2019.11.25 Monday

ヒマラヤから来て…ません

 

緑二重線とかパピとか金魚とか拾ったのと同じ日の拾いもの、これで打ち止め。この日はちょっと由比ヶ浜側まで足を伸ばして、これはそこで拾った。ものの正体は、ヒマラヤスギの松ぼっくりだ。。ヒマラヤスギは、日本では主に公園樹などとして植栽されている。おそらくは台風の強風で枝ごと吹き飛ばされ、近隣の川から流されてきたものだろう。現場写真は撮り忘れてしまったけれど、拾った時はまだ緑味があって固く閉じていて、成熟しきっていない感じだった。松ヤニも滲み出ていた。持ち帰って、とりあえず塩抜き洗いをして、そのうち写真を撮ろうと放置していた。そしたら、気がついたらバラけてしまっていた…。


  

松ぼっくりは、軸に鱗片葉が複数つき、全体として楕円形になった果実(球果、毬果)で、種子は、鱗片葉の種鱗と呼ばれるものに収まっている。アカマツやクロマツ、カラマツでは、種鱗は軸と一体化していて、種子だけが風に飛ばされる。一方、モミやヒマラヤスギ、トウヒでは、種鱗も軸から離れて種子と一緒に風に飛ばされる。つまりは、松ぼっくりが解体してしまうのだ。2枚目の写真、右側上下にあるのが種子、中にあるのが種鱗。左側は種子が種鱗に収まった状態だよ。


  

最後は、以前お仕事用に購入したヒマラヤスギの松ぼっくり。長さは10センチ前後あるので、アカマツやクロマツに比べると存在感も抜群。インテリアにも向いている。売っているヒマラヤスギの松ぼっくりが解体していないのは、おそらく何かしら加工しているんだと思う。



2019.05.29 Wednesday

下がり花

 

今週の月曜日の夜から火曜日にかけて強い南風が吹いた。風が吹いたら海岸へ。生憎雨が降り出したけれど、濡れるのも気にせずに歩く。ウィンドサーファーを除けば海岸に人などいない。ホント酔狂だよなと、つくづく思う(笑) 海岸には流れ藻を中心とした寄りものが大量。この季節なのであまり大きな成果は期待できないけれど、丁寧に見ていけば小さなアサガオガイひとつ。今年2019年の、そして令和最初の青い貝ゲット!


     
     

青い貝にしても種子類にしても、やはり種類、数ともに増えるのは夏以降、秋が本番という感じだ。それでも稀にモダマが来たりするから気は抜けない。しかし、寄りものの雰囲気がイマイチ南方系の混じる雰囲気ではないんだよね。見つかったものと言えばココヤシの内果とモモタマナ1個ずつ。そして…


 

これはちょっと珍しいサガリバナの果実。サガリバナはゴバンノアシと同じ仲間で、その果実は浮遊に適した厚い繊維質層が発達している。ただ、ゴバンノアシに比べると、関東南部への漂着数ははるかに少ない。もちろん上述のモモタマナには遠く及ばない。その理由は、ゴバンノアシのように丈夫な外果皮がないこと(ゴバンノアシは外果皮が残ったまま漂着することもある)、モモタマナのようなコルク質が発達していないことではないだろうか。漂着種子果実としては、近〜中距離散布型と言えるのかもしれない。今回のサガリバナには、表面にコケムシやエボシガイの付着が見られ、長期間漂流して来たことを物語っている。



2018.11.28 Wednesday

落ち穂拾いの続き


南房遠征に行くときは、いつも始発の東京湾フェリーに乗って出かける。金谷港着が午前7時、南房到着がだいたい午前8時だ。それからあちこち彷徨い、なんとかタコブネと青い貝を拾った。種子は諦めていたんだけど、夕日に照らされた最後の浜辺で見つけたのがこれ。




って、これなんだ? 爆発してる?? 最初は本当に何だかわからなかった。手に取ってみる。




裏側も変になっていたけど、これアツミモダマだった! 浜辺の少し奥の漂着ラインにあったので、おそらく随分前に打ち上がったものだろう。雨に晒されて、種皮が破れたんだな、きっと。もしかしたら先月初めの台風25号の時に打ち上がったものかもしれない。これはこれで、おもしろいので、もちろん確保。


       

すると、そのすぐ近くでまた発見。斜光線に照らされてやけに茶色っぽく写っているけれど、実際は黒に近い焦げ茶色。中央部が厚く、縁辺部にかけて薄くなるこの形は、ヒメモダマだ。かなり小さいけど、この大きさは今から20年近く前に初めて地元・神奈川で拾ったヒメモダマに似ている。まさか、モダマを2つもゲット。それならもう少し出ないかな〜なんて期待を抱いたけれど、現実はそう甘くはなかった。




ほかに見つかった種子は、このオニグルミっぽくないクルミ。マンシュウグルミとも違うようだし、外国産?あるいはオニグルミでも別のクルミの遺伝子が混じったようなやつだ。クルミはいろいろなタイプを集めたいけど、漂着数が多いから、いちいち全部チェックしてられないんだよね。結局、今回拾った種子はこの3つのみ。今回の遠征では、南方系はほかにココヤシ、ゴバンノアシ、モモタマナ、テリハボク。近場産かどうかはわからないけれど、ムクロジの漂着も多かった。種子はもう少し何か拾いたいな。年内にもう一度、千葉方面に遠征したいけど、そんな時間取れるかな?


2018.09.25 Tuesday

今年最後は嫌〜!

        
 

結局、すっかり放置中のこのブログ、なんとか更新しておこう。今月始めの青物漂着の時に拾ったワニグチモダマ。見えていた面が褐色で、この手の豆っぽくなかったので、最初は何かのキャップかと思った。念のため、立ち止まり確認して良かった。これは日焼けかなにかなのかな。反対面は通常っぽい薄茶色だったよ。小さなカルエボシが3つ付着。コケムシの付着痕もあるので、案外長く漂流していたのかも。それにしても、今年は5月始めにいきなり海豆を拾って幸先が良いかと思ったら、その後は海に行くのもままならない生活。晩秋くらいに千葉、できれば銚子方面へ遠征したいところだけど、どうなるやら。まさか、このワニグチモダマが今年最後の海豆とか、勘弁してほしい!




2017.11.26 Sunday

地物がメイン?…秋の沖縄の拾いもの

            
        

海山日和で既にご報告の通り、今月半ばに沖縄本島へ行ってきた。そろそろ北風も吹き始めているし、特に北部方面は漂着物も良いのではないか…と期待しての旅路だ。とは言え、ビーチコーミングだけが目的ではなかったので、漂着種子狙いの浜歩きは最終日のみ。3カ所のビーチをチェックして、そのうち2カ所で拾うことができた。まず一番最初に見つけたのは、このタシロマメ。ごく標準的というか典型的なタシロマメで、表面の皺も確認できる。


         
         

その後は、続けてイルカンダ。イルカンダは関東まで漂流してくることは稀だと思うので、久しぶりな感じ。今回、浜辺を歩いていても南方系のものがまだ少なかった。ココヤシやゴバンノアシ、ククイなどは見られたけど、ミフクラギ、モモタマナ、テリハボクはおそらく街路樹由来のものがほとんどだろう。なにしろ打ち上げ帯にやたらとカタツムリの殻が目立つのだから、雨で陸から流出したものが多い証拠だ。イルカンダも自生があるので、地元産かもしれない。ただし、下のものはイルカンダにしては妙に厚みがあり、ヘソの太い。降ると中でカタカタ音がするので、ムクナの別種かもしれない。


         

コロコロまん丸のこれは何だろう? 見た目はハスノハギリなのだけど、通常拾えるサイズより二回り近く大きい。外国産のものか、近似種なのか、よくわからない。コケムシかエボシガイが付着した跡がたくさんあり、長く漂流してきた感じだ。


              

最後に見つけたのはアニマル柄のワニグチモダマ。これはもう定番中の定番だ。昔、無地タイプばかり拾ってアニマル柄に憧れたのが噓のように、今では無地タイプの方が珍しい。今回のものは長径2センチ。たぶん今まで拾ったワニグチモダマ中、最少のものだと思う。ワニグチモダマは近年、沖縄本島でも自生が確認されているようで、これも地元産かと思ったけれど、わずかながらコケムシか何かの石灰質付着が認められるので、少なくとも本島以外から来たと考える方が自然かもしれない。


    

と言うわけで、今回の海豆はタシロマメ1、イルカンダ3、イルカンダっぽいの1、ワニグチモダマ1。それにハスノハギリっぽいの1を加えた7個が拾ってきた漂着種子だ。シーズン最初期で期待したほどの成果はなかったけれど、それでも何かしら海豆が拾えたのはテンションも上がったし、良かった。さあ、次はどこで海豆に出会えるかな?



2017.05.04 Thursday

沖縄の拾いもの…唯一の種子

       
       

帰ってきてからずいぶん経ってしまったけれど、沖縄での拾いもの第一段は漂着種子。とは言え、4月の沖縄は北からの季節風も落ち着いて、正直なところ漂着物シーズンとは言えない。なので、ほとんど期待はしていなかった。実際、海岸に行っても見かけるのは自生していたり、街路樹などに使われたりしているミフクラギやモモタマナ、アダンなどばかり。たまにサキシマスオウノキやゴバンノアシ、ココヤシなどが見られる程度だった。それでも、何かしら冬の残り物がないか、海岸の奥の草付きあたりをじっくり徘徊。そして唯一見つけたのが、ムクナのハンバーガー(マルミワニグチモダマ)だった。うん、今回はこれで十分。まあ、何も拾えなかったら、ちょっと悲しかったけどね(笑) この海豆は、昨年3月に西表島に行ったときにも拾っている(下写真の左)。漂着数が増えているのかはわからないけど、2年続けて拾えるのはやっぱり幸運だね☆



2016.11.08 Tuesday

これがほしかった!

            

前々回の記事で最初のモダマを拾った後、今度は出発地から反対方向へと歩いた。しかし、ほどほど歩いても何もなく、むなしく出発点近くまで戻ってくると…。白っぽい砂地に赤みを帯びた海豆が。って、「ビーチコーミングあるある」またかよ! いやでも許す〜。これこれ、これがほしかった。地元ではまず拾えないジオクレア! 今まで地元でジオクレアが拾えたのは、2012年の大量漂着の時だけ。千葉では2013年に拾っているけど、年に数回行けるかどうかの場所ではもちろん確率は下がる。モダマよりも出会えないんだから、ホント嬉しいよ。


          
          

今回のジオクレアは、比較的漂着例の多い“火炎(鹿角)模様”タイプだ。このタイプは以前にも拾っているけれど、ここまで色が赤いのは初めて。まあ赤いといっても赤茶色だけどね。でも太陽の光を浴びると、とてもきれいだ。いや〜これでこそ苦労して遠出してきた甲斐があるというものだ(笑) この時点で拾っていたのはモダマ1個と、このジオクレアだけだったけれど、気分的にも少し余裕が出てきたよ。


          
          

さて2カ所目に移動(と言っても同じ海岸を平行移動)して、2個目のモダマ、前記事のワニグチモダマ2個を拾った後のこと。最後に拾ったのが、この黒い海豆。一見、ワニグチモダマ無地タイプに見えるけれど、よく見てみるとヘソの部分が太くて凹まない。これはジオクレアの一種とされているヤツだね。2012年には地元で2個、千葉で1個拾っている。マメの表面が不規則にデコボコしているのも共通した特徴のようだ。と言う訳で、何だかんだと結局、今回のプチ遠征で拾えた海豆は6個。まあ何とかそこそこの成果は上げることができた。でも、まだまだ出会っていない海豆や漂着種子が多数ある。沖縄に行くのはなかなか大変でも、銚子・波崎や、逆に西側の御前崎あたりまでならプチ遠征も可能。頑張ろうっと!


          

2016.11.01 Tuesday

一粒では満足できぬ

       

神栖市波崎海岸でのビーチコーミング。モダマの他にも定番中の定番、ワニグチモダマも出たよ。拾ったのは2個目のモダマを拾った2カ所目の海岸。ここでは1カ所目と変えて、往路に陸側の古い打ち上げ線、復路に海側の新しい打ち上げ線を歩いたのだが、運良く往路で見つけることができた。しかし、ワニグチモダマは今年はすでに8月末の南房で1個拾っている。しかも、地元や遠征先も含めて2012年から毎年拾っているのだ。これは海豆漂着率の低い神奈川に住んでいる者としては、かなり上出来の結果だと思う。となると、贅沢な話だがちょっと物足りない。


              

「ワニグチモダマならな〜、2個は出ないとな〜〜!」などとのたまいながら打ち上げ帯に沿って歩いていると、なんと本当に復路でも拾っちゃったよ! 今回2個目のワニグチモダマ。大きさは最初のが長径25ミリ、2個目が長径23ミリとほぼ同じ。でも長径で2ミリ違うと、全体の大きさは最初に拾った方に比べて半周りほど小さく見える。どちらもアニマル柄だけど、最初の方は全体に赤みが強くてアニマル柄はまばら。一方、2個目の方はやや黄色みが強くてアニマル柄が密に入っている。同じアニマル鰐口さんでも、それぞれに個性があっておもしろいね。


          

さてモダマが2個、ワニグチモダマが2個。けっこうな成果だけど、これらは種類だけ見れば地元でも拾えることがある。もう一声ほしいところなんだけど、何か出たかな? ってあからさまな前振りだけど、続きます(笑)


2016.10.28 Friday

“お宝”は出発点の近くにある

       

あった〜っ! プチ遠征、最初の海豆はモダマ! 背景に見えている発電風車のところから歩き始め、直前までこの写真の反対側を延々と歩いていたのだ。行きは海に近い打ち上げ線を探り、帰りは陸側の不鮮明な打ち上げ線を辿ってきた。往復で違うルートを辿るのは広い浜辺をできるだけ網羅するのに仕方がないことだけど、何というかこの「“お宝”は出発点の近くにある」というビーチコーミングあるある! は正直勘弁してほしい。昨年に続いて今年もハズレなのか? と足が重くなっていたところにこれは、嬉しいのにもかかわらず疲れがドッと出たよ(苦笑)


         

拾ったのは長径ジャスト40ミリのヒメモダマ・タイプ。近年、こちらで拾えるモダマはアツミモダマ(リーディ)・タイプが増えている感じだけど、ヒメモダマも来てるね。表面にはさほど付着物もなく、少しだけ、おそらくエボシガイのちっさいのが付いていたような痕跡がある。陸側の不鮮明な打ち上げ線だから、打ち上がってから時間が少し経過していそうだ。


         

今回拾ったモダマはもう1つ。最初のモダマを拾った場所から、歩いた範囲が重ならないように移動した場所。長径は35ミリ、短径は30ミリと、大きさからするとタシロマメのサイズ。でもタシロマメ特有の横皺もなく、表面やヘソの特徴を見てもモダマだ。矮性の莢だったのか、普通の莢の端っこにできたものなのか何でもいいけど、これはこれで可愛くてよろし!


         
2016.09.05 Monday

16'初海豆はワニグチモダマ

       
       

先月末に台風9号の置き土産を期待して、久しぶりに千葉・南房総へ出かけてきた。冬場や春から初夏の大潮の頃に行きそびれたから、実に昨年秋以来のご無沙汰だった。まあ結果から先に言ってしまえば、期待はずれだったんだけどね。古い硝子壜も拾えず、南方系の種子はゴバンノアシなど数種類が確認できたけど、拾いものはこれだけ。今季初の海豆、ワニグチモダマ。台風の荒波に乗ったか、岩場を超えた海岸奥にコロンと1つだけ転がっていた。けっこうぷっくりとして、やや楕円形。アニマル柄も鮮明で、なかなかの“美人”さんだ。あとは地元で出会えると最高なんだけどね。


過酷な試練、過酷な運命……海山日和
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