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2015.03.09 Monday

いまさら鎌倉青磁を拾う1の2

       

そもそも鎌倉の青磁片とは、どういうものだろうか。青磁はもともと中国で生まれたものだ。日本へは平安時代末の日宋貿易によってもたらされ、それまで使われた白磁に変わって珍重されるようになったという。鎌倉へは12世紀後半、つまり鎌倉時代が始まる頃に伝わったようで、1232年に港湾施設である和賀江島が作られると、直接貿易船が鎌倉へ来航して多くの青磁の器をもたらしたと考えられている。その当時、青磁が多く作られていたのは、南宋の龍泉窯を中心とした窯業地。つまり鎌倉の青磁片は、龍泉窯青磁が主だと言える。その龍泉窯青磁を調べてみると、青みの強い青緑色の器が多い(とは言っても、その色合いは多種多様)、初期のものは篦線(ヘラで描いた線)文様が多く、次第に蓮弁(ハスの花びら)模様が多用されるようになる、という特徴があるようだ。
 しかしまあ、そう特徴がはっきりした欠片はそうは出ません。鎌倉の青磁片は戦前より陶磁器や考古学の専門家、研究者から注目されてきており、陶磁器や骨董の趣味人も加わってほとんど拾いつくされたとも言われている。さらに近年はそこにビーチコーマーが新たに加わったのだから、資源はとっくに枯渇してる可能性も高い。それでも今回は、前回記事の最初の写真中から選び出した、ちょっと怪しいんじゃない?という期待値大のもの。まず1枚目の写真は、怪しいけど小さすぎてよくわからないものだ。でもよく見るとハズレっぽいのも混ざっていたり…(汗)


         

2枚目写真のものは、これが篦線文様かな?というもの。色合い的には写真で見る龍泉窯青磁っぽくはないので、まったくハズレかもしれない(似たような色合いのものがないわけではないけど、少ない)。それに左側のは、青磁じゃなくて灰釉などの陶片ぽいな…。そういうのって、写真に撮ってまじまじと眺めていると、気がついてくるんだよね。


         

3枚目の写真は、龍泉窯の青磁は青みが強いということで、水色っぽい陶片。左の前後2つはけっこういい感じしてるのだ。後ろのは文様があるっぽい。中央前のも古そうでいい雰囲気なんだけど、ちょっと水色過ぎる感じもあるなぁ。見つけた時はドキッとしたんだけどね。その後ろは篦線文様っぽいけど、小さすぎ。右端のは青磁にしては色が淡すぎるかな?


         

そして最後、これは来たかも?という蓮弁もの。特に左端のは色合い、文様とも完璧でしょう!左端のもけっこういい感じだと思う。オリーブ色みが強いけれど、写真検索して見た限り、こういう色合いの龍泉窯系中国青磁もけっこうある。でも、これらの陶片はみな長辺でも25ミリ程度。もう少し大きい陶片が出ればな〜と思うけれど、なかなか難しいところだろうね。ただ今後も地道に歩いて、拾った陶片が溜まったところでまた紹介してみようと思う。



こちらもよろしく……海山日和
コメント
最後の左端のふっくらした蓮弁、いいですね〜♪
3枚目の水色っぽい陶片もとても興味深いです。
似た色合いで、よくわからない欠片がいくつかあったので捜してみようと思いました。
古い青磁ほど小片になってしまうのは残念ですね。
でも少し興味も湧いてきたので、私もとりあえず集めてみます^^。
  • sato
  • 2015.03.10 Tuesday 19:24
satoさん。

最後のはけっこういい感じでしょう?(笑)
でも本当に難しいです。
このところは青磁に集中して探していますけど、蓮弁がわかるようなものはまず見つかりません。
はっきり言ってよくわからないものばっかり。
satoさんが以前アップされていた学芸員さん同定済みの陶片や
陶片狂さんがアップされていた中国青磁片なども参考にしていますが
あそこまで特徴があるものもなかなか見つからないんですよね〜。
satoさんもぜひ集めて、ブログにアップしてください!
  • 尚 nao.
  • 2015.03.11 Wednesday 00:26
おお、第二弾登場ですね。
陶片となると、あまり大きなものよりも、小さくても角が丸まっているものが好きです。(笑)

  • Shige
  • 2015.03.12 Thursday 15:40
Shigeさん。

そうですね。
最近はよほど形と特徴を残していれば別ですけれど
中途半端に大きいものよりは小さい陶片の方に惹かれます。
場所も取らなくて便利ですし(笑)
  • 尚 nao.
  • 2015.03.12 Thursday 23:37
おおっ、出てましたね。1つ目の写真、左二つは古瀬戸系かなあ。不思議なんですけど、中国の青磁は細かくなると限りなく美しい鉱物に似てきて、古瀬戸は陶片になると美しい砂に似てくる気がします。

2つ目の写真、薄い水色の陶片は裏が独特ではないかしら。青白磁?

3つ目素敵な蓮弁ですね。中央上下2つはやや珍しいタイプでは。下の水色のはもし完品で見たらすごいんじゃないかしらね。両側のは鎌倉で一番一般的?な蓮弁陶片な気がします。でもこのタイプ好きです。
  • 陶片狂
  • 2015.03.13 Friday 08:05
陶片狂さん。

そうですね。篦線、このところ雰囲気がわかってきましたけど
これを拾った時にはまだ何となく曖昧でした。
まあ古瀬戸の欠片もよいものなんでしょうけれど、難しいです。

水色のヤツ、これも青白磁でしょうかね。
裏は「独特」という感覚がイマイチわかりませんが、釉はなく筋があります。
中国ものなら景徳鎮とかの可能性もありますかね?(また大きく出てみた 笑)

蓮弁、左の程はっきり出てくれたらわかりやすくていいんですけどね〜。
ホントもう少し大きい欠片で、蓮弁が鮮明なものを見てみたいです。
でもいいですよね蓮弁!
  • 尚 nao.
  • 2015.03.14 Saturday 01:38
最後の画像、上の段右蓮の花びらの青磁片が
大好きです^^
これだけの形が残る物は出ないです,
良いですね〜
  • あかずきん
  • 2015.03.17 Tuesday 21:56
あかずきんさん。

こちらも同様ですよ〜。
拾えるのは本当に小さい欠片ばかりで、文様もはっきりしません。
蓮弁なのかもしれませんが、小さすぎて色のムラにしか見えないくらい(笑)
いつかド〜ンと大きな中国青磁片に出会ってみたいものです。
  • 尚 nao.
  • 2015.03.18 Wednesday 02:01
これだけいろいろな釉薬の色のものがあると詳しくはわかりませんが時代・焼成窯の違いがあると思います。
龍泉窯もあるでしょうし、朝鮮半島産、大陸南部の窯、青白磁もあるかな。場合によってはタイ産も?

裏に釉薬が無いのは壺とかですよ。
  • richouken
  • 2015.04.04 Saturday 18:20
richoukenさん。

ありがとうございます。
やはり時代とか場所とかいろいろあるんですね〜。
鎌倉の場合、ほとんどが南宋系のようですが、高麗青磁も出土するそうです。
(それっぽい文様のある青磁片も拾っています)
いろいろな焼き物実物を見ている訳ではないので、陶片からではまるでわかりません〜。
典型的な文様などが残る陶片ならよいのですけどね。
でも、ちびちび小さな陶片を探し歩くのも楽しいものです(笑)
また陶片が集まったら載せますので、見てやってください。
  • 尚 nao.
  • 2015.04.04 Saturday 23:48
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