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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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いまさら鎌倉青磁2(3月分)
    

鎌倉青磁を拾うの2回目。3月に拾い集めた分を一挙公開しておこう。とりあえずハズレっぽいのとか、微妙過ぎるものは除けておいて、当たりっぽいのを(笑)まず1枚目は蓮弁系。はっきりと蓮弁とわかるものは少ないけれど、色の濃淡などでだいたいそれだろうというのは、わかってきた(右上のオリーブ色っぽいのだけ篦線文様だけどね)。だいたい、どれも南宋から元代くらいの龍泉窯系のものだと思う。て、まあ勝手にそう思っているだけで、根拠がある訳じゃないんだけどね。識別は青磁釉の色合いと、断面の様子。断面は土の部分が灰色(濡れていると少し暗めの灰色に見える)で、細かい気泡がある(肉眼ではザラザラした感じに見える)のが特徴かな。


        

2枚目は篦線文様のもの。色が淡くてそれっぽくは見えないけど、これも青磁らしい。裏側には釉薬がないので壺のようなものの欠片だろう。2102年に神奈川県立歴史博物館などで開催された「武家の古都・鎌倉展」の図録には、これらの欠片と文様がそっくりな酒会壺(鎌倉の御成小学校の場所にあった武家屋敷跡から出土)が載っている。それらは元代のものらしいが、拾った青磁片も同じ頃のものだろうか。


         

3枚目は大きめだけどちょっと微妙なもの3つ。左のは断面も前述した特徴とは違って、クリーム色かわずかに黄褐色みがある。あるいは近世日本のものかもしれないけど、よくわからない。右奥のは青磁釉の色は中国青磁風だけど、断面の土の色は暗い灰色だ。高台の一部が残っているので、かなり分厚い(底の厚みは1センチはある)。


         

最後のも微妙なもので、後ろの2点は青磁というより青白磁かなと思っている。青磁の色もいろいろなので左後ろは青磁かもしれないけど、断面がクリーム色っぽい感じで、3枚目の写真左のものと共通した特徴がある。そして問題は手前の1つ。青磁なのはたぶん間違いない。でも、中国青磁だと思っているものとは青磁釉の色合いが少し違い、象嵌っぽい文様もある。断面の土の色も比べると微妙に暗い灰色だ。これも鎌倉出土の似たものが前述「武家の古都・鎌倉展」図録に出ていて、それは13世紀の高麗青磁となっている。もしかしたら、これもそうだったりするかな?


コメント
from: sato   2015/04/20 6:23 PM
すごい!3月だけで随分集まりましたね!
蓮弁系だけでも沢山拾えるのですね〜。
先日見た番組によると、中国の一部では今南宋ブームが起きているそうで、
当時の青磁片などを愛でる人達の姿が興味深かったです。
今日、大分で拾った青磁片の断面を確かめてみたら、細かい気泡のようなものがありました♪
唯溜め込んでいるだけの他の青磁片も、尚さんの分類を参考に仕分けしてみると面白そうです^^。
図録も見てみたいですね。
from: 尚 nao.   2015/04/20 11:31 PM
satoさん。

早春など、まだ他に拾えるものもないですし
週1、2時間じっくり…と言う感じで歩いていますが、けっこう見つかります。
まあダメな時は1個拾えるかどうか、と言う時もありますけどね。
展示図録は、出土品のほか先人が拾い集めた青磁片の写真もあるので
けっこう参考になっていますよ。
他の美術館などの龍泉窯関連の展示図録はどれも売り切れ状態なので
完品はネットで画像検索したものを眺めて、参考にしています(笑)
from: 陶片狂   2015/04/21 8:43 AM
私も「武家の古都・鎌倉」持ってます。すごい本で、とても役立っています。真中の写真のタイプ、本によっては青白磁壷となっていたり、白磁壷となっていたり、いろいろです。「武家の古都・鎌倉」では青磁となってますね。(^^ゞ そう言われれば、どれにも見えますけれど。このあたり、私はよくわかりません。

3つ目の写真、あの海岸からは高麗青磁出るようです。断面が中国青磁と明らかに違うようなら、そうかも。高麗青磁のかなり大きな破片を見せてもらったことがありますけど、断面はどちらかというと日本のものに近い気がしました。
from: えび新聞   2015/04/21 6:24 PM
はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいています。とても綺麗な破片ですね。私も鎌倉や大磯などの浜辺には行くのですが、なかなかこういう素敵な拾い物はしたことがありません。
天気がよくなってきたので、浜辺を散歩しながら探してみようと思います。
from: 尚 nao.   2015/04/21 9:58 PM
陶片狂さん。

そうなんですね〜。
あの白っぽい篦線文様のものは、確かに青磁というには…という感じがしますが
専門家?の間でも意見が分かれているのでしょうか。蛍光分析装置とか使えばわかるのでしょうけど…。
青磁というのは、釉薬の化学変化で他と区別されているようなので、
実際の色は多様ですし、わかりづらいですよね。

高麗青磁っぽいのは、断面の差は「明らか」ではなく「微妙」です(笑)
ただ象嵌文様は龍泉窯系には普通は出てこないようなので、勝手にそう思っただけです。
陶片狂さんのように実物、資料共にそれほど見ているわけではないので…。
まあ、想像して楽しいという範囲ですね。
今月分もだいぶ貯まってきましたので、まだこのシリーズは続きますから
いろいろとご教授よろしくお願いいたします!
from: 尚 nao.   2015/04/21 10:05 PM
えび新聞さん。

コメントありがとうございます。
これらの陶磁器片は、700〜800年も昔の中国で焼かれたものなんですよ〜。
ただ、実際には1〜2センチ角程度の小さな欠片である上に、
これが広い海岸に1〜数個あるだけなので、相当時間をかけて探す必要があります。
すごいお宝にはなかなか出会えませんが、いろいろ探してみてくださいね。
またブログにも遊びに来てください。
from: りちょうけん   2015/04/22 8:37 PM
龍泉窯はよくわかりませんが、歴史的に見て間違いないでしょう。
象嵌のある陶片、違うかな?高麗青磁象嵌であれば細く彫ったところに黒土・白土を入れ込んでいます。
from: 尚 nao.   2015/04/23 12:37 AM
りちょうけんさん。

いつも、ありがとうございます!
龍泉窯、僕も全然わからないんですけどね。写真と似ているというだけで(笑)
ただ現代の青磁風や江戸青磁の欠片は実物を見ていますし、まあ当たりかな〜?と。
最後のはちょっと違いますか。
高麗系とかそちらはりちょうけんさん、お詳しいですからコメント期待してました(笑)
断面の感じからするとそこそこ古そうなので、また違う窯業地のものかもしれませんね。
ちょっと変わったものが出ると、ワクワクします。
今月分もそのうちに載せますので、またよろしくお願いします。
from: りちょうけん   2015/04/24 11:00 PM
尚さん、すいません。『象嵌』と記述されていたので確認しただけです。象嵌ではなさそうならば『青磁鉄絵』かと思います。
from: 尚 nao.   2015/04/25 12:49 AM
りちょうけんさん。

ありがとうございました。
確かに「象嵌」とは違うような気もしていたのですが、
模様の部分の断面がわかりづらいのと、何しろ見識がないのもので…。
なるほど「青磁鉄絵」というのがあるのですね〜。
勉強になります!
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