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2008.04.22 Tuesday

焼継

  
拾った時は、何だこりゃ?と思った。陶片に走る数本の筋。ヒビなんてものじゃない。これは明らかに一度割れたものをくっつけて、再利用していた痕跡だ。陶片そのものは幕末から明治の始め頃のものらしい。そして、その当時に用いられていた陶磁器の修理法が「焼継(やきつぎ)」だ。これは陶片狂さんに教えていただいたのだけど、焼継とはガラス質のもの(ガラス質を含んだ粘土?)を使い、加熱して溶けたガラス質を接着剤にして割れた陶片をくっつける技法。江戸の寛政年間(1800年代後期)に技法が確立し、主に明治頃まで、また一部では昭和の初めまで用いられていたらしい。 …それにしても、この陶片。もともとの器の持ち主は、かなり物持ちのいい人だったんだろう。あるいは、貴重な、大切な器だったのかもしれないけど…。だって、どう見たってこの割れ方なら、器は粉々だったよね(笑)

焼継、ここにもすごいのがあります。
コメント
そんな昔から接着の技法があったこと自体すごいですが、大事なもの貴重なものだったかそうでなかったかに関わらず、確かにどう見ても粉々の状態だったようなのに、ここまで綺麗に焼継して再利用していたことは、すばらしいですね。
ここまでして使えば、使ううちにさらに愛着が湧いて、そりゃ粉々になってもなってもまだ生かせてやりたいって思ってしまうかも知れませんね。
この器もきっとここまで大事に使われれば本望でしょうね。
何でもすぐ手に入る時代故に、
この焼継は、本当の物の尊さ、
使い込む愛着心みたいなものを教えてくれてるような
気がします。


  • トバザクラ
  • 2008.04.23 Wednesday 14:23
トバザクラさん。

この皿は、絵がしっかり描き込まれているし、いいものだったのかもしれません。
ほんとうに大切に使われていたのでしょう。

割れた茶碗やお皿を直して使うなんて今ではあまり考えられませんけど
これなんか、とってもエコな生活なんじゃないでしょうか(笑)

高価な茶道具の碗なども、欠けたら直して使って
それがまた「味がある」と大切にされていたりします。
器に対する考え方が、今とは違っていたんでしょうね。
  • 尚 nao.
  • 2008.04.23 Wednesday 18:28
焼継ぎの陶片って拾うと嬉しいですよね。普通の陶片以上に人の手がかけられているんだなぁって、感激します。上手く合わさっているものもあれば、あまりそうでもないのもあって(笑)。私も陶器のお人形など落としたり壊したりした時、出来る限り直しますよ。ぴったり合わせてくっつけて。細かい欠片の見つからないところは同じような色を作って塗ったりして(笑)。直したものへの愛着がよくわかります。
  • mimi_daikon
  • 2008.04.24 Thursday 10:36
mimi_daikonさん。

焼継ぎの陶片を拾うことって、けっこう少ないですから
そういう意味でも嬉しいですよね。

昔は今のような便利な接着剤はなかったわけですし
そのまま器として使い続けるには、人体に害のない接着が必要です。
高級な器で使われる金直しなんかも
割れた器を直して使いつつ、また違う味わいを求めていたり。
いろいろな創意工夫がなされているのでしょうね。

手作りが得意なmimiさんなら、修復もお手の物でしょう(笑)
  • 尚 nao.
  • 2008.04.24 Thursday 11:07
江戸時代の焼き物、伊万里焼に代表される磁器は庶民にとってとても高価なものなんですね。
名古屋でも焼継のなます皿が発掘されてます。
今おこなわれる直しは漆を使います。体にも環境にもやさしいです。
  • りちょうけん
  • 2008.04.24 Thursday 17:43
りちょうけんさん。

やはり、そうなんですね〜。
まぁ、自分だって高価なものは大事に大事に使いますからね(笑)

漆も、日本の伝統的な素材の1つですね。
古いものを改めて見直すことも、今の時代に大切なようです。
いろいろといいもの、いいヒントがあるかもしれません。
  • 尚 nao.
  • 2008.04.24 Thursday 21:01
初めて焼継ぎ陶片を見た時は、カルチャーショックに近いものを感じました。こんなにまでしてモノを使い続ける。捨てない社会がかつて存在したのですもんね。今でも見つけると最も嬉しい陶片の一つです。ちなみに、当時、新品の2割〜5割くらいの値段だったと、どこかで読んだことがあります。
  • 陶片狂
  • 2008.04.25 Friday 00:18
陶片狂さん。

いや、これには僕もビックリしました。
これを拾ったのは、陶片狂さんのところで焼継ぎの記事を見た後だったと思いますが
実際に手にしてみて、やっぱり何かすごいことだなと。

それにしても、新品の2〜5割の値段ってことは
ちゃんと中古市場があったってことですよね?
まぁ、今でもオークションで売られているのを見ますけど(爆)
  • 尚 nao.
  • 2008.04.25 Friday 00:40
尚さん、
 リンクさせていただきました。
 それにしても、昔の人は、大事に使ったものですよね。わたしもあのフランケンには驚き、即購入しました。
 売るほうは、あんな物を喜んで買うわたしを見て、笑っていたことでしょうね。
  • Shige
  • 2008.04.25 Friday 22:40
Shigeさん。

ありがとうございます。

あの器はホント凄いですね!
この陶片も、あれくらい使い込んでもらっていたのでしょうか。
でも、陶片として海岸から出てきたのだから、途中脱落かな(笑)
あの器を売った人がどんなタイプの骨董屋さん?かわかりませんが
案外、陶磁器好きならきっといい意味で喜んでいると思います☆
  • 尚 nao.
  • 2008.04.25 Friday 23:14
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