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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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PILOTの丸瓶
            

2つ前の記事で、戦前の三大万年筆ブランドであったサンエスのインキ瓶を紹介したので、今回は三大ブランドの中のもう1つ、パイロットのインキ瓶を取り上げてみよう。パイロットは、1918(大正7)年に、東京高等商船学校(現・東京海洋大学)の教授であった並木良輔が創業した並木製作所(後、パイロット万年筆株式会社→株式会社パイロット→現・パイロットコーポレーション)のブランド名。「パイロット(水先案内人)」の名前は、並木の出身である東京高等商船学校に因み、時代の先端を切り開く水先案内人の意味もあった。また先に創業していたセーラー万年筆(セーラーは水兵、船員の意)への対抗意識もあったらしい。並木は、仕事で使っていた烏口(製図用ペン)に不満があり、自ら金ペン(金を含んだ素材で作られたペン先…当時のインキは酸性分が強かったため金を混ぜることで腐食を防いだ)の製造に成功。後に万年筆も製造販売し、日本の伝統工芸である蒔絵を施した万年筆が世界的な評価を受けたこともよく知られている。


          

さて、今回のインキ瓶。高さは64ミリ、底の直径は55ミリで、底には「PILOT」「MADE IN JAPAN」「2oz」のエンボス文字が3段で書かれている。パイロットのインキ瓶と言えば台形の瓶というイメージがあって、我が家でも子供の頃から父がその台形瓶を使っていたのをよく覚えている。今回の瓶はオーソドックスな丸底、円筒タイプ、しかもスクリュータイプの蓋だ。調べてみると、並木製作所が万年筆用インキの販売を開始したのは1926(大正15、昭和元)年。戦前の広告などを見ると、当時の瓶は丸底、円筒瓶だが、初期の頃は押し込み型の蓋(コルク式と同じタイプ)である。さらに調べると、ネット上にマル公マークのついたラベルで、丸底、スクリュー蓋タイプのインキ瓶を発見。マル公(○に公の字)マークは1939(昭和14)年から始まった価格統制令の指定商品マーク。今回のビンもおそらくその頃のものだと思われる。ちなみに、今回の丸底瓶。それほど多くはないものの他のコーマーやディガーさんは拾ってるようだ。でも、自分的にはやっとこさ拾えた嬉しい1品のひとつなんだよね。この素晴らしい硝子のユラユラ感、みなさんも楽しんでください!


              


不愉快です!……海山日和

コメント
from: sato   2014/11/01 6:36 PM
ユラユラ硝子のとろっとした質感、最高ですね♪


from: tbs-hrk   2014/11/01 10:02 PM
パイロットの歴史勉強になりました。僕の持ってるパイロットびんと形は同じタイプに見えましたがトロトロアワアワ感がぜんぜん違って羨ましいです^^
from: 尚 nao.    2014/11/01 11:25 PM
satoさん。

今回のビンはかなりユラユラ、トロトロでした(笑)
内側の底もすごく傾いていて、出来があまりよくありません。
でも、こちらとしてはそれがお宝ですね!
from: 尚 nao.    2014/11/01 11:30 PM
tbs-hrkさん。

パイロットはさすがに戦前、戦後を通しての有名企業ですので、調べるのは楽でしたよ。
エンボス文字などの情報があっても、正体がわからないものがほとんどですからね。
これもビン集めの楽しみの1つですね。

tbs-hrkさんの出来のよいビンは、比較的早い時期(昔)のものかもしれませんね。
出来が悪い(トロトロ、アワアワ)のは、工場や職人、原材料などの条件が悪い…
つまり第二次大戦により近い時期のものという推測もできます。
from:   2014/11/03 6:37 PM
これは古そうなパイロットですね。
インク瓶はもう多すぎて拾わないのですが
こんなトロトロしていれば別ですね
マストアイテムですよ!
from: Shige   2014/11/03 7:03 PM
パイロット、台形のものしか知りませんが、やはり大手企業なんですね。なぜかこっちは丸善優勢です。(笑)
from: 尚 nao.    2014/11/03 8:24 PM
薫さん。

インク瓶、たくさん出るんですね?羨ましいです。
僕はインク瓶は好きですし、多すぎるというほどは出ないので、ついつい拾ってしまいますね〜。
同じブランドの同じタイプ、状態も同じくらいだと考えてしまいますが(笑)
こういうトロトロ、アワアワ、ユラユラのは絶対にお持ち帰りですね!
from: 尚 nao.    2014/11/03 8:28 PM
Shigeさん。

パイロットは、やはり万年筆の大成功が大きいのでしょうね。
台形の瓶、たぶん昭和30年代以降くらいのはたくさん出ますが
古いものでは、こちらでも丸善が優勢な感じです。その次が篠崎でしょうか?
でも無名(エンボス無し)のもそれなりの数が出ているので、
隠れたブランドがあるかもしれません。
それほどインクメーカーも多かったようですので。
from: miwa   2014/11/04 11:12 PM
二つ前の記事のインク瓶も、パイロット製インク瓶も本当に素敵で、こんなインク瓶を使って、万年筆使って時代をワープしてみたいものです。
それにしても、ひとつひとつにとても詳しくてさすがです!
from: 尚 nao.    2014/11/05 9:49 AM
miwaさん。

自分は万年筆をほとんど使ったことがなく、
今は文章を書くときもパソコンのキーボード(書く…じゃなくて打つですね)。
それでも万年筆とインク瓶に憧れるような気持ちがありますね〜。
何というか、優雅さがある感じがします。

記事にある会社やブランドの背景は、ネット情報を掻い摘んだだけです。
なるべく話題を豊富に、正確にを心がけているつもりですが
楽しんでいただければ幸いです。
from: nanairo   2014/11/08 9:24 AM
底のゆるい感じがいいですね〜。
同じ瓶を持っていますが、底のエンボスが4段で「2oz」の下に「3」が付いています。
ガラスも少し緑で気泡はありますがトロトロ感はありません。
いつも思うのですが、瓶拾える環境が羨ましいです〜。
from: 尚 nao.   2014/11/08 11:59 PM
nanairoさん。

このタイプのビンはけっこう出来にバラツキがあるようですね。
きっちりとした出来のビンもけっこう多いですし、時代的な背景を感じます。
こちらは数字などのエンボスはないですね。
ガラスは厚みのある部分を見ると、ほんのり緑がかってるかな?くらいの感じです。

ビンを拾える環境…。だんだん少なくなってきてます。
開発その他でなくなりますし、ライバルも多いので…(苦笑)
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