん状態は非常に悪くて、一番手前のがまあまあ中の下くらいなんだけど、ちょっと嬉しかった。次はもっと状態の良いものに巡り会いたいな。
そして1個だけ、色も薄いものだけど、バラフシラタマも見つけた。この貝は昔、慶良間諸島に行った時に何個かまとめて拾ったことがあった。今回はたぶんそれ以来の出会いじゃないかな。大きさはほんの数ミリと、とても小さい。でも、ほのかな薔薇色に飾られたその存在感はけっこう大きいんだよね。これも今後、もっと拾ってみたい貝だ。まあ、小壜いっぱい集めるのでも、そうとうな年月がかかりそうだけど〜(笑)
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貝殻
2017-12-12T13:00:09+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243070
南島のお宝貝はいずこ?
11月の沖縄での拾いもの、やっと第二弾で今回は貝殻編その1です。拾った場所はほぼ南部の自然海岸1カ所。サンゴ片などの堆積が多く、貝殻の打ち上げもそれなりにあったけれど、如何せん状態が悪い。摩耗の進んでガスガスになったもの、岩に叩きつけられて...
11月の沖縄での拾いもの、やっと第二弾で今回は貝殻編その1です。拾った場所はほぼ南部の自然海岸1カ所。サンゴ片などの堆積が多く、貝殻の打ち上げもそれなりにあったけれど、如何せん状態が悪い。摩耗の進んでガスガスになったもの、岩に叩きつけられて割れたものがほとんど。海岸の砂地には、週末にでも来たらしい人の足跡が残っていて、めぼしいものは既に拾われてしまった感がありありだった。そんな中で拾ったもの、まずはタカラガイ類。良かったのは比較的新鮮なチリメンダカラくらい。イボダカラは鮮度が高い割りに端が欠けているほか、小さな穴が空いているし、アヤメダカラもまあまあだけど表面の艶は既になくなっている。キイロダカラは艶はあるけど、表面に石灰質などがつき始めている…。まあ台風後でもなければ艶々新鮮な打ち上げなんて、なかなか期待できないよね。写真取り忘れたけれど、ほかにハナビラダカラやハナマルユキ、艶はないけどまあまあのクチムラサキダカラも拾っている。
微小貝関係も人工ビーチ1カ所のみ。今回はこちらもパッとせず。とにかくものが少なかった。種類のバリエーションもほとんど無かったので、個々の写真は撮らずに集合写真のみで(苦笑) 4月の時は少ないなりに種類のバリエーションが豊富だったので楽しかったけど、これも時期的なものがあるか。この人工海岸もできてから長い年月が過ぎているし、表面をさらうだけではもうダメなのかもね。人工ビーチは何か所かあるけれど、短い日程で、しかもあれこれ予定いっぱいの状態では、そう何か所も回れない。今回も南部の自然海岸その他に寄って、このビーチに来た時には既に夕方前。タイムリミットもあって十分にはチェック出来なかった(しかも廃油ボール踏んじゃうし!怒)
そんな中で、ちょっとだけ目立ったのがウミウサギ類で,6個も出てきた。状態が悪いのがほとんどなので,種類まではわからない。手前のが一番状態が良くて、種類的には●●コダマウサギとか…そんな感じかな? 写真奥の左側もそんな感じ。あとのは形的にも,表面にある細かい筋模様からしても●●ケボリの類って感じ(適当すぎ 笑)
今回、北部の海岸では二枚貝の合弁がけっこう打ち上がっていたので、少しだけ持ち帰った。とは言え、大したものはなかったんだけど、唯一「おっ!」と思ったのがこのヒメニッコウガイ。全体に赤みが強くて、なかなか綺麗。こういうのがもっと拾えると嬉しいんだけどね。まあ、これは漂着種子狙いで歩いていた時の駄賃なので、贅沢は言えないけど(笑)
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貝殻
2017-12-06T21:50:14+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243069
地物がメイン?…秋の沖縄の拾いもの
海山日和で既にご報告の通り、今月半ばに沖縄本島へ行ってきた。そろそろ北風も吹き始めているし、特に北部方面は漂着物も良いのではないか…と期待しての旅路だ。とは言え、ビーチコーミングだけが目的ではなかったので、...
海山日和で既にご報告の通り、今月半ばに沖縄本島へ行ってきた。そろそろ北風も吹き始めているし、特に北部方面は漂着物も良いのではないか…と期待しての旅路だ。とは言え、ビーチコーミングだけが目的ではなかったので、漂着種子狙いの浜歩きは最終日のみ。3カ所のビーチをチェックして、そのうち2カ所で拾うことができた。まず一番最初に見つけたのは、このタシロマメ。ごく標準的というか典型的なタシロマメで、表面の皺も確認できる。
その後は、続けてイルカンダ。イルカンダは関東まで漂流してくることは稀だと思うので、久しぶりな感じ。今回、浜辺を歩いていても南方系のものがまだ少なかった。ココヤシやゴバンノアシ、ククイなどは見られたけど、ミフクラギ、モモタマナ、テリハボクはおそらく街路樹由来のものがほとんどだろう。なにしろ打ち上げ帯にやたらとカタツムリの殻が目立つのだから、雨で陸から流出したものが多い証拠だ。イルカンダも自生があるので、地元産かもしれない。ただし、下のものはイルカンダにしては妙に厚みがあり、ヘソの太い。降ると中でカタカタ音がするので、ムクナの別種かもしれない。
コロコロまん丸のこれは何だろう? 見た目はハスノハギリなのだけど、通常拾えるサイズより二回り近く大きい。外国産のものか、近似種なのか、よくわからない。コケムシかエボシガイが付着した跡がたくさんあり、長く漂流してきた感じだ。
最後に見つけたのはアニマル柄のワニグチモダマ。これはもう定番中の定番だ。昔、無地タイプばかり拾ってアニマル柄に憧れたのが噓のように、今では無地タイプの方が珍しい。今回のものは長径2センチ。たぶん今まで拾ったワニグチモダマ中、最少のものだと思う。ワニグチモダマは近年、沖縄本島でも自生が確認されているようで、これも地元産かと思ったけれど、わずかながらコケムシか何かの石灰質付着が認められるので、少なくとも本島以外から来たと考える方が自然かもしれない。
と言うわけで、今回の海豆はタシロマメ1、イルカンダ3、イルカンダっぽいの1、ワニグチモダマ1。それにハスノハギリっぽいの1を加えた7個が拾ってきた漂着種子だ。シーズン最初期で期待したほどの成果はなかったけれど、それでも何かしら海豆が拾えたのはテンションも上がったし、良かった。さあ、次はどこで海豆に出会えるかな?
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種子
2017-11-26T12:20:09+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243068
時計はチクタク?
いやいや、時計は「チウチウ」なのだ(笑) 7年ぶりに出会うことができたトケイチウチウニッキ。2010年に拾ったものは、首の部分が割れたものだった。でも今回のは、口の部分に小さな欠けがあるものの、ほぼ完品。擦れも少なく、状態はとても...
いやいや、時計は「チウチウ」なのだ(笑) 7年ぶりに出会うことができたトケイチウチウニッキ。2010年に拾ったものは、首の部分が割れたものだった。でも今回のは、口の部分に小さな欠けがあるものの、ほぼ完品。擦れも少なく、状態はとても良い。前回のものは台風の後に拾ったものだったけれど、今回のものも拾ったのは関東南部の海岸に小さくない被害をもたらした台風21号の後。今回の台風21号は海岸を歩けば歩くほど、あちこちで被害が目につくのだけど、その一方で台風でも来て海岸が洗われないと、硝子壜などを拾うのが難しくなっているのも正直なところ。被害は少なく成果は大きく…が望むところなんだけどね。ところで、このトケイチウチウニッキ、ネットで検索しても未だに、自分の前記事とかの有名なディギング団さんのほかには、1件ヒットするだけというレアもの。マイナーな小さな会社のもので、販売量も少ないとか、販売期間も短かったとか、そんなものだったんだろうね。2枚目は同じ日に拾ったウイスキー型ニッキと一緒にパチリ。
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硝子・子供飲料
2017-11-08T22:00:00+09:00
尚 nao.
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Mは丸善のM
ヤバいヤバい…月半ばを過ぎて一度も更新してなかった。本当ならちょうど今頃、銚子方面にでも遠征するつもりだったのだけど、天気は悪くて梅雨より雨降るし、選挙とか言ってるしで、無期延期。当然ネタの仕入れもできず…。これは痛い。なので、とりあ...
ヤバいヤバい…月半ばを過ぎて一度も更新してなかった。本当ならちょうど今頃、銚子方面にでも遠征するつもりだったのだけど、天気は悪くて梅雨より雨降るし、選挙とか言ってるしで、無期延期。当然ネタの仕入れもできず…。これは痛い。なので、とりあえずストックネタから、久しぶりの硝子壜。硝子ものの中でも、特に気にして拾っているのがインキ壜。あまり多彩なブランドは拾えていないのだけど、やっぱりインキ壜と言えば元祖であり老舗でもある丸善インキ。中でも、自分はこの古いタイプがお気に入りだ。磨りガラスっぽい半透明のタイプと、透明なタイプがある。
硝子壜の中でも、インキ壜は特に壜底にも注目してほしい。通常、ビンの胴体部分には紙製のラベルがまかれていて、エンボス文字がないものが多い。骨董店や骨董市で見つける場合はそのラベルが楽しめるけれど、海岸やハケで拾うならそれは無理。ただ、インキ壜は壜底にしっかりブランドの印が刻まれているものが多いので、そこを楽しむという訳だ。写真上の丸善インキ壜の場合は、頭文字の「M」と、登録商標を意味すると思われる「登録」のエンボスがある。
でも、同じ丸善インキでも、時代や種類によって壜底エンボスが少しずつ違っている。「M」と「登録」の組み合わせのもの以外に、「M」を円で囲むものやそこに凸凹のエンボスをつけたものもある。「M」の字も、少しずつ違っているのがおもしろい。昔、特に戦前は万年筆インキを作るメーカーがとても多かった。その中でも大手の丸善インキは流通量も多く、海岸やハケで出てくる確率も高い。だからこそ、こんな些細な違いを見つけて楽しむこともできるんだよね。
(ストックネタなので、写真サイズが最近のより小さくてごめんなさい)
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硝子・インク
2017-10-20T18:00:08+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243064
三度目の正直 ≒ 二度あることは三度ある
せっかく出かけたのに予定が急になくなり、ポッカリ時間が空いてしまったので、とある海岸へ。潮位を調べていないし、月齢から考えれば満ち満ちのはず。でも、とりあえず行ってみた。確かに潮は全然引いていなかったけど、結果はこの通り。
...
せっかく出かけたのに予定が急になくなり、ポッカリ時間が空いてしまったので、とある海岸へ。潮位を調べていないし、月齢から考えれば満ち満ちのはず。でも、とりあえず行ってみた。確かに潮は全然引いていなかったけど、結果はこの通り。
さて、これはやっと拾えたカニ化石…だよね? 潮位が高くてほとんど何も拾えそうもなかったので、過去2回では歩いていない場所へ行ってみたら、あった。上の写真は、カニの体半分かな。はっきり見えている歩脚は、中身が抜けた“溝”状態。体の方は摩耗してよくわからないけど、何となくイメージはできる。下の写真(最初の写真の左、細長い石のアップ)は歩脚かハサミ脚か…。いや〜過去2回来て、まったく見つからなかったカニ化石だけど、三度目の正直でやっと拾うことができたよ。でも、ちょっとショボイし、2つだけというのはやっぱり寂しいなぁ。
と言う訳で、また海岸をしつこくウロウロ。そうしたら波打ち際の漣の中に円いものが…。波が引いた一瞬、手を伸ばして確保! やったね、期待していたものが当たった。この海岸に3回来て、5個目のウニ化石だ。びーちこ友達に、ウニ化石なんて滅多に出ないよと言われていたけど、また拾っちゃった。二度あることは三度あるだね! 最近は海にもなかなか行けないし、拾いもの運もイマイチな感じだったけど、これで少し上向いてくれないかな〜、ウニ限定でも良いので(笑) それにしても、「三度目の正直」と「二度あることは三度ある」のことわざは、ほとんど反対の意味に思えるけど、それが同時に起きちゃうと、この2つはもうニアリーイコールだね!
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鉱物・化石
2017-09-29T14:30:15+09:00
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久しぶり
このブログの更新もだけど、この前の火曜日、久しぶりに青い貝が漂着してくれた。とは言ってもほんの少しだけどね。今年は黒潮が大きく南へ蛇行しているし、正直なところ期待薄だったから、ほんの少しでも嬉しいのだ。と言う訳で1個目はヒメルリガイ。...
このブログの更新もだけど、この前の火曜日、久しぶりに青い貝が漂着してくれた。とは言ってもほんの少しだけどね。今年は黒潮が大きく南へ蛇行しているし、正直なところ期待薄だったから、ほんの少しでも嬉しいのだ。と言う訳で1個目はヒメルリガイ。しかし極小!なので、これは拾わず。
2個目は小さめのルリガイ。海岸に出かけたのは夕方だったけど、その時の波打ち際ではなく日中の満潮線のところに1個だけ見つかった。殻高は16ミリと小さいけど、まったくの無傷だし今年では貴重品だ。写真を撮っていたら、いい感じで背景にサーファーさんが入り込んでくれた(笑)
3個目、最後は折り返し後の波打ち際に、ポツンとヒメルリガイ。殻高は8ミリくらいで、ヒメルリとしては中くらいかな。写真を撮っている最中にちょうど日没前の太陽が顔を出したけれど、それまではかなり薄暗くて、歩きながらだったから、我ながらよくこれに気がついたと思う。今回はわずか3個だけだったけど、またこの後に台風の影響がありそうだし、またいくつか寄ってくれるかな?
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貝殻
2017-09-18T20:10:04+09:00
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2017上半期のタカラガイ
こちらも更新が滞っていてスミマセン。こんなタイトルをつけてみたものの、内容はそれほど大したものでもなかったり…(苦笑) 最初は3月に拾ったハツユキダカラ。この貝はわりとツルピカを拾える機会が多い。でも、これはツルツルピ...
こちらも更新が滞っていてスミマセン。こんなタイトルをつけてみたものの、内容はそれほど大したものでもなかったり…(苦笑) 最初は3月に拾ったハツユキダカラ。この貝はわりとツルピカを拾える機会が多い。でも、これはツルツルピカピカで、おそらく今まで拾った中で一番状態が良いはず。だって中身の残ったFDだったからね。色みも今まで拾った中では濃いめで、殻の両端に少し赤みが差している。ただし、殻全体の色は多少薄れてくるはずだ。
2番目は4月に拾ったウキダカラ。実は自身、地元・神奈川で拾った初めてのウキダカラだ。場所は鎌倉の材木座海岸。色みが濃くて、ちょっと焦げたような感じ。ウキダカラは葉山しおさい博物館の「三浦半島のタカラガイ2」にもしっかり載っているし、三浦半島で実際に拾っている人がいるのも知っていたが、けっこうレアだと思う。これはちょっと嬉しかったな。
最後は6月のこの日に拾ったホシキヌタ。ウミウシなどを探すのに、磯の岩陰などを探っていたら、なんと4個も見つけてしまったのだ。ただし、最後に見つけた1個はガスガスだったので、持ち帰らず海に還した。写真手前ので殻長がちょうど5センチ、ほかは気持ち小さめだが、よくも同じくらいのサイズが揃ったと思う。そう言えば冬の磯で見たホシキヌタも、同じくらいのサイズだったな。時期が時期だけにFDではなく、擦れ傷があったり、少し艶が落ちていたりはしているけれど、目的外のラッキーなお土産になった。さて、最近はすっかりものを拾わなくなっているので、ネタ切れ気味が解消できず、このブログも更新がままならないのだけど、細々とでも続けていきますよ!(笑)
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貝殻・宝貝
2017-08-20T01:40:10+09:00
尚 nao.
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葉山の貝
と言っても貝化石。神奈川の海岸で化石が拾えるのは、ここくらいかな。揚がる数はかなり少なめで、ほとんどが貝類。でも、過去にクジラの骨やカシパン類を拾ったこともあり、メガロドンの歯やカニ化石を拾った人もいるようだ。時代的には新生代の新第三...
と言っても貝化石。神奈川の海岸で化石が拾えるのは、ここくらいかな。揚がる数はかなり少なめで、ほとんどが貝類。でも、過去にクジラの骨やカシパン類を拾ったこともあり、メガロドンの歯やカニ化石を拾った人もいるようだ。時代的には新生代の新第三紀から第四紀にかけてのものが混じっているのかな。このあたりの地質をしっかり調べたことがないので、よくはわからないけれど。写真の化石を拾ったのは6月の終わり。この日は小さいけれど、合弁で形の残ったものが4つも拾えて嬉しかった。貝の種類は2〜3種類あるみたい。ちゃんと調べればわかるんだろうけど、何となくそのまま机の上に転がしてある(だから、いつも机の上が片付かない 笑)
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鉱物・化石
2017-08-05T22:10:05+09:00
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243060
いまさら鎌倉青磁(17/飛んで6月)
通常だと5月いっぱいで打ち止めの鎌倉青磁拾い。今年は4月は沖縄に出かけた関係でほとんど海に行かず、5月も爪の先のような屑片しか見つからなかったので飛ばし、いきなり6月編。6月はもう青いもの狙いの海岸歩きなんだけど、拾えちゃった...
通常だと5月いっぱいで打ち止めの鎌倉青磁拾い。今年は4月は沖縄に出かけた関係でほとんど海に行かず、5月も爪の先のような屑片しか見つからなかったので飛ばし、いきなり6月編。6月はもう青いもの狙いの海岸歩きなんだけど、拾えちゃった(笑)まずは月半ばに拾ったもの。オリーブ系の青磁で、縁取り二重線と篦文様がくっきり。薄手で、かなり良い品だと思う。こういう文様の付け方は同安窯系かな。
そして2つめは月末30日に拾ったもの。一目見たときに「これこそ砧青磁!」と思ったくらいに青かった(正確には水色ね)。よく見ると、うっすらと連弁のような文様が見える。これは龍泉窯系だよね。大きさも、これくらいのものが拾えると満足感があるんだよね〜。
2つの集合、白バック写真。水色っぽい青磁の方は、全体に貫入がある。でも表面はツルツルだし上質。鎌倉で拾える青磁の中でも、元のものはどちらも高級品だと思う。海中、砂中での埋没、保存状態にもよると思うけど、上質のものは欠片になっても良さが伝わってくるんだよね〜。
最後はおまけ。江戸時代のくらわんか碗。たぶん瀬戸地域周辺で大量生産されたもので、鎌倉の海岸で出るものは文様もほぼ同じものばかり。でも、ここ数年はこんなサイズのものを見ることがめっきり少なくなった。これは拾わなかったものだけど、記念と記録のためにパチリ。さて海水浴シーズンに入ってしまったので、今季の青磁はこれでお終い。またの再開をお楽しみに!
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陶磁器・青磁
2017-07-18T18:30:28+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243061
純〜粋な水?
先月末の30日、こちらのブログで報告した通り、青いのを求めて海岸へ出かけた。そこで…予想、期待と違う青いの見つけた!! これには自分でもびっくり。最近は、既存ポイントの資源枯渇、開発、護岸改修によるポイント消滅、ライバル増加...
先月末の30日、こちらのブログで報告した通り、青いのを求めて海岸へ出かけた。そこで…予想、期待と違う青いの見つけた!! これには自分でもびっくり。最近は、既存ポイントの資源枯渇、開発、護岸改修によるポイント消滅、ライバル増加など諸々の理由から、硝子壜を拾うこと…と言うよりも硝子壜に出会うことがすっかり減ってしまった。これまでは春から夏にかけての大潮周りは、潮位をチェックし、どこのポイントへ行くか狙いを定めて行動していた。でも、ここ2〜3年はそんなこともほとんどしなくなっていたのだ。それが、思いもしない時、場所で巡り会おうとは。しかもコバルトブルーだぞ?
しかし本当にさり気なく、潮が満ち始めた波打ち際近くにポツンと落ちていた。拾い上げて見てみると、しっかりとエンボスがある。「外用ピューア水」…昔、割れて首のないのを拾ったことがあった、あのピューア水だ。その欠片を拾ったのが2007年だから、実になんと10年ぶりに完品に出会うことができた訳だ。コバルトブルーの硝子壜を拾えることだけでも嬉しいのに、これにはちょっと感動したよ。きっと何十年もの長い間、砂の中に眠っていたのだろう。表面には細かい擦れ傷があるものの、割れ欠けなく状態はとても良い。大きさは高さ8センチ、壜底の長径3センチだ。
「ピューア水」については、ディギングをしている人がいろいろなタイプの壜を掘り出していて、このコバルトブルーのサイズ違いや、違うガラスのタイプがあることがわかっている。またnanairoー9さんが箱付き壜を購入されてブログに公開されている。製造元の「棚橋薬行」は東京市中野区にあったらしく、元々の製造者は岐阜市の棚橋恒哉という人物らしい。ピューア水については、戦前には非常に多かった、いわゆる皮膚病薬だ。それにしても名前「ピューア」の由来って何なんだろう?
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硝子
2017-07-11T18:40:06+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243059
所変われば海胆変わる
先月の半ば前に銚子を訪れた。馴染みの少ない海岸を歩くのは新鮮な気持ちになれて、とても楽しいものだ。しかも、これまでは南方系の種子狙いで秋に訪れていたので、潮の引く初夏に訪れるのは今回が初めてだった。ただ、前夜に車中に侵入したヤブ蚊の...
先月の半ば前に銚子を訪れた。馴染みの少ない海岸を歩くのは新鮮な気持ちになれて、とても楽しいものだ。しかも、これまでは南方系の種子狙いで秋に訪れていたので、潮の引く初夏に訪れるのは今回が初めてだった。ただ、前夜に車中に侵入したヤブ蚊のせいであまり眠れなかったため、かなりボーッとした感じでの浜歩きになった(苦笑)
海岸を歩いてみると、多めの海藻と一緒にけっこうな量のウニが打ち上がっている。しかも、その多くがキタムラサキウニだ。ところ変われば品変わるというけれど、これほどとは。打ち上がってから時間が経過していて、カラスに突かれて破損したものがほとんどだったが、大小取りまとめて拾ってみた。意外と脆くて、漂白中に割れてしまったものあったが、これくらい残ったよ。元の状態が状態なので、生殖板まで残した標本は無理だったけど、なんかけっこう満足した(笑)
キタムラサキウニは北方系のウニで、太平洋側ではだいたい相模湾が南限。とは言え、地元では過去に2度くらいしか出会っていない、レアものだ。その内の1個が左側、漁労屑由来のもの。右側は北海道の知人に送ってもらった「生」ものを標本にした。キタムラサキウニは裸殻になると大抵オリーブ色になるのだけど、こういう青紫色になるのもあるんだね。それでも、こちらで普通に見るムラサキウニよりも明るく、灰色みのない青紫色だ。
キタムラサキウニ以外では、バフンウニも拾ってきた。実はこのサイズの裸殻って、こちらの打ち上げではなかなかお目にかかれないのだ。生体なら、磯の観察で見かけるんだけど……それでも少ないけどね。それに、左側のような少し黄色みというか、淡い桃色みの出た裸殻はけっこう珍しい。こういうのの色の差というのは、何が原因なんだろうね。
過去のキタムラサキウニの記事はこちら。
過去のバフンウニの記事はこちら。ついでにエゾバフンウニの記事はこちら。
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ウニ殻
2017-07-01T16:10:00+09:00
尚 nao.
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尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243058
貝は貝でも…沖縄のおまけ
小ネタです。4月の沖縄旅行で拾った貝殻。貝は貝でもカタツムリ(笑) 地元でもあまりカタツムリは拾うことはないんですけどね(過去に割りと大きなヒダリマキマイマイを拾ったことはあり。未公開)。でも何となく拾っちゃった。右側の3つは、オキナ...
小ネタです。4月の沖縄旅行で拾った貝殻。貝は貝でもカタツムリ(笑) 地元でもあまりカタツムリは拾うことはないんですけどね(過去に割りと大きなヒダリマキマイマイを拾ったことはあり。未公開)。でも何となく拾っちゃった。右側の3つは、オキナワヤマタニシ。けっこうしっかりした殻を持っている。左上は、いわゆる一般的なカタツムリ型の種類で、これはシュリマイマイ。左下の小さいのはオキナワウスカワマイマイだろう。ブログ海山日和の沖縄旅行レポでも紹介したアフリカマイマイの貝殻も、本当中部の東海岸では至る所で見かけた。でも、さすがにあれは拾わなかった。サンプルに1個くらいあっても良かったんだけど、なんか品がないんだよね〜。と言う訳で、引っ張ってきた4月の沖縄ネタはこれでお終い。
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貝殻
2017-06-17T18:20:07+09:00
尚 nao.
JUGEM
尚 nao.
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http://seaglass.ashibee.net/?eid=1243057
ちびになり、ちびで終わる
4月の沖縄での拾いもの。マメウニ拾い、シラタマ拾いをしていれば、当然その他の小さな貝殻も目に付く。とは言え、こちらもボロボロのものが多かったので、拾った数はそれほどでもなかった。それらの中でも、特に良かったものをいくつか紹介しておこう。ちな...
4月の沖縄での拾いもの。マメウニ拾い、シラタマ拾いをしていれば、当然その他の小さな貝殻も目に付く。とは言え、こちらもボロボロのものが多かったので、拾った数はそれほどでもなかった。それらの中でも、特に良かったものをいくつか紹介しておこう。ちなみに、一般的な図鑑には載ってなさそうなものもあるし、名前はほとんど調べていないので悪しからず。むしろ、ご存知の方はどうかご教授お願いします!(笑)ちなみに、貝の大きさは1枚目上にあるハナゴウナ類がちょうど15ミリなので、その他はほぼ殻長、殻輻とも10ミリ未満だとおわかりいただけるだろう。以下、気になるものをいくつかピックアップ。拡大比率はバラバラなので念のため。
1枚目写真にも載っているこれ。たぶんソメワケカタベの幼貝でしょう。
こちらは、リュウキュウヒメカタベ、ハグルマヒメカタベ、スキヒメカタベガイかな?
これは名前わからず。でも今回拾った微小貝で、一番格好いい!と思っているもの。
こちらも名前がわからず。でも、貝殻全体のトゲトゲ具合が何とも言えず、いい感じ!
こちらはハナゴウナ類。大きいのは1枚目の写真に載っているのと同じもの。大小が同種かも含め、同定できないけれど、なんとなくオオクリムシとかかな〜。しかし、この仲間はツルツル感がいいね。
最後はツノガイ類。名前はもちろんわからないけれど、右端の2つは先端が割れているので、フタマタツノガイかサケツノガイか…。中央の1個は、先端の突起が残っているのが嬉しいね。これは奇跡的。
以上、沖縄の微小貝をゆる〜い感じでお送りしました(笑)
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貝殻
2017-06-06T19:00:12+09:00
尚 nao.
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