2019.09.16 Monday
置き土産
各地に大きな被害を出した台風15号。自分の住んでいるエリアも丸2日以上停電した。パソコンが使えず仕事にならないので、三浦半島の様子を見がてら、個人的な調べもののために浦賀方面へ出かけてみた。その後、ここまで来たのだからと観音崎にまで足を伸ばす。そこで見つけたのが、これ。まあ、写真はヤラセですけどね(実際は、大量の打ち上げ物に混じっていた)。
本当に久しぶりの、そして今までで最大のオオブンブク! 長径はほぼ10センチ(正確には98ミリ)。何しろ神奈川ではブンブクの打ち上げに出会うことが稀。オオブンブクは、近年で拾ったのは小さいサイズだけで、大きめのものは欠片しか見ていない。残念ながら腹面に大きな穴が開いていて、そこからヒビも走っているけれど、側面から上面がしっかり残っているので上出来だ。肛門部分も残っていたので敢えて漂白はせず、黒く残った模様を活かしてみた。
この後、2枚目の背景に見えている観音崎自然博物館に寄ってみたのだけど、こちらも停電で臨時休館。図らずも情報弱者ぶりを発揮してしまったが、今回は三浦半島でも停電地域がモザイク状で、浦賀や鴨居あたりは停電していなかった。復旧対策が混乱するのも仕方ない部分はあったのだろう。ただ、博物館が休館でも、このオオブンブクの置き土産が得られたのなら、十分に御釣りが来るくらいのものだ(笑)
2019.03.31 Sunday
謎ブンブク
今週木曜日、前日に少し風が吹いたようなので、鎌倉の材木座海岸に出かけてみた。期待していた青磁片はパッとしなかったが、東端に少し海藻などの打ち上げがあり、貝殻も少し混じっていた。特にミスガイはプチ祭り。しかし、話題はそれではない。写真を見てもらえればわかる通り、極小のブンブクが見つかったのだ。大きさは長径8ミリ。鎌倉〜三浦半島の海岸でブンブク類の打ち上げは非常に稀なこと。しかも、今まで見てきて、このサイズのものを見つけたのは初めてなのだ。自分の場合、堪え性がないため、微小貝拾いになかなか集中できないのだけど、それでもこれより小さいコメツブウニやマメウニ類には気がつく。鎌倉のほかのビーチコーマーさんの話題の中にも、このサイズのブンブクの話は出てきていないと思う。
ところが、家に帰って調べてみても、花紋や凹み部分など、この形状の特徴に一致するブンブクがいないのだ。鎌倉の海岸で見つかるブンブクは、ヒラタブンブク、オオブンブク、オカメブンブク、セイタカブンブク、ブンブクチャガマ(非常に稀。個人的には未確認)の5種類で、そのどれとも一致しない。それ以外の種類が出る可能性は低いし、唯一可能性があるとしたら、オカメブンブクの極小というところか。花紋の特徴が一致しないけど、成長段階で家紋部分が広がるなどの変化をする可能性はあるかも。しかし、手持ち資料がないので確認のしようがない。日本海側や西日本ではオカメブンブクなどの大量打ち上げがあり、小さい個体も見られることがあるようなので、もし何かご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。
2017.12.20 Wednesday
うにっこの結果は…
11月の沖縄旅行の拾いもの、最後はウニ。今回も何より拾いたかったのはウニなんだけれど、4月に比べると量的にはかなりマイナス。その大きな原因がナガウニ類の激減。まあ、ナガウニばっかりたくさんあっても、クラフトとか作れない自分には手に余るんだけどね(笑) 一番大きなものは長径が約55ミリと、南国ならではのサイズ。
今回もクロウニはしっかりゲット。地元ではほぼ見られない種類で昔は縁遠いウニだったけど、今年の2回の沖縄行きで数も揃ってきた。4月の時に立ち寄った浜が今回も当たりで、この4つとも同じ浜で拾ったもの。次回があれば必ず立ち寄りたい浜だ。打ち上げ後、まだ日にちが経っていないものが拾えたので、殻頂の生殖板なども残して漂白することができた。
タマゴウニは残念。今回はタマゴウニ20個は拾ってやる!と意気込んでいたんだけど、なんと拾えたのはわずかにこれだけ…。こういうのはタイミングもある訳だけど、そうそう行ける場所じゃないだけに難しいね。
今回、クロウニを拾った浜で、カシパン類の残骸も見つけた。まあ本当に残骸で、ほぼドーナツ状態。いくつかサンプルで拾ってきたけれど、残骸のまま海中に長く浸っていた感じのものだ。種類はおそらくミナミヨツアナカシパン。このウニはずいぶん昔に小さいのを数個、拾ったことがあるだけで、相当久しぶりの出会い。南方のカシパン類もいろいろ拾いたいのだけど、ポイントや時期など、まだまだ検討が必要だな〜。
最後はマメウニ類。今回も人工ビーチでの拾いものだ。今回はこちらも数があまり拾えず、物足りなさが残る結果と成った。しかも前回拾えた球形っぽいタイプが出なかった。あれは4月の時も3個しか拾えなかったものなので、今回で少し数を増やしておきたかったのだけど…。こうして心残りがあると、また行かなくちゃな〜ということになるんだよね(笑)
2017.07.01 Saturday
所変われば海胆変わる
先月の半ば前に銚子を訪れた。馴染みの少ない海岸を歩くのは新鮮な気持ちになれて、とても楽しいものだ。しかも、これまでは南方系の種子狙いで秋に訪れていたので、潮の引く初夏に訪れるのは今回が初めてだった。ただ、前夜に車中に侵入したヤブ蚊のせいであまり眠れなかったため、かなりボーッとした感じでの浜歩きになった(苦笑)
海岸を歩いてみると、多めの海藻と一緒にけっこうな量のウニが打ち上がっている。しかも、その多くがキタムラサキウニだ。ところ変われば品変わるというけれど、これほどとは。打ち上がってから時間が経過していて、カラスに突かれて破損したものがほとんどだったが、大小取りまとめて拾ってみた。意外と脆くて、漂白中に割れてしまったものあったが、これくらい残ったよ。元の状態が状態なので、生殖板まで残した標本は無理だったけど、なんかけっこう満足した(笑)
キタムラサキウニは北方系のウニで、太平洋側ではだいたい相模湾が南限。とは言え、地元では過去に2度くらいしか出会っていない、レアものだ。その内の1個が左側、漁労屑由来のもの。右側は北海道の知人に送ってもらった「生」ものを標本にした。キタムラサキウニは裸殻になると大抵オリーブ色になるのだけど、こういう青紫色になるのもあるんだね。それでも、こちらで普通に見るムラサキウニよりも明るく、灰色みのない青紫色だ。
キタムラサキウニ以外では、バフンウニも拾ってきた。実はこのサイズの裸殻って、こちらの打ち上げではなかなかお目にかかれないのだ。生体なら、磯の観察で見かけるんだけど……それでも少ないけどね。それに、左側のような少し黄色みというか、淡い桃色みの出た裸殻はけっこう珍しい。こういうのの色の差というのは、何が原因なんだろうね。
過去のキタムラサキウニの記事はこちら。
過去のバフンウニの記事はこちら。ついでにエゾバフンウニの記事はこちら。
2017.05.20 Saturday
沖縄の拾いもの…ちびっこウニ
4月の沖縄旅行でのビーチコーミングで、一番の目的と言えば、とあるウニ類を拾うことだった。そう、それがこの南方系のマメウニ類! 沖縄本島のとあるビーチで、いくつかの種類が拾えるという情報は、8〜9年前には掴んでいた。それを実際に拾う機会が、ついに訪れたという訳だ。1人、ビーチの波打ち際にしゃがみ込み、じっくりがっつり探した結果、今回は5種類のマメウニ類を拾うことができた。ただし、日本産のマメウニ類については資料も少なく、また分類も再編中のようで、拾ったものの同定はできていないのが残念で、それは今後の課題だ。上の写真には、今回拾ったマメウニ類と、同じビーチで拾った正形ウニ類の極小個体と、タマゴウニの極小個体(右端)も写っている。タマゴウニは前回記事で紹介しているので、それ以外のものを個々に見ていこう。
まず情報を掴んでいたものの1つで、数もそこそこ拾えたもの。裸殻はやや平たい卵形かまんじゅう形で、長径は最大12〜13ミリある大型種。花紋は明瞭、殻を構成する板の質感がわかりやすいことや、周口部が深く凹むのが特徴だ。以前はこれがボタンウニかと思っていたのだけど、ボタンウニの特徴である殻内部の隔壁は見当たらないし、サイズも大きくて、『相模湾産海胆類』にも載っている特徴と異なる部分も多い。この写真のウニは地元では見たことがなく、南房総で小さなものを数個拾っているだけ。ちなみに、地元や南房総では、後述するコメツブウニとその近似種以外の、小型のまんじゅう形マメウニ類を多数拾っているのだけど、これも種類がよくわからない。ではそれがボタンウニなのかというと、その殻内部にも隔壁のようなものはないようだし、そもそもボタンウニってどれなのか、本当にわからないことだらけだね。
情報を掴んでいたものの、もう1つ。こちらも数はそこそこ拾えた。小さいので拾うのは大変だったけどね(笑) サイズは最大でも長径5ミリ程度で、何より花紋が不明瞭で、その穴の数も少ないのが特徴のマメウニだ。従来、ニホンマメウニ(Fibularia japonica)とされるものよりも、さらに花紋が大雑把なのだ。裸殻の形は卵形で、膨らみも強い。
これは3個だけしか拾えなかったもの。大きさは5ミリほどで、裸殻の膨らみが強くて、形が丸いのが最大の特徴だ。花紋はやや不明瞭だけど、花紋の形そのものは整っている。これが、従来マルマメウニ(Fibularia ovulum)とされるものではないかと思う。コロコロしていて可愛らしいし、もっと拾いたかった。
これはお馴染み、コメツブウニ(Fibulariella acuta)と思われるもの。ただし、サイズは長径7〜8ミリで、南房総で拾えるような1センチ近い大型のものは見つからなかった。とは言え、その大型タイプが本当にコメツブウニなのかもわからないのだけどね。資料がなくてマメウニ類の記事をまとめられず、ブログにも載せられずにいるうちに、今回の記事をアップすることになってしまったので、何とも中途半端な内容なのはご容赦を…。
マメウニ類最後は、コメツブウニに似ているけれど、それより幅の広いだ円形になるもの。これも今回拾えたのは5ミリ程度だが、南房総ではそれより大きいサイズを拾っていて、また小さいものは地元でも拾っている。外見的にはコメツブウニと中間的な形のものもあるので区別しにくいのだけど、分類的にはコメツブウニと分けられて新種?になるらしい。
最後の最後はおまけ。正形ウニの極小個体。極小といっても、右のは径8ミリある。おそらく、これはラッパウニではないかと思う。左のは状態があまりよくないので、種類ははっきりしない。ただ、右のと似た部分もあるので同じ種類なのかも。
今回は初めて拾う種類もあって、嬉し楽しのマメウニ拾いになった。でも、波立って打ち上げが増えるであろう台風時期や冬場は、もっと数が拾えるだろうし、あるいはまだ見ぬ種類が見つかるかもしれない。南方系のウニ類については、拾っていない種類もまだまだ多いので、また何とかやりくりして(主に資金 泣)沖縄に行きたいな〜。あ、奄美でもいいけどね(笑)
2017.05.10 Wednesday
沖縄の拾いもの…ウニウニ
沖縄でのビーチコーミングで、漂着種子と同じくらいに拾いたい目標がウニ殻だ。沖縄では、当然のことながら地元・神奈川周辺には生息していない種類や、今までに拾ったことがない種類がいる。今回はどうだったかというと、まずはこれ、クロウニ。このウニは、以前、徳島を訪れたときに、渚の探偵:助手さんにいただいたことはあるものの、自分でまともなものを拾ったことがなかった種類だ(ごく小さな個体を1個だけ拾っている)。複数の海岸で合計4個、しかもそのうち2個はまだトゲが残った状態で、周肛部を残した標本にすることができた。1個はサイズもまあまあで、これはなかなかに嬉しかった。
お次はナガウニ類。沖縄ではごく浅いタイドプールにも生息する種類だけに、大小合わせてそこそこの数を拾うことができた。今回はほぼ裸殻になった状態のものだけで、周肛部の残ったものがないので、詳細な種類は不明だ。ナガウニ類は千葉でも拾っているし、以前、徳島に行った時に大量に拾っている。しかし、沖縄はさすがに本場で、サイズが大きいものが拾えるんだね。今回一番大きいもの(写真下)は長径が59ミリもあった。これは色もピンクが入って綺麗なのだ。
3種類目はタマゴウニ。こちらは以前、沖縄に行ったときに拾っているものの、数が少ないので、またぜひ拾いたかったものだ。今回は合計12個。上の写真のは長径で1.5センチを超えるもので、一番大きなものが長径26ミリ。隆起サンゴ礁海岸での打ち上げやタイドプールの中から拾ったものだ。下の写真は砂浜海岸でマメウニ類を拾った中に混ざっていたもので、一番大きなもので12ミリ、一番小さなもので5ミリだ。タマゴウニは通常、潰れた俵型をしているのが多いけれど、けっこう形の個体差があるのが楽しいね。さて、次の記事ではマメウニ類を取り上げるよ。
2017.03.29 Wednesday
紅小手毬
強く、熱く、思い焦がれても、なかなか拾えない、出会えないものというのが、いくつかある。2月半ばの大荒れの後に出会ったこれも、そんなもののひとつ。コデマリウニの紅色バージョン。なんと前に出会ってから9年ぶりの再会だったのだ。地元では、そもそもコデマリウニ自体がそれほど多くない上に、出会うのはほぼ黒か焦げ茶系バージョン。自分はブンブク類が地元ではレアだとよく口にしているけれど、コデマリウニ紅色バージョンは、ブンブク類以上にレアとも言える存在なのだ。ホント、これを見つけた時は、ワナワナと体が震えるほどだった。 ところが……だ。高ぶる気持ちを抑えてこの写真を撮った後、拾い上げると、反口側(上側)がパックリ穴空きだった!! 悔しい! あまりにもショックが大きすぎる…。このままでは帰れるものか! 1個出たならもう1個揚がっていたっていいじゃないか〜!
と言うことで、大量の打ち上げ物を再び隅から隅まで、じっくりと探して、見つけたのがこれ。色味は、最初のものに比べると、紅色の鮮やかさが少し落ちるけど、それでも立派、立派。ちゃんと肛門部も残っているのが嬉しいね。落ち込んでいた気分が、また一気に上昇したよ(笑) このコデマリウニ紅色バージョン、日本海側ではけっこう普通に見られるようだ。もちろん地元で9年ぶりというのは自分個人の場合であって、他のビーチコーマーさんが拾っていることもあるだろう。でも、自分は割りと通っている方だと思うので、やっぱり少ないことは事実のはず。このコデマリウニの紅色は、いったい何に由来するのだろう。少々年数が経つと色が褪せるので(下の写真で奥に写っているのが9年前の紅コデマリ)、エサ由来の色素、カニとかと同じカロテノイド系色素なのかも。それにしても、次はいつ出会えるのだろう? 日本海側に行って、思い切り拾いたい衝動にも駆られるぞ(笑)
2016.02.17 Wednesday
ハスノハカシパンの模様
月曜日に拾ってきたハスノハカシパン。特に珍しいものではないし、滅多に出会わない大型個体の完品でなければ拾わないのだけど、これはやけに殻表面の構造がくっきり浮き出ていたので持ち帰った。そして一晩、水に浸けて放置していたら、紫色が浮き出てきて、なかなか綺麗でおもしろい状態になった。これを見ると、やっぱりウニって同じなんだな〜って思うよね。多分、この紫色の色素は紫外線とかで分解してしまうだろうから、記念に写真に残しておこう。それにしても、タコノマクラでも殻表面の構造が浮き出る個体があるし、そのあたりの個体差って何が関係しているんだろうね。
2015.12.12 Saturday
タコマクちびちびっ!
少し前、久しぶりにタコノマクラを拾った。タコノマクラを拾うなんて何年ぶりだろう? ウニ殻サンプルとして必要な分はもうとうの昔に揃えてあるし、最近ではフリーク個体なら拾う…というスタンスだったので、海岸で見かけてもスルー。それがなぜ拾ったかって? 写真を見て気がついた人もいるはず(いや、その前にタイトルでバレバレだ 笑)。
そう、2枚目の写真の通り、これがまた久しぶりのチビ個体だったのだ。今回拾ったのは1枚目の写真では下、2枚目の写真では右にある個体で、殻長は37ミリ。ちなみに、もう1つの個体はこの記事のもので、トゲを残した状態で保存していたものの、さすがに8年も経つ間にトゲもポロポロ落ちて来ていたので、今回併せて漂白した。今回のものは殻の幅は前のものとほぼ同じだけど、長さが若干大きかった。でも、タコノマクラの小さい個体はけっこうレアだし、最近はウニでヒットに恵まれていなかったので、なかなか嬉しい拾いものだったよ。
お知らせという名の宣伝と言い訳……海山日和
2015.03.25 Wednesday
やわらかうに
いきなりちょっとエグ目の写真で引いた人もいるかもしれない。なにもこれは、とあるヒマラヤの僧院に秘蔵されているというイエティ(雪男)の頭皮ではない。まあ、ちょっと薄くなっているのにポマードべたべたにしたおっさんの頭…に見えなくもないけども(笑)実はこれ、数年前に漁労屑の中から回収してきたウニなのだ。写真は1枚目が上面(肛門側)で2枚目が下面(口側)である。上面を覆う黒紫色の細かいトゲから見てフクロウニ科のイイジマフクロウニだろう。このウニはやや深い海にすむ種類で、春になると浅場に現れるため刺し網に掛かることがある。写真の潰れた姿と名前からもわかる通り、フクロウニ科のウニは殻がまるで袋のように柔らかいのが特徴だ。深海性の種類が多いので、水圧に対する適応で進化したのだろう。ちなみに、そのトゲには猛毒があり、刺されると腫れ上がって激しく傷む。過去には死亡例もあるほどだから、まさに海底の生ける地雷といえる。さて、そんなイイジマフクロウニだけど…。
ほら!漂白してみたら、こんなに綺麗になっちゃった。既に拾った時点で数日が経過していて、殻も破れて中身もほとんど抜けていたのも幸いした(臭かったけどね!)。漂白のせいか、殻の柔らかさはなくなって、カラカラの状態。見ての通り側面が大きく破れているから、こんなに上手く仕上がるとは思わなかった(3枚目の写真はちょっと色が強すぎだけど)。
漂白前の写真を見てもわかるけれど、トゲは上面のものが細く密集していて、側面から下面のものは太くてまばら。その違いが殻になった状態でも見て取れるね。袋状とは言っても、殻の基本構造…五放射相称性であり、肛門部を頂点にして側面には歩帯と間歩帯が交互に並ぶのは、他の堅い殻を持つウニと変わらない。僕はウニの殻をいろいろ集めているけれど、このフクロウニの仲間の入手は1つの課題だったんだよね〜。残念ながらこの個体の口器(アリストテレスのランタン)は潰されてバラバラだった。だから次こそは破れていない新鮮なイイジマフクロウニを手に入れたい!…と堅く心に誓ったのだけど、さすがに深海性だし簡単な話じゃない。で、その後のあれこれ苦労するのだけど、その続きはまた次の機会に(笑)
人生相談ではありません……海山日和
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