宝貝レポート09’前半
今年ももう半分終わっちゃいました…。月日が流れるのは早いっすね。逗子や鎌倉ではもう海開きして、梅雨が明ければ本格的な海水浴シーズン。ビーチコーミング難民はどこで過ごそう? と言うわけで、過去に既に紹介したものを救済するレポートコーナーの今回は、タカラガイです。まず最初はハナビラダカラ。手前のが25ミリ、奥の2つもそれより若干小さい程度という成貝サイズ。でもこれ、実は三浦半島産です。妙に色が黒っぽいところなんか“らしい”よね(沖縄産はこれ。拾ってから時間が経ってますが色は薄め)。いや、こんな大形のものがこっちで拾えるとは思わなかったです。

下のは温帯域ではごく普通種のメダカラガイにチャイロキヌタ。メダカラガイは超ツルピカに加えて長さが24ミリとわりと大形。まぁよく見ている人にとっては珍しくないかもしれないけど、メダカラガイを無視しがちな僕の場合、ちょっとした驚きなのだ(笑) チャイロキヌタの方もどちらも今まで拾った中で一番のツルピカ具合。小さい方(17ミリ)は典型的な茶色タイプで、大きい方(20ミリ)は色が薄めで横縞がクッキリしたタイプと個体差もわかれて嬉しい拾いモノ。今回のタカラガイは貝拾いではなく、磯の生き物を観察した時のオマケだから、尚更ラッキーな感じなのだ☆
7月の海辺は●●●に?……海山日和
亀玉☆
今はウミガメの産卵シーズンではあるけれど、亀玉とはもちろん海亀の玉子(卵)とかそんな話ではない。亀玉、それはカメのガラス細工が入ったビー玉のことだ!(ウミガメの卵なんて拾えないからね 笑) いや、こんなのは初めて拾いました。そんなに古いモノではないと思うけど、こういうのは無条件で嬉しい☆ 当然、作る行程だって余計に手間が掛かってるはずで、そんなに大量生産されたものでもないのだろう。ビー玉の大きさはごく普通のサイズなので、中のカメの大きさは1センチほどしかない。でも、ちゃんと目もついて、作りもしっかりしている。惜しむらくは岩にぶつかったのか、ビー玉本体に傷ができていることだ。さて、こんな可愛いビー玉の仲間を、どなたか拾った方はいますか〜?
海辺にはネコがいる……海山日和
カビバーガー
ここ数日は梅雨らしい天気が続いてますね。蒸し暑いこの季節、うっかりすると食品にカビが生えたりします。テーブルに出しっぱなしだったハンバーガーにも、ほらっこんなにカビが! …嘘ウソ(笑) これは何年か前に沖縄で拾ってきた海豆(漂着したマメ科種子)。表面に白く付着しているのは漂着物ではお馴染みのコケムシ。コケムシは小さな個虫が炭酸カルシウムの外壁を作り、群体を形成して生活している。コケムシがついていることは、長い間漂流していたことを物語る印みたいなものだ。この海豆。どちらもムクナ(Mucuna)属の仲間で、左は海外でハンバーガービーンズ、あるいはトゥルーシービーンズと呼ばれている。臍部分の黒帯が厚く、ホントにハンバーガーそっくり(笑) 右のは海外でシーパース(Sea Purse)と呼ばれるものだろう(ただし、この呼称にはジオクレア属のものも含まれるようだ)。大きさは右が長径28ミリ。左のハンバーガーが22ミリ。どちらも日本には分布しないマメ科植物の種子で、見つけると本当に嬉しい拾いモノなのだ☆
お手軽にブナの森へ……海山日和
似たもの同士
呉須の渋い色調が素敵なくらわんかの飯碗。これは間違いなく江戸モノだろう。完品のように見えるけど、残念ながら隠れている部分がパックリいっちゃっている。でも、滅多に出会えない、もうずっと出会えていないお宝だ。こういうのは何紋というのだろう? おそらく細長い草の葉と実かなにかを描いたものと思う。拾ったのは神奈川県の某有名な海岸(敢えて隠してみたり 笑)。4年前くらいのあの海岸はキレてたなぁ…。今では夢のようだ。そして下の写真は千葉県南房総の同じポイントで拾ったモノ。多分、同じ人が使ってて捨てたよね(笑) 紋様を見ると上の神奈川のものとよく似ている。高台の印も似ているような似てないような。自分の窯印を残すというより、何かの真似をした感じだ。材質のことまではよくわからないけど、それもさほどの違いはなさそう。くらわんかは大量生産品だから似ているものが多いとは思うけど、神奈川と千葉に流通している似たもの同士だから、生産した地域も同じだったりするかもね。

尾張名古屋は金の鯱旗
陶片狂さんが素敵な硝子壜を拾われているので、それによく似た形の壜を紹介しよう。色はわりとはっきりとした緑色で、円筒形の形もデザインもよく似ている。陶片狂さんのモノの方が、気泡や歪みの感じが素敵だけど(笑) さて、この硝子壜。タイトルで気がついた人がいると思うが、シヤチハタ(シヤチハタ株式会社)のインク壜だ。壜底にしっかり「SHACHIHATA」のエンボスが刻まれている。壜の高さは86ミリ、底の直径は45ミリだ。シヤチハタと言えば印鑑やスタンプで有名な会社で、前身の舟橋商會が名古屋で創業したのは1925年(大正14年)のこと。1941年に社名をシヤチハタ工業に変更した。名前はもちろん名古屋城の金の鯱をトレードマークにしたことに由来する。

舟橋商會(シヤチハタ)が創業と共に売り出したのは、少し前まで事務所の机で普通に見かけていたあの「萬年スタンプ台」。シヤチハタのHPの「シヤチハタの歩み」ページを見ると、発売当時の萬年スタンプ台の写真に、今回紹介しているのと同じモノらしい硝子壜が一緒に写っている。萬年スタンプ台は「萬年」の名の通り、あまりインク補充をしなくて済むスタンプ台だったと思うけど、一応専用の補充インクがあったのだろう。これらのことから、今回の硝子壜は、昭和初期頃のものと判断できると思う。
あなたは何を願う?……海山日和
蜑小舟(あまおぶね)
アマオブネガイ…どんな意味かと思って検索したら、zaimokuza77さんのサイトが一番にヒット(笑) アマオブネとは漢字で書くと「蜑小舟」。「蜑」とは「海人(海士)」のことで、貝殻を海人が乗る小舟に見立てたものらしい。沖縄ではベージュっぽい色合いのキバアマガイなんかがよく拾えて、小壜に入れたりすると可愛い。写真のものも沖縄で拾ったアマオブネガイの仲間。手前2つはニシキアマオブネ、左奥がカノコガイ、右奥がオオアマガイだろうか。この仲間は同種内で模様のバリエーションが豊富だから違っていたらごめんなさい。これらもけっして珍しいわけではなく普通種。でも、なんか模様が綺麗なのだ。ニシキアマオブネはやはりその名の通り細やかで色味がある。カノコガイはこのパターンはあまり見ない気がするけど? オオアマガイもよく見ると絣模様のような繊細さ。僕はこういう模様の貝がけっこう好きなんだなぁ☆
笹紋角小皿
もう3年も前に拾った角形の小皿。大きさは長径76ミリ、短径53ミリ。淡い水色のような灰色のような色合いで、四辺は明るめの青色で縁取り。内側は半円形に浅く凹んでいて、引っかいたような乱れた格子模様と笹の葉の型押し。格子模様は凸凹感がないので、模様を付けた上にさらに釉薬をかけてあるのかも。完品ではあるけど、けっこう深いニュウ(ヒビ)が入っているので、取り扱い要注意だ。拾った当時の陶片狂さんのお見立てでは、昭和のものだろうということだった。作りはけっこう素朴というか無骨と言うか、洗練された感じではない。昭和でも新しいものではないと思うのだけど、いかがでしょう?(笑)
探し物は何ですか?♪……海山日和
青い両口式目薬壜
前記事は硝子壜の欠片の話。欠片といえば、海岸では両口式目薬壜の欠片もよく見かける。でも、先月は幸運にも完品に巡り会えた。そこはわずかながら可能性を感じていて、いつか何か出るかな…と淡い期待を抱いていたポイント。足繁く海へ通っていれば、こんなこともある(笑) 形は先細りタイプで、エンボスはないものの大學目薬シリーズに似た印象がある。滑り止めのためか、表面にはザラザラの加工がされている。ロート目薬の両口壜に比べると無骨な感じもあるけど、そこがまたいい。 奥に見えているのは2年前くらいに千葉で拾った、やはり無名の両口式目薬壜。同じ青でもちょっと紺色がかって、デザイン的にも手が込んでいてお気に入りの一品。両口式目薬壜は、このデザインの多様さが魅力なんだよね☆

うぉっ!これ何もの?……海山日和
お、惜しい…
僕が古い硝子製品で好きなのは、ニッキ水などの子供飲料壜や石蹴り、ペロペロといった玩具系だ。でも、海岸歩きの拾いモノである以上、完品に出会えるのは稀なこと。何十年も昔の硝子だから割れていて当然。もしかしたら捨てられた時点で既に割れていたかもしれない。それでも、“奇跡”的な出会いを求めて海岸を歩くのだ。上の写真は今年のGW連休前に出会ったラムネ壜形ニッキ水壜の欠片。割れた状態で、干潟の泥に埋まっていた。ラムネ壜形には憧れているのだけど、拾える可能性があるかな?

あまり見たことのない、拾ったことのないニッキ水壜は、欠片でも一応持ち帰ることにしている。本やネットの資料を見てもニッキ水壜は多種多様。瓢箪(ひさご)形が多いけれど、それぞれに個性的なデザインをしているから、欠片でも参考になる。2枚目の写真は今までに持ち帰った欠片たち。右のは胴にエンボス文字が残っていた(写真下)。「別製み」…「み」と言ったら、これはやっぱり「みかん水」だよね〜? これらがみんな完品だったら…いや、ホントに、惜しいなぁ〜!(笑)

デカいぞ!ぶっといぞ!……海山日和
たまには海中散歩はいかが?
このブログを見てくれている人は、ほとんどが海好きな人だと思う。もちろんビーチコーマーの人も多いだろう。そんな人たちにはぜひ一度、海の中を覗いて見てほしい。そこには海岸を歩いて眺める海とは、また一味も二味も違う世界が広がっているんだよ。海好きな人にだからこそ見て欲しいんだ。僕は今でこそすっかり陸ダイバーだけど(苦笑)、そんな海中の世界に魅了された1人。そして僕等を海中世界に誘ってくれるのが、海に精通したダイビング・ガイドだ。

東伊豆・富戸を拠点に活動している友人のダイビングガイドの富樫敬くんが、この5月からお店をリニューアルオープンさせました(←半ば作業中)。笑ったときの細い目がなかなか素敵なナイスガイで、生き物と写真撮影にとても詳しく、きめの細かい優しいガイドをしてくれます。体験、講習からファンダイブまで対応可能。興味がある方、既にダイバーの方、皆さんぜひお問い合わせを!☆☆☆ 富戸DIVE空間SAND.Y
(お店のブログです。HPは準備中です)
こっちもCM……南の島のインドカレー食堂!(海山日和)