2012.04.30 Monday
苦節6年

硝子壜や陶器といったものは、自分のビーチコーミング歴の中では割と新参者で、拾い始めたのはこのブログを始めた頃にほぼ等しい。このブログも今年の4月で丸6年になるのだけれど、その当初からの憧れの一品というものがある。いや、あった。それが今回ご紹介するコルク栓式のロート目薬壜だ。それをついに拾うことができた。春から初夏になっても相変わらず超多忙な日々。でも、そんな中にも一瞬の間隙というものがある。つい先日、ちょうどそんなタイミングが訪れ、その日は潮の引きもよかったこともあって、ここ2年ほどこの時期にだけ足を向けているポイントに出かけてみたのだ。けっこうな雨だったけどね…(苦笑) 久しぶりの拾いものに高揚し、半ば濡れながら狭い干潟をうろついて、黒っぽい泥の上にこのコバルトブルーを見つけた時にはぶるっと身震いがした。いや、ただ単に4月のわりに気温が低かったからかも?

ロート目薬はわざわざ説明する必要もないほどのベストセラー商品。このコルク栓式の硝子壜は、発売された1909年(明治42年)から、両口式の目薬壜が登場した1931年(昭和6年)まで使われたものだ。エンボスは「ロート目薬」と「本舗山田安民」。ロートの名前は薬の処方を生んだロート・ムンド博士に因み、山田安民は発売元である当時の信天堂山田安民薬房(現ロート製薬)のこと。また壜底には四角で囲んだ「ヤ」の文字がある。(2枚目の写真は、やっと3本になった我が家のコバルトブルーの目薬壜揃い踏み)
2012.03.31 Saturday
ペロッ!

こちらも相変わらずの月1更新で申し訳ありません!ほとんど新ネタは仕入れられず、温存ネタもきっちり調べて記事を書く余裕がないので、何というか使い回しというか、埋もれていた写真で更新(汗) 大好きなペロペロです。一応、上の写真のお皿タイプは初見せ。でも拾ったのは一昨年かな? 1つじゃインパクトないし、組み合わせるようなネタもなくって、写真を撮ってはみたものの放置してた(笑) 縁の部分はちょっと欠けて凸凹しているけど、薄い水色のガラスと細かな模様が可愛らしい☆ 一緒に写っているコーヒーカップ型は実はこちらでは過去に20個くらいは拾っているんだけど、他のものが白っぽいガラスなのに(下の写真)この1個だけは薄い水色のガラスで、自分の中ではちょっぴり貴重品なのだ。ちなみに、下の写真で中央に写っている薄い緑色の柄が高いタイプも貴重品。どうも他よりガラスの質が弱いのか、欠片は見かけるのに完品は1個(他にほぼ完品が1個)だけ。 はぁ…しかしここずっと拾いものには行けてない。例年なら今時期は千葉に遠征したりしてるのになぁ…(泣)

2012.02.29 Wednesday
パパナ!

いつ拾ったのか記憶が定かじゃないのだけど、そんなに昔じゃない。たぶん昨年の秋くらい? あまりにバタバタしすぎて脳内が麻痺してる…かも? 茶色の壜はあまりピンと来ないんだけど、見つけた時に形は変わっているな〜と思って手に取った。制作時にできた大きな傷というか筋があるけれどエンボスはなし……いや、あった! 両側面にそれぞれ「太洋酵素工業所」と「活性酵素パパナ」。また、なんていうおかしなネーミング(笑) きっと成分の酵素の名前とか、その頭文字とかをもじったんだろうけど、なかなか笑える。インパクトという点では当たりかも? サラッとネット検索してみたら、壜コレクターさんのブログに同じものが出ていたけど、正体は不明みたい。 茶色の壜だけど、光に透かしたら、けっこう綺麗だったよ☆

2月の更新ギリギリセーフ! 今年が閏年だったから助かった?(笑)
2012.01.22 Sunday
azumakebori 東毛彫貝

2009年の春くらいに拾ったアズマケボリ。ネタとしてはずいぶん寝かしてしまったのだけど、出会ったのはこの時1度、これ1個きり(上の写真は同一個体の表裏)。赤紫色の縞模様が美しく、後管溝が尖った感じでなかなか格好いい!とは言え、殻長はわずか9ミリ。細身なので数字以上に華奢に見える。前に紹介しているスミレコバレバケボリ(写真下の左)によく似ているけれど別属で、生体の外套膜などもまったく違うようだ。名前はウミウサギ類の先駆的研究者に対する献名。こういう格好いいウミウサギにまた出会いたいな〜。ちなみに下の写真は昨年に撮り直したもの。2年間でこれだけ色が抜けました(笑)

2012.01.13 Friday
日本海産!

年明け早々からかなりのバタバタ。姉妹ブログ「海山日和」でも書いていますが、9日から昨日まで、仕事で福井県小浜市と石川県七尾市などを巡り、高速バスで今朝帰ってきました。移動日の9日は目的地小浜市の隣、若狭町の食見海岸で初の日本海側ビーチコーミング!1枚目の現場写真が思いっ切りピンぼけですが、これが今回の拾いモノ。言い訳をさせてもらえば、この時は激しい横殴りの雨が降っていて、大変だったんですよ。日本海側の冬、恐るべし。まぁ臨場感…ってことで許してください(汗) で、モノはご覧の通りのモダマ!Entada rheedii タイプ。2枚目の写真が表と裏?という感じですが、全体の約3分の1をコケムシが覆っていて、かなり長い間漂流したらしい雰囲気を漂わせてます。長径は43ミリ、厚さ約20ミリ。かなりプックリとしていて、臍のある側はお尻みたいで可愛いです(笑)

Entada rheedii タイプは昨年の秋に地元・逗子でも拾っていて、ちょっと縁続き。それ(写真下右)を今回の(同左)と比べてみると…今回のものの方が大きくて膨らみも大きい。Entada rheedii タイプでは、今までに拾った中では一番大きいものでした。そして、もう1つ相違点を発見。写真ではわかりにくいけれど、逗子で拾ったものは表面がツルツルで光沢があるのに対して、今回のものは手触りこそツルツルしているものの、明らかな艶消し。表面の状態を見ても、長い漂流のせいで傷んだとも思えない。Entada rheedii タイプと言っても正確に同じ種類なのかわからないし、同じ種類でも生育地(流出地)が違って亜種関係にあるとか、そんな秘密が隠されているのかもね☆ ちなみに、これが2012年の初拾いとなりましたとさ(笑)

2012.01.08 Sunday
KAMIKAZE

もう2〜3年も前に拾った小さな石蹴り。完全な円形ではなく、ちょっと歪んだ形をしていて、長径でも38ミリしかないから豆蹴りといっていいだろう。ちょっと不思議な色合いで、写真では金色に見えるけれど、光の当たり方や背景によっては薄い緑色…鶯色にも見える。そして何より目立つのが大きな気泡。なんと長径13ミリもある! 乱暴に扱ったら、これが原因で割れちゃうんじゃ?と心配になる大きさだ(笑) また写真の上半分にわずかに赤っぽい色が見えているけれど、これはラスター加工か少し銀化している輝きのせいだ。

拾ってから家に帰ってあれこれと眺め回していて、表面の凸凹がエンボス文字があることに気がついた。写真(下)では不鮮明でわかりにくいと思うけれど、左書きで書かれたその文字は「神風」。また、それを囲むような途切れ途切れの円もある。神風と聞くと誰しも特攻隊のことを思い出すと思う。僕もその1人で、実は既に亡くなった父方の祖父は海軍軍人であり、その方面の著書があったりする。だから子供の頃から人よりはそのことについて知っていて、それだけに戦争とは言え何ともやりきれない苦い思いを感じてしまう。でも、この石蹴りの神風は特攻隊のことではなく、昭和12年(1937年)に東京〜ロンドン間の飛行に成功した朝日新聞社の神風号に由来するらしい。また神風の元々の語源は、鎌倉時代の元寇の際に吹いた大風(台風とも)なのは有名な話。というわけで、昨年は震災に原発事故、それに不景気…とイヤなこと続きだったけど、新年も明けたことだし、それらをパ〜ッと吹き飛ばす本来の意味での神風が吹いてほしいね!
2011.12.30 Friday
TOTOTOKI?

海ハケから出てきた小さな湯飲み。高さが65ミリ、口径60ミリ、底径42ミリほどだからお猪口と言ってもよいサイズかもしれない。美しい青色の地に咲く一輪の花。種類はなんだろう?図案化されているしイメージだけで描かれたのかもしれないけれど、僕はなんとなく一重咲きのサザンカに思える。シンプルだけど美しい器で、和洋折衷の雰囲気も漂わせる。特に目立つ傷もなく、とても土の中から出てきたとは思えないほどだ。

底にある裏印。ロゴマークの上に右書きで「東洋陶器會社」。下にローマ字で「TOYOTOKIKAISHA」とある。ちょっと古い陶器をかじった人ならご存じだろうけど、これは今のTOTO株式会社の前身だ。TOTOが食器?と驚く人もいるかもしれない。そもそも東洋陶器會社は、1912年(大正元年)に日本陶器合名会社(今のノリタケカンパニー)の衛生陶器(便器とか洗面台)部門が独立してできた会社で、1917年から1970年までは磁食器の生産をしていたのである。この裏印は1921(大正10)年〜1941(昭和16)年まで使われていたものらしい。それにしてもこの器、戦前というイメージとは違ったモダンなデザインに驚かされるね☆

今年はこれが最後の更新になるでしょうか。後半はほとんど更新できなかったのに、たくさんのアクセスをいただき、本当にありがとうございました。来年も当分は忙しい状況が続きますが、少しでも更新できるよう頑張ります。皆様、良いお年をお迎えください☆☆☆
2011.11.30 Wednesday
JMANUEL&DUSWALD

すっかり月末1回更新になってますが、更新してないのにたくさんのアクセス、ありがとうございます☆★☆ さて今回は数少ない陸ハケもので、しかも洋モノ(←ちょっとイヤらしい響き 笑)。少し首が長めでお洒落なデザインの硝子壜だ。高さは165ミリ。底の形は楕円形で、長径55ミリ、短径31ミリ。胴体には写真でもわかる通りデカデカとエンボス文字が刻まれている。「JMANUEL&DUSWALD」。ローマ字を使っているけれど、英語ではないようだ。ドイツ語? 読み方は…なんとなく頭の「J」は発音しないのか…な?(汗) ということで、とにかくネット検索をかけてみると、1件だけヒット。ドイツ語なんか読めないし(英語だって怪しい)、ネットの簡易翻訳では要領を得ないのだけど、どうやらドイツで石鹸や香水を作っていた会社らしい。1910年以降は名前がメルツ社に変わっているようで(現在はメルツ・ファルマ社という会社で存続している)、1910年と言えば明治43年。この壜、けっこうな年代物なのかも??

ちなみに明治43年って、大逆事件や韓国併合など歴史的大事件があった激動の年なんだね。そんな中、見つけた江ノ島電鉄・鎌倉〜藤沢全線開通という出来事に、気持ちがほんわかしちゃった(笑)
2011.10.30 Sunday
コテチン

前回の更新から1ヶ月以上経っちゃいました。10月ももう終わっちゃうので慌てて更新(汗) 相変わらず忙しくて、もうコテッと倒れてチ〜ンと逝っちゃいそうな感じなんですが、コテチン。変わった名前のこの壜、高さは95ミリ、幅が36ミリほど。エンボスは片面のみで、文字の上にまず社章らしきマーク。写真では不明瞭だけど、丸の中に図案化された漢字1文字?が入っているようです。コテチンの右側は、これも上の文字が不明瞭なので解読に苦労したのだけど「鎮咳」、左側に「袪痰」。字面から想像できると思いますが、咳を鎮めて痰を切る…いわゆる「のど薬」のようです。壜の作りはしっかりしてるけど、コルク栓式であることや「去痰」の「去」の字が旧字使いなこと、気泡と歪みもあることから、新しくても昭和20年代かそれ以前のものではないかな? 表面は擦れて細かい傷があるけど、やっぱりエンボス入りの硝子壜は嬉しいよね☆

今月唯一の更新いかがだったでしょう? たぶん来月以降もこんな感じですが、たまに覗いてみてください。
2011.09.22 Thursday
台風一過の朝歩き

昨日は久しぶりの台風接近。午後2時過ぎから風雨が強まり、暗くなってから雨は止んだものの夜8時過ぎまで強風が吹き荒れた。不謹慎かもしれないけれど、こういう機会は滅多にない。台風が陸側を通ると南風が吹くから、何か寄っていないか気になって仕方ない。で忙しい中、海に行くなら…睡眠時間を削るしかないよね(笑) というわけで、5時起きをして行ってきました〜。まぁ自宅仕事で通勤するわけではないので、できることだけどね。場所は鎌倉・材木座海岸。歩き始めてしばらく行くと、おっとお久しぶりのククイノキ。コケムシとエボシガイ付きだ。

これは期待できるかな〜?と思ったけれど、結局種子はそれだけ。漂着物は細かいものが中心で、浜辺の奥まで広範囲に散らばっている。全てチェックできないから、寄りが濃い場所だけざっと見たところ、ほとんど陸もので南や外洋っぽいものはなかった。ただ、材木座海岸の東端のほんの一角に、青クラゲ3種が漂着していた。ギンカクラゲは大きいものもあったけど、カツオノエボシとカツオノカンムリは皆、小さなものばかり。そんな中に、これまた小さなアサガオガイが4つだけ見つかった。うんうん、いいよいいよ嬉しいよ☆ 4つはどれも1センチほどの可愛らしさ。貝殻は今年は一度載せているので、まだ泡の浮き袋がついた貝を水に浮かべてパチリ!

拾わなかったものはこちら……海山日和
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