いまさら鎌倉青磁(17/飛んで6月)

通常だと5月いっぱいで打ち止めの鎌倉青磁拾い。今年は4月は沖縄に出かけた関係でほとんど海に行かず、5月も爪の先のような屑片しか見つからなかったので飛ばし、いきなり6月編。6月はもう青いもの狙いの海岸歩きなんだけど、拾えちゃった(笑)まずは月半ばに拾ったもの。オリーブ系の青磁で、縁取り二重線と篦文様がくっきり。薄手で、かなり良い品だと思う。こういう文様の付け方は同安窯系かな。

そして2つめは月末30日に拾ったもの。一目見たときに「これこそ砧青磁!」と思ったくらいに青かった(正確には水色ね)。よく見ると、うっすらと連弁のような文様が見える。これは龍泉窯系だよね。大きさも、これくらいのものが拾えると満足感があるんだよね〜。

2つの集合、白バック写真。水色っぽい青磁の方は、全体に貫入がある。でも表面はツルツルだし上質。鎌倉で拾える青磁の中でも、元のものはどちらも高級品だと思う。海中、砂中での埋没、保存状態にもよると思うけど、上質のものは欠片になっても良さが伝わってくるんだよね〜。

最後はおまけ。江戸時代のくらわんか碗。たぶん瀬戸地域周辺で大量生産されたもので、鎌倉の海岸で出るものは文様もほぼ同じものばかり。でも、ここ数年はこんなサイズのものを見ることがめっきり少なくなった。これは拾わなかったものだけど、記念と記録のためにパチリ。さて海水浴シーズンに入ってしまったので、今季の青磁はこれでお終い。またの再開をお楽しみに!