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びーちこブログ・海辺で出会った拾いもの、アレコレ。。。
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Gosun no Gyoku
           
       

先月末の南房遠征、その数少ない成果のひとつがこれ。台風絡みの大波で運ばれたのだろう、岩場の奥の奥に鎮座していた。その割にはまったくの無傷。きれいに網掛けされているので、いい具合に保護されたのかもしれない。1枚目の写真右端に写っている流木に引っ掛かっていたが、これは偶然だろう。大きさは直径約18センチ。尺の半分の5寸サイズになる。残念ながらヘソは無記名。網掛けのロープが白くて新しいように見えるけれど、これは塗料が塗ってあるため。おそらく付着生物を防ぐための加工だろう。これまで拾ってきた硝子浮きは全てこれ以下のサイズなので、見つけた時はちょっと興奮した。しかし冷静になって考えると、けっこう置き場所に困るもの。このサイズなら何とかなるけど、尺玉とか見つけたら正直悩むだろうな。いや、もちろん拾いますけどね(笑)



        

台風ラッシュまとめ
           
       

先月末から今月初めにかけての台風ラッシュ。ブログではとりあえず8月31日のルリガイ1個漂着(鎌倉・材木座海岸)を報告したが、その後にほかの海岸などを歩いた結果、もう若干の青い貝を追加することができたので紹介しておこう。


        

拾った場所は横須賀市某所のポケットビーチと葉山・一色海岸で、ルリガイ7個(写真は8/31の1個も入れてある)、アサガオガイ極小1、ヒメルリガイ極小1。これは台風10号由来のもの。その後、九州方面から日本海側に抜けた台風12号絡みの南風のときにヒメルリガイ3個。昨年の大量漂着2回というのが稀なことで、まあこれが通常運転というか、我が地元ではむしろ良い方だろう。特筆すべきは下の写真。右側の個体が通常見られる典型的なルリガイで、稀に螺塔がもっと低く、体層(1段目)からほとんど突き出ないものがある。左側の個体はその逆で、螺塔が高いタイプ。実はこれもかなり珍しく、ここまで高い個体は自分でも初めて拾った。ルリガイも奥が深いね。

        

16'初海豆はワニグチモダマ
       
       

先月末に台風9号の置き土産を期待して、久しぶりに千葉・南房総へ出かけてきた。冬場や春から初夏の大潮の頃に行きそびれたから、実に昨年秋以来のご無沙汰だった。まあ結果から先に言ってしまえば、期待はずれだったんだけどね。古い硝子壜も拾えず、南方系の種子はゴバンノアシなど数種類が確認できたけど、拾いものはこれだけ。今季初の海豆、ワニグチモダマ。台風の荒波に乗ったか、岩場を超えた海岸奥にコロンと1つだけ転がっていた。けっこうぷっくりとして、やや楕円形。アニマル柄も鮮明で、なかなかの“美人”さんだ。あとは地元で出会えると最高なんだけどね。


過酷な試練、過酷な運命……海山日和
夏の忘れ物…16’初瑠璃
       
         

観測史上初めて東北太平洋側に上陸し、各地に爪痕を残した迷走台風10号。台風のルート的に、関東接近時は風が北寄りだったのだが、台風が北へ向かった30日の夕方からは吹き戻しの、やや強めの南風が吹き始めた。南風は翌31日も吹き続けたので、その日の夕方、そろそろ頃合いかと思って海岸に行ってみた。予想通り、鎌倉・材木座海岸はギンカクラゲ祭だった。相当な数、おそらく数百レベルで揚がっていたのだが、写真の通りほとんどが“銀貨”状態で、新鮮なものは全体の5分の1以下だったろうか。カツオノエボシは1個体のみ。エボシもんは、主に軽石に付着したものが、そこそこの数漂着していた。青いクラゲがいるなら、当然青い貝も期待するよね。しかし、何だか渋い…。


             

日没前後のおよそ1時間半、じっくりと探し歩いた結果、見つかったのはルリガイ1個だけ。茶色いのとか期待したんだけど、そんなに甘くはないね。アオミノウミウシもオキナガレガニにも会えなかったし、種子もなし。でも、8月の最後の日の、まさに日が沈むその一時に、1つだけルリガイに出会うというのも、何だかセンチメンタルな感じじゃない?(笑)


        
        

拾ったルリガイはなかなかのサイズ。割れ欠けもなくいい状態だ。平日のそんな時間でも、海で遊ぶ人やイヌの散歩の人が多く、しかも満潮近くで人の歩けるエリアも狭かったから、よくぞ踏まれずにいてくれた!という感じ。泡の筏には、卵囊もついていた。子孫を残せなかったのは残念だけど、せめて君の貝殻は大切にするよ。


三角法螺 mitsukadobora


        

春に西表島で拾ってきた貝。自分用に拾った貝殻は3つだけで、その中の1つだ。海岸のちょうど波打ち際に転がっていた。この手の巻き貝を海岸で拾うと大抵はヤドカリがお住まいになっているのに、これは珍しく“空き家”。見た目も新鮮な感じだったのでお持ち帰りした。名前はミツカドボラ。特に珍しい種類ではないようだけど、ネットなどで出てくる写真のものは、表面に石灰質が付着しているものが多く、今回のもののように“地肌”が出ているのは少なかった。確かにこの見た目は大事で、これが石灰質の付着したものだったら、持ち帰らなかったかもしれない(笑) 名前の「三角」は、貝殻の背側に大きな張り出しがあり、殻口外唇と体層の肩の張り出しと合わせて、3つの角があると見立てたものだ。殻口の内側は淡く桃色に染まっていて、なかなか美しい。ちょっとした手土産としては上等だね。


         
あなたの足の下に…
          

今は夏、海水浴シーズンまっただ中! 老若男女が歩き回るその砂浜に、おもしろい拾いものが隠れていることを知っている人は少ないはず。そのおもしろい拾いものとは、有孔虫だ。と言われても…と戸惑っている人がほとんどだと思うけれど、有孔虫とは石灰質の殻を持つアメーバ様の原生動物のこと。化石としてはかなり知られていて、示準化石(その化石が含まれる地層が堆積した年代を示す)や示相化石(その化石が含まれる地層の堆積環境を示す)として重要になっている。大昔の海中にその殻が大量に沈殿して、今の石灰岩の元になっていたりもするのだ。もちろん有孔虫は現代にもたくさん生息していて、日夜その殻が海底に沈殿している。その殻を拾っちゃおう!という訳だ。


          

方法は簡単。海岸に行って、フィルムケース1杯ほどの砂を持ち帰ってくるだけでOK。ただし、なるべく大きな川が近くにない海岸で、あまり人に踏まれたりしていない場所(波打ち際近くを少し掘るといい)で採集するのがポイントだ。持ち帰った砂はよく乾かして、あとはひたすらルーペを覗いて探すだけ。ルーペは10倍前後の倍率がほしい。写真のものはフィルムのチェック用に使っていたもの。かなり根気の要る作業だけど、顕微鏡を持っていれば少しは楽になるはず。


        
        

海岸の砂から見つかる有孔虫の殻の大きさは、ほとんど1ミリに満たず、むしろ0.5ミリ以下のものが多い。でも微細な砂粒の中に、貝殻とはまた違う、明らかに生きものが生み出した造形物を見つけると、かなり興奮する。しかも、種類も1つだけでなく、形や模様の違うものが複数見つかるのだ。写真の矢印を付けた先に有孔虫があるのだけど、わかるかな〜?


        
        
        

さらに拡大して撮影したのもの3種類。もっとくっきり撮りたかったけれど、うちのルーペとコンデジではこれが精一杯。それでも種類の違いがはっきりわかるでしょう? しかも、1枚目のとか、けっこうきれいだったりする。ちなみに3枚目の右に写っているのは、爪楊枝の先端だよ。つまり、爪楊枝の先端が平らに見えるくらい拡大して見ているってこと。


        
        

有孔虫で一般に知られているのは、あの沖縄のお土産として瓶詰めとかで売られている「星の砂」だ。星の砂には主に2種類あって、本当に星形をしたホシノスナ(写真上で、トゲが鋭く穴がポツポツある方)と、太陽みたいな形のタイヨウノスナ。これでちゃんと生物名なのだ。写真下は今年の春に西表島で採集してきたもの。ほとんど星の「トゲ」の部分が摩耗して丸くなっているけど、砂のほぼ全てが有孔虫の殻でできている。また違う種類の有孔虫もけっこう混ざっていて、ルーペを覗いていると本当に楽しくなってしまうよ。ちなみに白い円盤形のはやはり現生有孔虫のゼニイシだ。この記事を見て「おもしろい!」と思ってくれた人は、ぜひ自分でも試してみてね〜。

| 19:50 | comments(14) | - |
灯台とツグっち
       

今回は敢えてこの1枚で。普通だと海を入れて撮ってしまうところだけど、この場所ならやっぱり陸側を向いて灯台を入れたいよね。もちろんヤラセなし。貝そのものも見つけた時のまんま。夕方前で、太陽と灯台の位置的に、ちょっと自分の影が入ってしまったのはご愛敬。今回は小一時間で4個。砂浜の前に岩場がある環境だし、荒い波で打ち上がったのだろう。ヒビなど少々痛み有りのものだけど、まあ良い成果かな。1年ぶりの御前崎ツグチガイ。


ロートのM
            
            

ヤバい! 全然更新してない…。慌ててアップするものは、もう夏なので、それっぽい感じのものということで、コバルトブルーの硝子壜。ちょうど1年前くらいに拾ったコルク栓式のロート目薬だ。今年はもう硝子壜は全然拾っていないのだけど、昨年もこれと、既に紹介している「美の素」くらいだったな〜(遠い目)。コバルトブルー壜は、拾えればもちろん嬉しいのだけど、コルク栓式のロート目薬は以前にも拾っていたので、拾った当初は「ああ2本目かぁ〜」と、それほど大きな喜びはなかった。少々擦り傷はあるものの欠けや割れなどもなく、状態はまあまあだ。



          
          

そして家に帰って、手持ちの壜と比べてみて初めて気がついた。大きさが全然違うじゃん! 以前拾ったものは、高さ56ミリ、底の長径が25ミリ。今回のものは高さ67ミリ、底の長径30ミリだ。小さい方が割と寸詰まりな印象なのに対して、大きい方はけっこう安定感があるサイズに見える。底を見ると「M」のエンボス。ということは、小さい方がSサイズということだろうか。エンボス文字は同じで「本舗 山田安民」と「ロート目薬」。ただよく見ると、字体に少しずつ違いがある(「民」の字のハネとかね)。小さい方は胴寸が短い分、字体にも余裕がない感じだ。そんな小さな違いを見つけてはニヤニヤする自分って、やっぱりオタクっぽいなぁ(笑)


          

化石パン
        
        

僕はウニが好きだ。食べるのはもちろんだし、このブログの読者はご存知の通り、いろいろな種類の裸殻も集めている。そしてそれが化石になっても、やっぱりウニが好きなのだ。とは言え、基本的に発掘をする訳ではなく“ビーチコーミングで拾う”という手段でウニ化石を得るのは、なかなかに至難の業だ。何しろ地元で化石が拾える海岸はわずか。しかも拾えるのはほとんどが貝ばかり。そんな中で唯一、奇跡的に拾えたのが今回ご紹介するものだ。拾ったのは昨年。パッと見、周囲の石とは違う感じがしたので手に取っただけ。でも、手に取ってよく見てみると…。


              
          

この石の両側にある、やや細長い穴の列…これってカシパンやタコノマクラの花紋じゃないか! 確かに石の両側の穴列の角度を見ると、放射状になっているように見える。さらに、石の断面を見ると、石の表面と内側とでは明らかに質が違っている。これは“内側に空間のある構造物”に土砂が入り込んで、一緒に固まったと考えられる。これはもう間違いない、ごく一部分ではあるけれどカシパン類の化石だね。初のウニ化石を地元でゲットできたのは嬉しいこと。次はぜひ完品ないし、もう少し形の残ったものを拾いたいな。たとえばarisuabuさんが拾われたこんなのとかね!


エイトゲ
        
        

梅雨の最中だけど晴れ間も多いし、海水浴シーズンも間近。ビーチコーマーでも、素足を水に浸しながら波打ち際を歩きたくなるもの。でも、そんな時に注意したいのが海の危険生物の1つ、アカエイだ。そのアカエイの武器となるのがこの刺。長さは10センチ強。平たくて先が尖り、両側に細かい後ろ向きの歯が並んでいる。この歯はとても鋭くて、この状態でも強く擦ったら指の皮膚を切り裂くだろうし、実際に尾の打ち付けの威力が加わったらウェットスーツやゴム長靴さえ貫通するほどだ。さらに通常ではこの刺を薄い皮膚が覆っていて、そこに毒腺がある。おそらく刺が相手に刺さったり、皮膚を切り裂くのと同時に、刺の皮膚も破れて毒が染み出すしくみなのだろう。もし刺されると患部は腫れ上がり激しい痛みに襲われる。重傷になると麻痺、痙攣、血圧低下、呼吸困難、嘔吐などを起こす。アレルギー体質の人は死亡する危険があるほどだ。今年の春先、鎌倉の材木座海岸で青磁探しをしていた時、波打ち際をじゃぶじゃぶ歩いていたら、ほんの目と鼻の先からアカエイが飛び出したこともあった。みなも十分に注意してほしい。


          

アカエイは浅場に棲んでいるので、よく刺し網漁の網にかかって海岸に捨てられている。それらの多くが写真のように尾を切り取られているのだけど、これも漁師さんが事故予防のために切り落としているのだ。僕が拾った今回のエイトゲも、こうした漁労屑由来のものだろう。トゲそのものは軽いので、貝殻や海藻などと一緒に打ち上がっているよ。



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