hiroimono2022-12-29T03:18:24+09:00びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。JUGEMご報告http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431832020-08-31T09:10:56+09:002020-08-31T00:10:56Z2020-08-31T00:10:56Z
ご無沙汰しております。
残暑が厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。今回は改めて、当ブログについてご報告させていただきます。じつは私事ではありますが、諸事情により今月20日をもって15年間過ごした逗子を離れ、生まれ育った地元の町へ引っ越しました。そ...尚 nao.
ご無沙汰しております。
残暑が厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。今回は改めて、当ブログについてご報告させていただきます。じつは私事ではありますが、諸事情により今月20日をもって15年間過ごした逗子を離れ、生まれ育った地元の町へ引っ越しました。そのため、これまでのように気ままに海に通ってのビーチコーミング生活ができなくなってしまったのです。そこで、これを機会にこの「hiroimono」と、自然観察ブログの「海山日和」を統合し、新しいブログを立ち上げることにしました。当ブログの記事は新しいブログには移行せず、ブログはこのままの形で維持していきます。大して価値のあるものはありませんが、そこそこ面白いものも載っていると思いますので、何かの機会にのぞいていただければと思います。長い間、ありがとうございました。
新しいブログはこちら→「花鳥風月のヒロイモノ」]]>今更、鎌倉青磁20’前半http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431822020-07-03T12:00:05+09:002020-07-03T03:00:05Z2020-07-03T03:00:05Z
ご無沙汰してます。今年の春は、新型コロナウイルスの警戒宣言のため、ほとんど海岸に行くことができず終い。なんとか宣言が解除され、海辺の駐車場が再開されたものの、あっという間に7月。前半終了〜。というわけで、鎌倉青磁の今年前半分の...尚 nao.陶磁器・青磁
ご無沙汰してます。今年の春は、新型コロナウイルスの警戒宣言のため、ほとんど海岸に行くことができず終い。なんとか宣言が解除され、海辺の駐車場が再開されたものの、あっという間に7月。前半終了〜。というわけで、鎌倉青磁の今年前半分の報告です。最初は1月16日のもの。もう夕暮れ間近だったので暗い写真になってしまったけど、かなりよい発色をした青磁片だ。写真では見えていない側に高台があるので、おそらく大きめの皿かなにかの底の部分と思われる。
2枚目は3月11日。小さめの青磁片だけど、明るめの色合いに、良い感じに文様が入っていてくれた。これも、おそらくは皿の欠片だと思う。
次は4月2日。これが新型コロナ警戒宣言前の最後の鎌倉海岸歩きだった。青磁片は2つ。上は茶褐色系の青磁で、蓮弁がちょうど残っている。茶碗か鉢の欠片に間違いない。下の方は、石灰質の付着した、古そうな欠片。貫入があるものはそれほど多く見つからない。断面の様子は南宋系青磁の特徴を示している。資料などには、全体に貫入のある青磁器なども見られるので、これもまあ大丈夫だろう。
そして、警戒宣言後、材木座駐車場再開の6月1日。この日は写真のものを含めて3個の青磁片が拾えた。写真のものは、皿の高台部分。小さいけれど、色は良い。
6月26日は2個。写真上は皿の一部で、小さい欠片だけど箆模様が入ってくれている。下は茶碗か鉢の縁に近い部分で、蓮弁が残っている。わずか数センチしかない小さな欠片でも、少しでも文様や蓮弁が残っていると、それだけで嬉しくなっちゃうのだ。その文様が、南宋系青磁の確たる証拠にもなってくれるしね。
最後は昨日、6月2日。前日は台風並みの強風に大雨。海岸は川由来の落ち葉やゴミがいっぱいだったけど、そん中にポツンと青磁。長辺で4センチ弱あるので、鎌倉の海岸で拾える青磁では良い方だ。やや厚みがあるので、大きめの鉢かなにか。その下部のあたりだろうと思う。うっすら見える模様も、蓮弁の下部だろう。今季は海に行けない時期はあったものの、多少なりとも青磁片が拾えたので、それはそれで良かったと思う。今から数百年も昔のものが、未だに拾えるのだから、鎌倉の海の奥深さは底が知れないね。
お知らせ
当ブログ「hiroimono」は、2ヶ月以上ぶりの更新で今更という感じではありますが、今回の記事をもって休止させていただきます。また何かお知らせすることがあれば、この場にて発表させていただきます。]]>布袋さまと大黒さまhttp://seaglass.ashibee.net/?eid=12430312020-04-29T21:53:04+09:002020-04-29T12:53:04Z2020-04-29T12:53:04Z
前の更新からすっかり間が空いてしまってすみません。潮がよく引く春なのに、今年は新型コロナの影響で、海岸の駐車場はみな閉鎖、海岸すら立ち入り禁止だったりして、まったく拾いものに行けない。ネタ不足も極まれりっという感じなのだ。せめて、この世の中の雰囲...尚 nao.陶磁器・人形
前の更新からすっかり間が空いてしまってすみません。潮がよく引く春なのに、今年は新型コロナの影響で、海岸の駐車場はみな閉鎖、海岸すら立ち入り禁止だったりして、まったく拾いものに行けない。ネタ不足も極まれりっという感じなのだ。せめて、この世の中の雰囲気を晴らせるような、縁起の良さそうなネタストックがないか探したのだけど、あったのはこんなものくらい。疫病退散とか、そういう感じではないけれど、コロナ不景気を吹き飛ばせ!と言う効果はあるかな?(笑) 海からお迎えした2体の神様。摩耗や色剥げで正体はつかみにくいけれど、写真左が布袋さま、右が大黒さまだろう。どちらも商売繁盛、金運上昇などにご利益があるとされる神様で、七福神にも数えられている。特に大黒さまの陶製人形は、過去に何度か海岸で拾っている。それだけ、一般の人々に広く受け入れられていたのだろう。まあ、皆、お金に執着していた…と言えなくもないけど。とにかく、新型コロナも早く終息して、安心して海辺を歩けるようになってほしいね。
]]>海辺のまるっ!http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431702020-03-01T18:00:27+09:002020-03-01T09:00:27Z2020-03-01T09:00:27Z
昨年の11月に拾った、おそらくクリーム瓶と思われる硝子容器。砂浜のおかげで割れも欠けもなく、状態はとても良い。昔はこの手のも何度か拾っていたけれど、ずいぶんと久しぶりだ。デザインは何の変哲も無い、いたってシンプルなもの。でも、ポツポツ入ってい...尚 nao.硝子
昨年の11月に拾った、おそらくクリーム瓶と思われる硝子容器。砂浜のおかげで割れも欠けもなく、状態はとても良い。昔はこの手のも何度か拾っていたけれど、ずいぶんと久しぶりだ。デザインは何の変哲も無い、いたってシンプルなもの。でも、ポツポツ入っている気泡や、綺麗な青緑色の硝子とか、なんか良いよね。この平たい形は、拾ってきた小さな貝なんかを入れて置くのにも便利だし、けっこう好き。最近はすっかり硝子ものを拾う機会がなくなっているけど、こんな突然の出会いがまたうれしいものだよね。
]]>鬼が出た!http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431622020-02-02T17:00:07+09:002020-02-02T08:00:07Z2020-02-02T08:00:07Z
昨年の10月の台風19号の後、材木座海岸の東側には、大小の石や陶片などが多く打ち上がった。11月になって、その中にこんなものを見つけた。内部に放射状の仕切りができた、円型の物体。なんだこれ?
拾い上げて、ひっくり返すと、なんとオニフジツボ...尚 nao.甲殻類
昨年の10月の台風19号の後、材木座海岸の東側には、大小の石や陶片などが多く打ち上がった。11月になって、その中にこんなものを見つけた。内部に放射状の仕切りができた、円型の物体。なんだこれ?
拾い上げて、ひっくり返すと、なんとオニフジツボ! ご存知の方も多いと思うが、このフジツボはクジラ類の皮膚に寄生するフジツボの一種。その生態はまだほとんど解明されていない、いわば謎多き生きものなのだ。今回のものは、状態としては化石か半化石と言ったところだろうか。鎌倉・材木座海岸周辺の地質は、新生代新第三紀中新世の三浦層群逗子層(700万〜400万年前)で、貝化石などが知られている。同じ三浦層群でも、もう少し新しい宮田層(40万〜10万年前)ではオニフジツボ化石が出土し、横須賀市自然・人文博物館に所蔵、展示されている。もしかしたら、そう言った海底の地層から洗い出されたものかもしれない。
あるいは、もう少し新しい時代に、海岸に打ち上がったクジラから落ちたものかもしれない。鎌倉や、三浦、湘南の海岸には、数年に一度、クジラ類の漂着が見られる。一昨年の2018年にも、由比ヶ浜にシロナガスクジラの子供が漂着して話題になったので、覚えている人もいるだろう。オニフジツボを拾った同じ日、すぐ近くには、写真のような立派なクジラの脊椎骨も打ち上がっていた。もしかしたら、この骨の主であるクジラに付いていたオニフジツボだったりして。
2月は節分。「鬼は外!」が普通だけど、こんな「鬼」が来てくれるなら、大歓迎かもね!(笑)
]]>今鎌青19’後半戦http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431812020-01-26T11:30:00+09:002020-01-26T12:41:12Z2020-01-26T02:30:00Z
「いまさら鎌倉青磁」、昨年2019年後半の報告です。昨年の秋は、2度の大型台風到来で海の中が掻き回されたのか、いつもと違って青磁の揚がりも良かった。でも全ての写真を載せるとごちゃごちゃするので、良いものだけをピックア...尚 nao.陶磁器・青磁
「いまさら鎌倉青磁」、昨年2019年後半の報告です。昨年の秋は、2度の大型台風到来で海の中が掻き回されたのか、いつもと違って青磁の揚がりも良かった。でも全ての写真を載せるとごちゃごちゃするので、良いものだけをピックアップ。はじめは10月14日と24日のもので、蓮弁の葉先がきれいに残っていた。こう言うのが出ると、ホント嬉しいんだよね。全体に薄めに整形されているので、碗の、縁に近い部分だろう。
次は11月7日のもの。この日は良いものが複数拾えた。良いものと言っても、今の材木座でこの程度の大きさの欠片が出れば御の字。その代わりと言ってはなんだけど、小さな湾になって波が穏やかな鎌倉の陶片はとても状態が良い。中国青磁の質が良いとも言えるけれど、その艶やかさは衰えていない。ちなみに、上の写真の上部2点(1点は下の写真と同じ)は、褐色みの強いもの。青磁と言っても、こういうタイプもあるからややこしい。あと上の写真の左下は青白磁だ。
そして、昨年一番心が震えたのが、直角三角形に似た形のこれ。青磁なのか青白磁なのかはちょっと判断が迷うところだが、長辺が5センチを超える、鎌倉の海岸で拾える中では最大級のものだ。文様は明らかに中世の中国製輸入陶器に見られるもの。調べてみるとこの手の文様を持つものとして、鎌倉の御成小学校にある今小路西遺跡から出土した「梅瓶(めいびん)」と呼ばれるタイプの壺がある。この陶片の文様の刻み方はやや浅いというか鈍い感じだけれど、同様の時代の、同様のものだった可能性はあると思う。
こちらは同じ日に拾った小さめの青磁片だけれど、こちらも繊細な文様が刻まれていて、元はかなり良い品だったことが伺える。南宋青磁の作品を調べると、この手の文様を持つ皿などがいくつか確認できる。
こちらは11月29日に拾ったもので、久しぶりの高台部分。大きさも、鎌倉の海岸で拾える中では大きい方だ。拾った青磁片が中国青磁であるかどうかは、文様や質感、断面の状態などを見て判断しているのだけれど、このように文様がないものは判断が難しいこともある。状態の良さ、よく残った艶やかさが、かえって新しい時代のものかと迷わせることもある。海岸からは江戸時代に日本で焼かれた青磁の欠片も出てくるからややこしいけれど、最後は「感」で判断しているのが現状だ(笑)
こちらも同じ29日のもの。これも本当に綺麗な青磁片だ。大きなものではないけれど、こうして写真に撮ると、まるで宝石みたい。このまま加工したら、けっこう良い感じのアクセサリーにできるんじゃないかって思うよ。蓮弁とは少し違うけれど、この縦筋の文様も南宋〜元時代の中国青磁によく見られるもの。
最後はこちら。12月3日に拾ったもの。流石にこの頃になると、台風効果も薄れてくるのか、拾えるものが減ってきた。そんな中で拾ったこれは、南宋〜元の青磁とは、同じ青緑色でも、どこか違った風合い。少し灰色がかった感じがあると言うか…。思い当たるのは、自分がまだ「それだ」と思うのは2個くらいしか拾えていない高麗青磁。確信には至らないけれど、けっこう可能性は高いと思っている。
何にしても、自分が勉強不足であることは否めない。そんな訳で、ちょっとこんな場所に足を運んでみたよ。出光美術館。ここは石油元売会社・出光興産の創業者、出光佐三のコレクションを展示する美術館で、今はちょうど陶磁器初心者にうってつけの特別展「やきもの入門」が開催さいれいた。展示は、古代から現代まで、さまざまなタイプ、流派の陶磁器を順番に並べて解説してあるので、とってもわかりやすかった。そして、この美術館を訪れた最大の目的は、陶片のコレクションを展示したコーナーを見ることと、青磁関連の資料(展示図録)を買うこと。陶片の展示室では、中国青磁の陶片をいろいろ確認したかったんだよね。コレクションの中には、もちろん鎌倉・材木座海岸の青磁片もあったよ。興味がある人は、ぜひ訪れてみて!
]]>遅いご挨拶http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431802020-01-15T15:40:43+09:002020-01-15T06:40:43Z2020-01-15T06:40:43Z
年が明けて1月半ばにやっと更新。正月明けから仕事で1週間、出かけるなどしていたので、すっかり遅くなりました。しかも、拾いものは昨年末に飛ばしすぎたので、今回の記事は内容もなし(苦笑) 写真は、破格の大漁を得られた時に、網元が漁師たち...尚 nao.お知らせ
年が明けて1月半ばにやっと更新。正月明けから仕事で1週間、出かけるなどしていたので、すっかり遅くなりました。しかも、拾いものは昨年末に飛ばしすぎたので、今回の記事は内容もなし(苦笑) 写真は、破格の大漁を得られた時に、網元が漁師たちに配った祝い着の「万祝」。江戸時代の房総半島が発祥と言われ、太平洋側を中心に各地に広まったと言われている。南房総市白浜、野島崎灯台のすぐそばにある白浜海洋美術館は、この万祝の膨大なコレクションを所蔵している。古い漁具など貴重な展示もあり、一見の価値ありだ。ちなみに3月までは特別展示の「クジラはアートだ!」を開催していて、万祝コレクションは一部しか見られないので念のため。では、本年もよろしくお願いします。
]]>出張ナイトコーミングhttp://seaglass.ashibee.net/?eid=12431722019-12-27T21:10:09+09:002019-12-27T12:10:09Z2019-12-27T12:10:09Z
先週に引き続き、今週も仕事で千葉へ。早朝までに現地到着する必要があり、睡眠時間を確保するために前日の夕方から移動を開始。でもまあ、現地に向かう前にちょっと寄り道して館山へ。館山に着いたら、いきなり激しい雨で出鼻をくじかれるものの、じきに雨も上がり...尚 nao.貝殻
先週に引き続き、今週も仕事で千葉へ。早朝までに現地到着する必要があり、睡眠時間を確保するために前日の夕方から移動を開始。でもまあ、現地に向かう前にちょっと寄り道して館山へ。館山に着いたら、いきなり激しい雨で出鼻をくじかれるものの、じきに雨も上がり雲の切れ間から眩いばかりの星空が(写真は目的に着いてから撮ったものだけどね)。時間に余裕がないので、歩く場所は絞っていざ出撃。
当然、期待を抱いて歩いてはいるものの、それほど自分の運を信じていないので、最初の浜ではカメラを持たずに歩いてしまった。するとライトが照らす光の中にタコブネが! 真っ暗な夜の浜辺で一人興奮。しかも、気を取り直して歩き出したら、そのすぐ海側にもう1個!! 長らくタコブネ運のなかった自分にとって、1度に2個はまさに奇跡。昼間に出会っても当然嬉しいのだけど、夜の出会いはまたとても印象的だったよ。これで満足して終わりにしようとも考えたけど、やっぱりもう1カ所。そしたら、今度はそこでちびアオイガイが! 2019年も最後に来てこの大盤振る舞い。ちょっと怖いくらいだ(笑) クリスマスイブの前日、少し早いプレゼントを海の神さからもらったよ。
まあ、これで運を使い果たしたのか、仕事の方は今回も思い通りにいかず、来年に繰り越し…。それでも、何もなしに終わるよりは良かったと信じよう。今回のタコブネは、黒っぽくて大きい方が長径約55ミリ、白っぽくて小さい方が約50ミリ。ちびアオイガイは37ミリ。タコブネはこれでやっと通算5個目。アオイガイは、先週の割れたのを含めて10個目。なぜか、こちらではより珍しいはずのアオイガイの方が数を拾っている。日本海側のような大量漂着にも憧れるけど、稀少性が維持された、これくらいの拾いものペースの方がいいかもね(笑)
こちらも見てね、拾わなかった漂着物もたくさんあります。海山日和!]]>南がダメなら北があるhttp://seaglass.ashibee.net/?eid=12431712019-12-22T18:00:06+09:002019-12-22T09:00:06Z2019-12-22T09:00:06Z
仕事で千葉に行ってました。残念ながら仕事の方は思い通りにいかなかったので、帰宅前にちょっと…と言うか、かなり寄り道して鬱憤晴らしに。場所は10月以来の波崎海岸。前回はわずかにルリガイが拾えた程度で、まったくと言って良いほど南方系のものがなかった。...尚 nao.貝殻
仕事で千葉に行ってました。残念ながら仕事の方は思い通りにいかなかったので、帰宅前にちょっと…と言うか、かなり寄り道して鬱憤晴らしに。場所は10月以来の波崎海岸。前回はわずかにルリガイが拾えた程度で、まったくと言って良いほど南方系のものがなかった。けれど、この海岸は北東風が海風になるので、案外この時期でもいけるのではないかと考えたのだ。天気はこの通り、どんよりと曇って霧雨混じり。
最初の場所を歩き始めた直後、なんとアオイガイが。残念ながら半身状態だったけど、なかなかのサイズ。今季、南房や神奈川などで小さいものが少し出ているのは知っていたので、あるいは?とは思っていた。これで俄然、勢いがついた…と思ったのだけど、後が続かず。相変わらず南方系のものはまったくと言っていいほどなく、ココヤシですら見当たらない。しかも、砂浜には釣り人が乗り入れた車の轍もある。最初の場所は、これ以上の成果もなく、次の場所へと移動。しかし、そこも何もない! 小さなエボシガイのついた打ち上げ物があったけど、それもわずか(ちなみに、波打際に新鮮なカツオノカンムリが1個体だけ 苦笑) それでも、きっとあると信じて歩いていると…。
あった! 片側の縁が少し欠けてはいるものの、ほぼ完品のアオイガイ! 大きさは長径約14センチ。昨年に拾ったものより少し小さいけれど、太平洋側でこのサイズは十分に立派。漂着してから数日は経過している感じで、すぐ近くには車の轍があったから、拾えたのはホント奇跡的かも。海豆、そして密かに狙っていたトグロコウイカには出会えなかったけど、南がダメなら北がある。十分にお釣りがくるかな? それに良い鬱憤晴らしができたよ!(笑)
]]>「永」の字に注目http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431672019-12-14T12:30:00+09:002019-12-14T05:17:49Z2019-12-14T03:30:00Z
この秋に久しぶりに拾った寛永通宝(寛永通寶)。海揚がりと言う訳ではなく、海岸近くの地面に埋もれていたものが、雨などで洗い出されたもの。とは言え、状態はかなり良い。なんか、同じような場所で見つかる近現代銭の多くが錆び錆びになるのに比べて、寛永通宝は...尚 nao.古銭
この秋に久しぶりに拾った寛永通宝(寛永通寶)。海揚がりと言う訳ではなく、海岸近くの地面に埋もれていたものが、雨などで洗い出されたもの。とは言え、状態はかなり良い。なんか、同じような場所で見つかる近現代銭の多くが錆び錆びになるのに比べて、寛永通宝は状態が良いことの方が多い気がする。材質や製法の違いでそのような差がでるのかな?寛永通宝は一般的に銅銭。ほかに鉄銭と真鍮銭が存在する。銅銭は当然、銅が主要成分な訳だけど、錫や鉛も混じっていたようだ。
寛永通宝は、その名の通り寛永13年(1636年)に初めて鋳造された銅銭。裏側に波形が刻まれていない今回のこれは、通常の一文銭だ。寛永通宝は幕末まで約200年も鋳造され続け、幕府直轄の銭座だけでなく、いくつかの藩でも鋳造されていて、さまざまな種類がある。
今回のものは写真黄色線で囲んだ部分、「寶」の「はち」の特徴から、寛文5年(1665年)から鋳造された新寛永通宝だとわかる。気になったのは、「永」の字の赤線で囲んだ部分。これまで拾ったものには、このような特徴はなかった。今はホント便利な世の中で(笑)寛永通宝を詳しく調べてネットにアップしてくれているマニアさんがいらっしゃる。そのサイトなどを参考にこの特徴と一致するものを探してみると、元文年間(1736〜1741年)に鋳造されたものに特徴が一致する。完全には特定はできないものの、こうやって拾ったものからいろいろ推理できるのは、本当に楽しいことだね!
]]>福田屋イチゴ液http://seaglass.ashibee.net/?eid=12428832019-12-07T10:50:05+09:002019-12-07T01:50:05Z2019-12-07T01:50:05Z
ずいぶんと寝かせてしまった硝子の一品を蔵出し(笑) これを拾ったのは2013年の秋。台風が通り過ぎてから何日か経った時だ。高波によって薙ぎ倒された海岸植物の合間を歩いていると、足元にポツンとこの壜が落ちていたのだ。そのデザイン、切り...尚 nao.硝子・子供飲料
ずいぶんと寝かせてしまった硝子の一品を蔵出し(笑) これを拾ったのは2013年の秋。台風が通り過ぎてから何日か経った時だ。高波によって薙ぎ倒された海岸植物の合間を歩いていると、足元にポツンとこの壜が落ちていたのだ。そのデザイン、切りっぱなしの口…一見して古い子供飲料の硝子壜だとわかる。割れ、欠け、ヒビもない完品だ。底の直径2.3センチ、高さ14.5センチ。淡く水色がかったガラスで、ほんのわずか右に曲がっている。本体部はミシュランマンのようなモコモコをつけたデザインになっている。
正面にエンボス文字で「福田屋イチゴ液」。ネット検索してみると、拾ったか掘り出したかした人もいるようだけど、製造元などに関する情報らしい情報はヒットしない。福田屋というのも、きっと地元の小さな飲料会社だったのだろう。3枚目の写真は、同じイチゴ液でも、比較的よく知られたタイプと一緒に。どちらのデザインも素敵。それにしても、みかん水はなんとなく柑橘系と想像がつくけど、イチゴ液って、いったいどんな味だったのだろうね? 当然ながら、イチゴミルクとは違うんだろうな(笑)
]]>材木座の紅http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431432019-11-30T08:30:00+09:002019-11-29T23:40:43Z2019-11-29T23:30:00Z
最近、鎌倉の材木座海岸を歩くと、数回に1度くらいの確率でベニガイが拾えるようになってきた。鎌倉の海岸では、サクラガイやカバザクラガイ、モモノハナガイ(エドザクラ)などはある程度、拾うことができる。けれどベニガイなんて、ちょっと前...尚 nao.貝殻
最近、鎌倉の材木座海岸を歩くと、数回に1度くらいの確率でベニガイが拾えるようになってきた。鎌倉の海岸では、サクラガイやカバザクラガイ、モモノハナガイ(エドザクラ)などはある程度、拾うことができる。けれどベニガイなんて、ちょっと前までは幻の存在だったのにだ。一見、何の違いも見えないけれど、海の環境は常に変化している。鎌倉の海岸でも、前より増えたように感じる貝や、反対に減ったように感じる貝もある。もし、鎌倉の海岸でベニガイが復活してきているのなら、それは嬉しい変化だね。3枚目の写真の下にあるものは、欠けてしまっているけれど、残った部分だけで5センチを超えた大物だ。完全なら6センチを超えたかもしれない。一方で同じ写真の上にあるような、小さめのものもある。大小、大きさの違う個体があるってことは、復活している可能性は高いんじゃないかな。もっとも、とっくに復活しているけれど、自分より先に拾われているだけだったりして。サクラガイなど紅い貝を拾う人は、ホント多いからね(笑)
こちらもよろしく「海山日和」
]]>ヒマラヤから来て…ませんhttp://seaglass.ashibee.net/?eid=12431602019-11-25T23:10:03+09:002019-11-25T14:10:03Z2019-11-25T14:10:03Z
緑二重線とかパピとか金魚とか拾ったのと同じ日の拾いもの、これで打ち止め。この日はちょっと由比ヶ浜側まで足を伸ばして、これはそこで拾った。ものの正体は、ヒマラヤスギの松ぼっくりだ。。ヒマラヤスギは、日本では主に公園樹などとして植栽されている。おそら...尚 nao.種子
緑二重線とかパピとか金魚とか拾ったのと同じ日の拾いもの、これで打ち止め。この日はちょっと由比ヶ浜側まで足を伸ばして、これはそこで拾った。ものの正体は、ヒマラヤスギの松ぼっくりだ。。ヒマラヤスギは、日本では主に公園樹などとして植栽されている。おそらくは台風の強風で枝ごと吹き飛ばされ、近隣の川から流されてきたものだろう。現場写真は撮り忘れてしまったけれど、拾った時はまだ緑味があって固く閉じていて、成熟しきっていない感じだった。松ヤニも滲み出ていた。持ち帰って、とりあえず塩抜き洗いをして、そのうち写真を撮ろうと放置していた。そしたら、気がついたらバラけてしまっていた…。
松ぼっくりは、軸に鱗片葉が複数つき、全体として楕円形になった果実(球果、毬果)で、種子は、鱗片葉の種鱗と呼ばれるものに収まっている。アカマツやクロマツ、カラマツでは、種鱗は軸と一体化していて、種子だけが風に飛ばされる。一方、モミやヒマラヤスギ、トウヒでは、種鱗も軸から離れて種子と一緒に風に飛ばされる。つまりは、松ぼっくりが解体してしまうのだ。2枚目の写真、右側上下にあるのが種子、中にあるのが種鱗。左側は種子が種鱗に収まった状態だよ。
最後は、以前お仕事用に購入したヒマラヤスギの松ぼっくり。長さは10センチ前後あるので、アカマツやクロマツに比べると存在感も抜群。インテリアにも向いている。売っているヒマラヤスギの松ぼっくりが解体していないのは、おそらく何かしら加工しているんだと思う。
]]>いまさら鎌倉青磁18〜19’http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431442019-11-07T09:00:06+09:002019-11-07T00:00:06Z2019-11-07T00:00:06Z
すっかり報告を忘れていた鎌倉青磁。タイトルには18〜19’となっているけど、18年後半はまったく拾っていないので、実質今年に入ってから夏までになる(青磁拾いについては、基本的に秋から春で1シーズンとしてます)。この春はホント...尚 nao.陶磁器・青磁
すっかり報告を忘れていた鎌倉青磁。タイトルには18〜19’となっているけど、18年後半はまったく拾っていないので、実質今年に入ってから夏までになる(青磁拾いについては、基本的に秋から春で1シーズンとしてます)。この春はホント苦戦した。歩いても青磁が少なく、また蓮弁や線刻のついた、はっきりこれ!とわかるようなものがあまり出なかった。1枚目は1月17日。薄くて上質なもの。皿か茶碗の一部か。
3月14日。少し厚手で、貫入などあるものの、質は良い感じ。鉢や香炉、壺などの縁の一部だろうか。
4月12日。蓮弁のついたものが、やっと出た。茶碗の縁に近い部分。この部分はよく出るのだけど、高台に近い方はほとんど出ない。どこかに埋もれているのかな。
5月22日。今年の春から初夏では、この日が一番だった。拾ったものは2つだけど、どちらにも蓮弁。青磁というと、水色っぽいものや明るい緑色のものを想像するかもしれないけれど、鎌倉で出る青磁は、少しオリーブ掛かった独特な緑色だ。だが、それがいい!(笑) さて、夏以降、現在のまでのところ、ちょっと良いものが拾えている。台風が複数来たので、海の中が掻き回されたのだろう。今後にも期待したい。
]]>海岸からBonjour!http://seaglass.ashibee.net/?eid=12431472019-11-02T18:30:00+09:002019-11-02T09:45:54Z2019-11-02T09:30:00Z
夕刻の薄暗い海岸で見つけた小壜。砂を洗い流して見ると、胴部分の一面をエンボス文字が埋め尽くしている。この雰囲気は日本のものではなさそうだ。ほとんど汚れはなかったけれど、一応漂白。きれいさっぱりした壜を改めて見てみると、首の根元にもエンボス文字が刻...尚 nao.硝子
夕刻の薄暗い海岸で見つけた小壜。砂を洗い流して見ると、胴部分の一面をエンボス文字が埋め尽くしている。この雰囲気は日本のものではなさそうだ。ほとんど汚れはなかったけれど、一応漂白。きれいさっぱりした壜を改めて見てみると、首の根元にもエンボス文字が刻まれていた。早速、それらの解読を試みる。
まず首の根元は
FRANCE OLIVE PURE:フランス オリーブ ピュア
胴の正面は8行あり、上から
FRANCE :フランス
LODOPOT :最後の1文字が不明瞭。別の文字かも? 何にしても意味不明。メーカー名かも?
HUILED'OLIVE :これはフランス語でオリーブオイルのこと。
PAREUMED :控えめ
GRASSE :グラッセ。料理の名前ではないと思うので、冷やす、艶を出す?…でも意味通じない。
VERITABLE :実物大
PRODUIT DE :プロデュース。「DE」は前置詞で「〜の」の意味。
PROVENCE :プロバンス。上の行から続きで、「プロバンス産」と言ったところか。
文字は英語ではなくフランス語。まあ、フランスって書いてあるしね。自動翻訳を使ったのでイマイチ意味不明の部分はあるものの、プロバンス産のピュアオリーブオイルの壜であることはわかった。細かい部分は、どなたかフランス語に精通した方がいらしたら、ぜひ教えてほしい。
壜は、ガラスの厚さにムラがある…と言うか、エンボス文字のある面がやたらと厚い。小さな気泡もポツポツ入っていて、時代的には戦前まで遡るかもしれない。当時の鎌倉は、政治家や実業家、高級軍人、作家などが暮らしたり、避暑に来ていたりした。そんな人たちがフランスからの輸入物オリーブオイルを使っていても、おかしくはない。壜の大きさは底辺の長径50ミリ、短径26ミリ、高さが67ミリ。そして、古い海揚がりの硝子壜ならではの、この輝き。なかなか魅力的な一品だ。
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