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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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灯台とツグっち
       

今回は敢えてこの1枚で。普通だと海を入れて撮ってしまうところだけど、この場所ならやっぱり陸側を向いて灯台を入れたいよね。もちろんヤラセなし。貝そのものも見つけた時のまんま。夕方前で、太陽と灯台の位置的に、ちょっと自分の影が入ってしまったのはご愛敬。今回は小一時間で4個。砂浜の前に岩場がある環境だし、荒い波で打ち上がったのだろう。ヒビなど少々痛み有りのものだけど、まあ良い成果かな。1年ぶりの御前崎ツグチガイ。


ロートのM
            
            

ヤバい! 全然更新してない…。慌ててアップするものは、もう夏なので、それっぽい感じのものということで、コバルトブルーの硝子壜。ちょうど1年前くらいに拾ったコルク栓式のロート目薬だ。今年はもう硝子壜は全然拾っていないのだけど、昨年もこれと、既に紹介している「美の素」くらいだったな〜(遠い目)。コバルトブルー壜は、拾えればもちろん嬉しいのだけど、コルク栓式のロート目薬は以前にも拾っていたので、拾った当初は「ああ2本目かぁ〜」と、それほど大きな喜びはなかった。少々擦り傷はあるものの欠けや割れなどもなく、状態はまあまあだ。



          
          

そして家に帰って、手持ちの壜と比べてみて初めて気がついた。大きさが全然違うじゃん! 以前拾ったものは、高さ56ミリ、底の長径が25ミリ。今回のものは高さ67ミリ、底の長径30ミリだ。小さい方が割と寸詰まりな印象なのに対して、大きい方はけっこう安定感があるサイズに見える。底を見ると「M」のエンボス。ということは、小さい方がSサイズということだろうか。エンボス文字は同じで「本舗 山田安民」と「ロート目薬」。ただよく見ると、字体に少しずつ違いがある(「民」の字のハネとかね)。小さい方は胴寸が短い分、字体にも余裕がない感じだ。そんな小さな違いを見つけてはニヤニヤする自分って、やっぱりオタクっぽいなぁ(笑)


          

化石パン
        
        

僕はウニが好きだ。食べるのはもちろんだし、このブログの読者はご存知の通り、いろいろな種類の裸殻も集めている。そしてそれが化石になっても、やっぱりウニが好きなのだ。とは言え、基本的に発掘をする訳ではなく“ビーチコーミングで拾う”という手段でウニ化石を得るのは、なかなかに至難の業だ。何しろ地元で化石が拾える海岸はわずか。しかも拾えるのはほとんどが貝ばかり。そんな中で唯一、奇跡的に拾えたのが今回ご紹介するものだ。拾ったのは昨年。パッと見、周囲の石とは違う感じがしたので手に取っただけ。でも、手に取ってよく見てみると…。


              
          

この石の両側にある、やや細長い穴の列…これってカシパンやタコノマクラの花紋じゃないか! 確かに石の両側の穴列の角度を見ると、放射状になっているように見える。さらに、石の断面を見ると、石の表面と内側とでは明らかに質が違っている。これは“内側に空間のある構造物”に土砂が入り込んで、一緒に固まったと考えられる。これはもう間違いない、ごく一部分ではあるけれどカシパン類の化石だね。初のウニ化石を地元でゲットできたのは嬉しいこと。次はぜひ完品ないし、もう少し形の残ったものを拾いたいな。たとえばarisuabuさんが拾われたこんなのとかね!


エイトゲ
        
        

梅雨の最中だけど晴れ間も多いし、海水浴シーズンも間近。ビーチコーマーでも、素足を水に浸しながら波打ち際を歩きたくなるもの。でも、そんな時に注意したいのが海の危険生物の1つ、アカエイだ。そのアカエイの武器となるのがこの刺。長さは10センチ強。平たくて先が尖り、両側に細かい後ろ向きの歯が並んでいる。この歯はとても鋭くて、この状態でも強く擦ったら指の皮膚を切り裂くだろうし、実際に尾の打ち付けの威力が加わったらウェットスーツやゴム長靴さえ貫通するほどだ。さらに通常ではこの刺を薄い皮膚が覆っていて、そこに毒腺がある。おそらく刺が相手に刺さったり、皮膚を切り裂くのと同時に、刺の皮膚も破れて毒が染み出すしくみなのだろう。もし刺されると患部は腫れ上がり激しい痛みに襲われる。重傷になると麻痺、痙攣、血圧低下、呼吸困難、嘔吐などを起こす。アレルギー体質の人は死亡する危険があるほどだ。今年の春先、鎌倉の材木座海岸で青磁探しをしていた時、波打ち際をじゃぶじゃぶ歩いていたら、ほんの目と鼻の先からアカエイが飛び出したこともあった。みなも十分に注意してほしい。


          

アカエイは浅場に棲んでいるので、よく刺し網漁の網にかかって海岸に捨てられている。それらの多くが写真のように尾を切り取られているのだけど、これも漁師さんが事故予防のために切り落としているのだ。僕が拾った今回のエイトゲも、こうした漁労屑由来のものだろう。トゲそのものは軽いので、貝殻や海藻などと一緒に打ち上がっているよ。



サメダカラ samedakara
        
          

比較的メジャーなタカラガイなのにアップしていなかった、このサメダカラ。写真を撮り直そうと思いながら放置していたのが理由なのだけど、よ〜かんさんのリクエストに応えて写真を撮り直してアップ(笑) 最初の写真は沖縄の西表島で拾ったもの。この種では初めて拾った完璧なツルピカという記念すべき個体だった。大切にしていたのだけど、実はサメダカラは色が抜けるタカラガイ。下に小さく出ているのが以前に撮った写真。そう、以前は青みがかった淡いグレーをしていたんだよね。両端や殻口側の皺の茶色ももっと濃かった。暗所に保管しててもこれなので残念だけど、色が抜けたものは抜けたものでちょっと綺麗なのが複雑な気持ちにさせるね。


       

こちらは地元三浦半島で拾ったもの。パッと見ておわかりの通り、色がとても濃い。これでも若干色が抜けていて、拾った当初は黒々として、白い斑点が目立たなかったくらいだ。サメダカラの色は個体差が激しく、前述のように色が抜けるので、さまざまなバリエーションが見られる。基本的には幼貝(下写真の左斜め後ろの個体)は茶色みがつよく(殻口の皺も弱い)、成体は南のものほど白っぽいものが増えるように感じる。また表面の斑点も上の西表島産個体のようにイボ状になるものと、地元三浦半島産個体のように出っ張らず斑紋状になるものがある。三浦半島産など殻口側を見ないとシボリダカラと間違えそうなくらいだ。これも個人的な感想だけど、南のものほどイボ状になるものが多いように感じる。


         

ちなみに殻長は平均して20ミリ前後というところ。最大がどれくらいになるかはわからないけれど、手持ちの最少個体は最後の写真中央のもので、殻長11ミリ。これでも特徴は立派な成貝だ。


一点水
        

昨年の春に干潟で拾った両口式目薬壜。最初の写真はその発見状況だ。パッと見、ロート目薬っぽいし、それによく似た無印壜もあるので、見つけた時はそれほどピンと来なかった。でも手に取って汚れを落としてみると、しっかりとエンボス文字が! 両口式タイプでも、エンボスがあるのは比較的古いものだ。これは嬉しかったな〜。


          

エンボス文字は「目薬 一点水」。反対側にはメーカー名などの名前はない。早速調べてみたのだけど、得られる情報は断片的だ。とりあえずネット上では、これより古いであろうコルク栓式のコバルトブルー壜が2タイプと、エンボスがなさそうで、今回のものより新しそうな両口式が1タイプ見つかる。メーカー名は「吉永」または「東京 吉永」としかわからない。さらに調べると、この一点水を発売されたのは明治時代まで遡るようで、「吉永」とは製造販売者を始めた吉永良延と言う人物に由来するらしい。この人物、父親は幕府の役人という士族の出で神奈川県庁に勤め(後に退職)、「千草園」「千草叢誌」という雑誌のほか、「横浜名称写真案内」など多数の書物を発行する出版人であったようだ。どういういきさつで薬品製造販売に手を出したのかはわからないけれど、一点水の他に「慈強丸」という薬も販売していたらしい。そこそこの有力者ではあったようで、明治の興行師、芸術家として有名な川上音二郎の支援者の1人でもあったようだ。まあ名前のエンボスがあっても正体不明の硝子壜は数多。これだけ情報があるだけでもマシな方だね。


              

それにしても久しぶりの硝子ネタ。なんと半年以上も硝子ネタをアップしてなかった。もうそれだけネタ切れ…資源枯渇が深刻な状態なのだ。この目薬壜を拾った干潟も今年、護岸工事が入るらしい。近くにあった絶好のポイントも数年前に潰されたし、もはや地元で古い硝子壜は望み薄かな…。


いまさら鎌倉青磁(16/4〜5月)
            

鎌倉の中国青磁片を拾い始めて2シーズン目。昨季は小さいながらも蓮弁模様がわかるものなどが出ていたが、今季はどうもパッとしない。数はそこそこ出ているものの、どれも小さいし模様もほとんどわからないものばかり。ちょっとフラストレーションが溜まる状況で迎えた4月…。西表ロスの風邪引きから回復した初旬のある日。出たっ!出たよ。見事な大きさの龍泉窯系青磁片。写真ではわかりにくいけど、表面には蓮弁の筋も浮き出ている。


              
        

興奮覚めやらぬまま、ほんの数メートル歩くと、また出た! 今度のものは器の縁の部分で、見事に蓮弁の先端が見えている。色はオリーブ色だけど、これも青磁。土の色は褐色みがあり、土が灰色みの強い他の青磁片と違いがあるので龍泉窯かどうかはわからない。ただ気泡の入り方は似ているので、同じような時代のものだとは思う。この日の2つはどちらも碗だろう。こんな見事な青磁片はもちろん初めてだし、今まで拾った中で最大のはず。これは本当に嬉しかった〜。


        
        

さて4月の別の日のもの(2回分)。上は大きさこそ小さいものの、篦文様がはっきりと出た同安窯系の青磁片。中央に窯傷らしきものがあるが表面に擦れもなく、小さい中に筋と点がどちらも入ってお得な感じ。下はまた別の日。もの的には普通だけど、珍しく滑川河口で3つも拾えた。下は4月分の集合写真。最初の2つの大きさが目立つね。


        

             さて今回は一気に5月分も行っちゃいましょう。5月は2回分。


        

最初の1回分は1個だけで、一番長い辺でも25ミリの小さいもの。でもパッと見た瞬間に、かなり質の良いものだとわかるくらい青磁釉はピカピカで色もいい感じ。龍泉窯の典型作品の1つに双魚紋の皿(盤)があるけれど、それがちょうどこの破片のような幅広い縁をしている。あるいは…?(双魚紋部分の陶片も拾ってみたい!)


        
             

そしてもう1回分。この日もいいものが出た。小さいながらも蓮弁の先端が見えている青磁片。これは龍泉窯系か。小さくても、これは嬉しいんだよね。そして4月に拾ったオリーブ青磁に似た色みのものが再び出た。似ているけれど、比べると釉薬(の発色)も土の色も微妙に違う。でも同系統のものには違いないと思う。こちらも表面には蓮弁の筋模様がふんわり浮き出ているし、大きさもまあまあ。3月の嘆きが海神に届いたのか、4〜5月はかなり充実した青磁拾いができた。さて、とりあえず今季の青磁拾いはここで一旦終了。夏期はお休みしてまた秋以降に再開するよ。


最後に、今回のこの記事を陶片狂いだった我が心の師匠に捧げます。
陶片愛、みんなでしっかり受け継いでいきましょう。


いまさら鎌倉青磁(16/2〜3月)
       
        

西表関連記事の煽りでご報告の遅れた鎌倉青磁の、まずは2月分。ほとんど屑みたいな小片が大半だけど、左下のはわずかに蓮弁の模様が出ているかな? 注目は集合写真の真ん中、2枚目に表裏を見せている陶片。表面は青白磁っぽい明るい水色で貫入が多く、牡丹唐草のような文様がある。薄手で、断面は他の中国青磁に比べて白っぽい。でも気泡が多い古いものの特徴も兼ね備えている。ちょっと時代が読めない陶片。近現代ものではないと思うけど…。


         

こちらは3月分の一部。ほとんど屑のような小片。ちょっと怪しいものも入っている。まともに中国青磁、龍泉窯だろうと言えるのは右下の1個くらい。これはさすがに色が良いし、青磁釉の乗りも良い。


          
         

よくわからないのは3月8日に拾ったこれ。サイズ的には申し分なくて、波打ち際で見つけた時はドキッとしたけど、どんなもんでしょね。拾ってみると何だか微妙で(笑)中国青磁を画像検索してもこんな感じの色合いのものはほとんどないし、断面には気泡はあるけど色や質感には少し違和感もあるし、う〜ん…江戸ものかな?


             
          
         

最後は3月15日に1日で拾った青磁片。とは言え、改めて見ると左奥と中央奥のは違うっぽい。左奥のは緑釉が出た陶片で、断面も中国青磁と違う感じ。他のものは多分間違いなく中国青磁だけど、如何せん小片ばかり(中央の一番大きいのが長辺約3センチ)。まぁ1日でこれだけ拾えるというのは滅多にないことなのだけど、あ〜蓮弁とか篦紋とか、明瞭にわかる大きな青磁片が出ないかな〜と思いが募った、そんな2〜3月だったのだ。


西表島の拾いもの・野辺の石
           

西表島の中で僕が好きな場所の1つに南風見田の浜がある。島の南東側にあり、県道の終点の集落からも3キロ離れた場所で、西表島では随一の白砂ビーチだ。でも僕が気に入っている理由は白砂ビーチよりも、その浜の外れにある岩場。そこで見られる岩は、風化によってさまざまな形や模様を見せてくれて、それが何ともおもしろい。


           

今回紹介するのは、そんな南風見田の浜(左)と、取材観察のために歩いた干潟で拾った石。色味はかなり違っているけれど、どちらも似たような砂岩質。長石か石英かなにかの細かい粒が含まれているため、光りが当たると少しキラキラする。南風見田の浜で拾ったものは、その場所の岩で見られるような堆積による筋模様があり、干潟で拾ったものは風化によって独特の表情になっている。別に珍しくもない石なんだけど、妙に気に入っているんだ。





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西表島の拾いもの・シレナシジミ
     

西表島のマングローブを歩くとけっこう目にする巨大生物、それがこのシレナシジミ。その大きさは一般に食用にされるシジミ(ヤマトシジミ、マシジミ)と比べると、殻幅にして5倍以上で、体積にしたら十数倍はある感じ。国内では奄美諸島以南の河口、マングローブ域に生息しているため、マングローブシジミなどと呼ばれることもある。正式な和名はヒルギシジミで、国内にはリュウキュウヒルギシジミとヤエヤマヒルギシジミの2種が分布しているらしい。この貝殻がどちらのものかは不明だけど、写真などを見ているとこの個体のように黒い殻皮が発達するものと、あまり発達していないものが見られる。もちろんそれが種類差なのか個体差(または成長差)なのか確かめてはないのだけどね。


              
              
          

下3点が現地での写真。手に持った状態を見れば、その大きさを実感してもらえると思う。拾ってきたものはだいたい殻幅10センチ弱と言ったところだが、下2〜3枚目の写真のものが、いくつか見た中では最大の個体で、殻幅はおよそ12センチ。デカいでしょ! 自然状態では下1枚目のように貝殻のほとんどを泥の中に潜らせていて、殻の一部が見えていることが多い。下2〜3枚目のものはなぜかポロッと泥の上に出ていたので、実は下2枚目写真はヤラセだったりする(笑) 中身は貝殻の大きさに比べると小さいようだけど、現地では食用にされている。ただ本当に地元の人が食べるのみで、宿の食事に出たり食堂のメニューに載ることはないようだ。


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