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2015.03.03 Tuesday

いまさら鎌倉青磁を拾う1の1

   

本当に今更である。なぜかと言うと、冬の間わが地元のような太平洋側は北風によって南方や沖からの寄りものが少ない。ガラス類も資源枯渇が著しく滅多に出物はない。貝は自分の選り好みが激しくて好みの種類はやはり少ない。つまり拾いたいものがないのだ。そこで鬼門とも言える青磁に手を出したのだけど、なぜ鬼門かって? だって、わからないんだもん。鎌倉の青磁は、鎌倉時代の中国青磁だって言われてるけど、あんなに小さな陶片で本当にそんなことわかるの? 江戸時代とか近代の国産じゃないの? 適当言ってるんじゃないのって端っから疑ってるんだもんね!(笑)
 青磁とは、粘土や釉薬に含まれる酸化第二鉄が高温による焼成で酸化第一鉄に変わることで発色する、透明感のある青緑色をした磁器。つまり拾うにあたっての最初の取っ掛かりポイントは「青緑色」だ。自分は陶磁器に関してはまったくの素人。陶磁器を拾うことで多少の知識は得たけれど、ものを見て時代や産地、詳細な技法を判別する力はない。なので、まず最初はとりあえず疑わしいのを片っ端から拾ってみた。それが最初の写真。一応、拾う時点で取捨選択はしていて、参考まで明らかに違うなと思ったものもいくつかサンプルとして拾っている。専門家に聞いてしまえば一発でわかるのだろうけれど、それもおもしろくない。なので、僕の遊び半分…いやほぼ遊びの青磁探求におつき合いいただければと思う。


        

まずはこちら。これらは近代〜現代物だろう。見分けのポイントは表面にほとんど貫入がないこと、断面の質感がとても緻密で均一、そして白っぽいことだ。模様については次回の記事で触れるけれど、典型的な古い中国青磁のものではないようだ。中には表面と断面の質感がまったく同じものも見られるのだけど、これはそもそも青磁ではないのだろう。


        

そして次が、表面に緑色の発色があるこちら。なんとなく古いっぽい雰囲気の漂う陶片だ。土の色は黄土色から灰褐色っぽく、断面はザラザラとした粗い感じ。でも、調べていくとこれも青磁ではないようだ。青磁以外にも、土や釉薬によっては緑色の発色をするものがあるらしく、これらはおそらく美濃や瀬戸あたりの灰釉か緑釉で緑色が出た器だと思われる。



        

どんどん行こう。こちらは寄せ集めな感じ。だいたい右端の灰色のは明らかに青磁じゃない。これは筋模様があったので、なんとな〜く拾ってきただけ(笑)それから上の2点、淡い水色っぽい色みがあるのだけど、これは白磁、いわゆる青白磁ってやつかな? で真ん中と左の2つが青磁だと思われる。でも、実はこれ裏返すと呉須による染付文様があるんだよね。青磁は青磁だけど、江戸時代に国内で作られたものだと思う。


        

最後、これは右と左2つの陶片で、上下でそれぞれ裏表になっている。左側は、これも青白磁かな。右側は青磁で合っているはず。最初は表面がツルッとしているし雰囲気から現代物だと思ったのだけど、断面を見ると均一ではあるけども少しザラザラした感じもある。現代というより近代、ちょっと古めという感じだろうか。

なんだか取り留めもなく紹介してきたけれど、今回はまあハズレの方。ただ、とにかく自分が何も知らないので、いろいろ調べる材料としては十分に役に立ったかも。次回の記事でもう少しそれっぽいものを出すのでお楽しみに(笑)
コメント
ひと口に青磁と言っても色々ありますね〜!
最後のタイプは見た事がありません。
青磁は難しくて一部を除いて放置状態なので、
こうやって見せて頂くととても助かります♪
貫入の有無なども見分けるポイントなのですね。
次回も楽しみです^^。
  • sato
  • 2015.03.04 Wednesday 20:31
satoさん。

これはあくまで素人のお遊びなんで、あくまで参考程度にしておいてくださいね。
貫入のあるなしは作り方によるんでしょうけれど、現代の大量生産的な青磁はツルッと均一に見えます。
ホント難しいですが、satoさんが以前アップされていた龍泉窯、同安窯の陶片、
あれもとっても参考になっているんですよ〜。
なんでも好き勝手な意見をどんどんコメントしてください。
  • 尚 nao.
  • 2015.03.05 Thursday 01:39
一番最後の陶片がフィールドで出会う青磁片で
最も多い気がします^^
青でも緑でもオリーブ色でもない不思議な色ですよね〜
中国青磁の完品出会いたいです・・・
これ程の量は圧巻ですね〜
  • あかずきん
  • 2015.03.06 Friday 19:25
あかずきんさん。

最後の感じのやつ、けっこうありますよね。
とにかく、ここに載せているように、どれが本当に青磁なのか自分ではよくわかりません。
量がたくさんあっても、どれも1〜2センチくらいの小片ですし
まして中国青磁なんて難易度が高いです。
でも、こうして拾ってみるとおもしろいですね〜。
  • 尚 nao.
  • 2015.03.07 Saturday 01:08
いやぁ〜難しい世界で、オレは足を踏み込みませんよ。(笑)
オレのフィールドではほとんど出てこないので安心ですわ。(笑)(笑)
  • Shige
  • 2015.03.07 Saturday 13:13
Shigeさん。

Shigeさんは、そうは言いながらも、豊富な知識をお持ちですから!
まあこちらもけっしてマジメにやっている訳ではなく、あくまで遊びです。
あ〜でもない、こ〜でもないと言っているのが楽しい…というレベルですから
じっさい、なにも身についていないのですよね(笑)
  • 尚 nao.
  • 2015.03.08 Sunday 01:13
私のテリトリーでもほとんど出てこないものですから、羨ましい。ただし、有難いことに山ほど頂きものを持っています。もちろん詳しくはないですが(^^ゞ まあ、一番上の模様入り青磁は近代モノっぽいですよね。日本のものと一番の違いは断面の質感のように思えるので、迷ったらそれで一応判断しています。でも本当に微妙なタイプもあったりしますよね。2つ目の写真はおっしゃるように瀬戸・美濃系っぽいですね。漂着古瀬戸片は山で拾われたものに比べて磨滅がひどく、表面もざらついて美しくないことも多いようです。たまに山のものと変わらないくらい瑞々しいのがあって宝石みたいって思います。3つ目、私には特に判りにくいです。青白磁、容器片だったりすると内側に独特の質感がありますけれど。4つ目の写真、左側は中国白磁だと思います。内側に筋がありますでしょ。それに高台も白磁に典型的なタイプです。白磁は思わず見とれるような美しい破片と、その何倍もお世辞にもきれいとは言えない気がするものが出てくるみたいです。これはそこそこくらいかなあ。
  • 陶片狂
  • 2015.03.08 Sunday 09:04
青磁に白磁・・美しいですがまず縁がない陶器類です(笑)
地域的に運が良ければ、朝鮮白磁の破片とかって思いますがまず上がらないです。
一応日本六大古窯があるんですが、地味です(涙)
  • ことまる
  • 2015.03.08 Sunday 20:44
陶片狂さん。

ありがとうございます。お待ちしてました(笑)
ホント長い間スルーしてきた青磁、改めてこうして手をつけてみましたけれど、とにかく難しいですね。
断面を一応見ていますが、何が基本とか典型なのかとか知らないので
もう、まったく適当に、直感だけで拾ってます。
それにしても、最後の左のが中国白磁とは、驚きました。
高台の形がちょっと見ない感じだとは思いましたが、自分の知見なんて限られてるし…。
次回記事で、もう少し中国青磁?っぽい?ものを出しますので、
また一言いただければと思います〜。
  • 尚 nao.
  • 2015.03.08 Sunday 23:49
ことまるさん。

そちらの地域も歴史・文化のあるところですから、どこかで出そうな気がします。
越前焼、なかなか素敵だと思いますが、あの感じはもう見分けがつきませんね。
鎌倉は青磁に限らず古そうな小さな陶片がいろいろ出るのですが
如何せん見分けができないのでスルーするしかないのです。
  • 尚 nao.
  • 2015.03.08 Sunday 23:57
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